樹氷の写真。スノーモンスターという名がふさわしいですね。

旅行好きが蔵王に樹氷だけを見に行く一泊二日の旅

スキーやスノボには目もくれず、厳冬の蔵王温泉に一泊し、山頂で壮大なスノーモンスターを堪能!
2024/1/28  2024/5/6

山形の蔵王山頂へ雄大な樹氷を見に行った旅行の旅ログです。スケジュールや樹氷へのアクセス、ウィンタースポーツを全くしない旅行好きとして準備した服装や気を付けたポイントなど実際のトコロをご紹介します。

東京~蔵王温泉の交通ルート
東京~山形:山形新幹線と駅弁
山形~蔵王温泉:路線バスにて。ロープウェイとの割引乗車券あり!
蔵王温泉で一泊!
温泉街周辺の除雪状況
宿も外湯も温泉は充実♨
麓から山頂の樹氷へワープ!
ロープウェイで楽々蔵王山頂へ
スキー・スノボ客で休日は混雑

スキーやスノボといったウィンタースポーツをやったこともないただの旅好きの私が、蔵王の樹氷(スノーモンスター)を見るべく、蔵王温泉&樹氷鑑賞に旅行した際の旅ログです。
※本記事は過去シーズンの体験を基にしています。

東京~蔵王温泉の交通ルート

関東から樹氷が見られる山形の蔵王温泉エリアへのアクセスは充実しています。

まず、東京・上野・大宮から山形までは新幹線一本でアクセスできます。
新幹線に乗るときは駅弁は欠かせません(笑) 今回は山形に向かうので、有名な「牛肉どまん中」をチョイスしました。米沢の駅弁ですが、東京駅の駅弁屋に売っていることも多いです。
新幹線つばさ車内で駅弁「牛肉どまん中」を広げた写真

山形駅では、駅前から蔵王方面へ向かうバスが出ています。いずれも1時間に1本程度走っています。
駅の東口を降りたところにバスの案内所兼待合所と乗り場があり、こちらで「樹氷観賞乗車券」を購入します。こちら、山形駅前~蔵王温泉のバス往復と蔵王で樹氷が見られる山頂までのロープウェイ往復がセットになったお得な切符です。
バスに揺られて45分ほどで蔵王温泉バスターミナルに到着します。

蔵王温泉で一泊!

今回は「吉田屋旅館」さんに素泊まりでお世話になりました。今回、樹氷が主目的ではありますが、蔵王温泉も大事な目的の一つでした。
蔵王温泉はpH1台で大変酸性が強く酸っぱいほどのため、普段のお風呂では味わえない感覚が「温泉にきた!!」という気持ちになれるので、同じような特徴の草津温泉や川湯温泉と並んで好きな温泉地の一つです。
吉田屋旅館の外観写真

温泉街周辺の除雪状況

先ほどの旅館周辺の写真に道が写りこんでいますが、メインで歩く歩道の除雪は行き届いています。とはいえ、歩道がない場所や除雪が間に合わないと凍っていたり圧雪の箇所もあるので、スノーブーツは必須です。
蔵王温泉周辺の道の写真。歩道がない場所では滑りやすい場所もあります。

ちなみに、温泉街には温泉神社なる神社がありますがこちらの雪の様子は以下の写真の通りです。怖いもの見たさで何段か上りましたが、降りれなくなって泣きを見そうだったのですぐに引き返しました。
酢川温泉神社の入口の写真。奥の階段を上った先に神社がありますが、雪深くとても登れません。

宿も外湯も温泉は充実♨

蔵王温泉は公衆浴場も何か所かあり、温泉巡りも楽しめます。料金箱に料金を入れて利用するセルフ方式です。宿によっては「入浴券」を貰えるところもあり、その場合は券を入れて利用できます。
蔵王の上湯共同浴場の外観写真。料金箱にお金を入れて利用します。
ただし、中は湯舟だけでシャワーのないシンプルな作りですので、注意が必要です。そして…驚くほど熱いので、私はとても長湯はできませんでした(笑)

この日は、明日の樹氷干渉に備えて英気を養うべく、外湯巡りをして飲んだくれて温泉&お酒三昧の一日となりました。

麓から山頂の樹氷へワープ!

