ストーブ列車車内の全景。対角線にだるまストーブが2つあります。

津軽鉄道のストーブ列車と風っこストーブ号の旅

青森は津軽鉄道とJRのストーブ列車を乗り継ぐほっこり旅行! ストーブでスルメ焼きます!
2024/2/1  2024/5/6

津軽鉄道の冬の風物詩「ストーブ列車」とJRの臨時列車「風っこストーブ五所川原号」を乗り継ぐモデルコース&旅支度TODO。ストーブ列車の乗り方や車内の様子、石炭ストーブの上で焼くスルメの話などもご紹介。

09:15
津軽鉄道のストーブ列車
09:15
窓口で切符を買って旅をスタート
09:35
~10:20
満席の列車は昭和23年製の超レトロ客車
10:53
~11:37
スルメを買うとストーブで焼いてもらえる
11:50
JRの風っこストーブ五所川原号へ乗り継ぎ
11:50
~15:16
「びゅうコースター」車両は予約開始即完売の人気列車!
ダルマストーブでは、持ち込み食材を焼ける

五所川原までのアクセス

津軽鉄道の玄関口となる五所川原駅は青森の津軽半島側にあり、新幹線で新青森まで約3時間、さらに在来線を乗り継いで1時間ほどの場所にあります。今回の旅程では前入りが必須でしたので、五所川原で一泊です。
とはいえ、せっかく青森まで来たので、青森駅に立ち寄ってシードルの製造・販売をしているAーFactoryでシードルやご当地のバーガーを食べたり、弘前を少し散歩したりしつつで寄り道しながら五所川原まで向いました。
青森駅前のA-Factoryの夜景外観。
後から気づきましたが、五所川原は立佞武多(たちねぷた)も有名なので、五所川原駅近くにある「立佞武多の館」に行っても良かったかもしれません。次の機会に行きたいと思います。

津軽鉄道のストーブ列車

今回は朝のストーブ列車1本目の便に乗車します。
津軽鉄道の津軽五所川原駅の外観。レトロな雰囲気が素敵です。
次の風っこストーブ列車との乗り継ぎもありつつ、関東圏からは間に合わない時間なので、比較的空いているのでは?との狙いも。

窓口で切符を買って旅をスタート

津軽鉄道のストーブ列車は自由席で予約はできないため、当日駅で切符とストーブ列車券を買います
津軽五所川原駅の時刻表の写真。すべてがレトロです。

終点の津軽中里までの乗車券が870円、ストーブ列車料金は定額で一乗車500円で片道合計で1370円です。どちらも記念になる硬券で、出札では日付を入れるダッチングマシンが現役でびっくりしました。
乗車券とストーブ列車券の写真。記念にもなる硬券です。

五所川原で前泊したのは、9:26にJRの五所川原駅に青森や弘前を経由した観光列車「リゾートしらかみ」が到着し、ここからの乗り換え客が多いと想定してのことでした。ストーブ列車券を買っても指定席はないため座席は早い者勝ちです
9:15ごろに車内に入りましたが、この時点で既にストーブ周りは埋まっていながら、窓際ボックスに空きはありました。
ストーブ列車のボックス席の写真。テーブルもついています。
車内販売が回ってくるのを待ちつつ、さっそく呑み鉄を始めます。

満席の列車は昭和23年製の超レトロ客車

ストーブ列車は2両編成で、通常の気動車の後ろに連結されています。方や昭和23年製の超レトロな客車で、車両の対角線上に2台だるまストーブがあります。
ストーブ列車車内の全景。対角線にだるまストーブが2つあります。
車両あたりボックス席が20弱あり、2両全体で160人弱が座席定員のようです。

レトロな客車の外観。なかなか年季が入っています。
そうこうしている間に「リゾートしらかみ」が隣のホームに到着しました。
東北