樹氷は蔵王温泉で見れるわけではなく、樹氷はさらに800m近く山を登った山頂付近に形成されます。この山頂までは、温泉からロープウェイを2つ乗り継いで向かいます。
蔵王ロープウェイ山麓駅の写真

スキー客と同乗する(というか、スキー客がメイン)のため、樹氷のシーズンは結構混み合います。特に乗り継いだ後半の方は便数が減るため並ぶ時間が長いようです。待っている間が寒いですが、頑張りましょう。
なお、ロープウェイのウェブサイトから込み具合は確認できます。
ロープウェイの車内の写真

標高が上がるにつれて樹氷が成長していく様はこれだけでも感動できます。
麓ではまだ木の様子がよくわかります。
ロープウェイから見た樹氷の写真。標高が低いとまだ木の様子が分かります。

標高が上がるとどんどん木の雪量が増えていき、スノーモンスターの様相を呈してきます。
ロープウェイから見た樹氷原の写真。標高が上がると徐々に樹氷らしく雪をまとっていきます。

視線を山肌からふもとの方へと移すと、もう絶景です。
ロープウェイからふもとを眺めた写真。奥の山々まで視界が開けて居り絶景です。

壮大なスノーモンスターを堪能!

ロープウェイを降りてすぐからもう感動モノの絶景でした。
ロープウェイ山頂駅付近のパノラマ写真
大前提ですが、私が雪山素人で遠くに行くのは怖い&リスキーなので、ロープウェイの駅付近、何かあったらすぐ戻れる範囲で楽しみましたが、山頂駅の周りだけでも十分樹氷を楽しむことができました

ロープウェイの駅からすぐにスキーの滑走ポイントがあるため、がやがやしていますが、そこから少し離れると樹氷を散歩しながら鑑賞できるエリアが広がっています。
樹氷原の写真。圧巻のパノラマです。

近くで見ると、「スノーモンスター」という言葉がしっくりくる迫力があります。
樹氷の写真。スノーモンスターという名がふさわしいですね。

小さなスノーモンスターもいたり。
小さなスノーモンスターの写真

本来は台座まであるお地蔵さんもこの状態です。
雪に埋まったお地蔵さんの写真。首から上しか出ていません。

山頂付近には小一時間くらい滞在し、自然美を堪能しました。
満足したところでロープウェイに乗り込み、帰路に着きます。

服装:スノーブーツや防寒具は必須

蔵王温泉付近でさえ1月末~2月の樹氷シーズンは真冬日(最高でも気温が0度に届かない)になることが多いですが、樹氷が見られる山頂では、標高差だけでさらに6度前後は温度が下がります
足跡が少ないきれいな樹氷原を見ようとすると必然的に朝向かうことになりますが、この時の山頂は氷点下15度前後になることもしばしば。この時はそこまでの気温は初めてだったのでしっかり着込んで向かいました。

具体的には、スキーウェアを持っていないため、身近にあった厚手のパンツ、上着は3枚着込んだ上から、上下とも厚手のウインドブレーカーを着こんでいます。また、防寒の手袋、マフラー、ニット帽にて。この時はほとんど無風の好コンディションだったこともあってか、これでちょうどいいかなという程度でした。スキーする人から見るといささか浮いていたかもしれませんが…。
靴は言うまでもなくスノーブーツです。私はくるぶしが隠れるくらいのものしかもっていなかったですが、ロープウェイの駅周辺であれば踏み固められていることもあって大きな問題はありませんでした。ただ、少し離れるとふかふかの雪で、靴に雪が入り込むことがあるので長靴タイプが良いかもしれません。

また、サングラスが必需品です。一面の雪原は太陽光をほとんど反射するため、裸眼だとすぐに目が疲れてしまいます。また、偏光のあるサングラスだと空と雪のコントラストが強調されてより感動できます!

参考:天気を味方につけること

気象予報士としての私の意見も踏まえていますが、何より私のような素人が雪山を歩くときに必須だと思っている心構えが、「天候を味方につけること」だと思っています。

今回の旅行での一番のネックが「天候」でした。実は過去2回同じような旅行を企画していましたが、雨男が祟って天候が悪く山頂行きを断念しています。素人が天候が悪い時に雪山に行ってもロクなことにはならないので、この時は潔く温泉旅行に切り替えてそれはそれで楽しめるように準備をしていました。
蔵王山頂付近の写真。スキーの滑走ポイントが近いため人は多めです。
強行してアクシデントでもあろうものなら折角の旅行が台無しになるので、天候不順時は温泉旅行に切り替えられるような気持ちで準備するのが何より大事かもしれません

その分、快晴無風のコンディションで樹氷を見れたときの感動はひとしおです!
樹氷ツアーもあるようなので、今度はツアーに参加してみようかと思っています。

プロフィール

とっち

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  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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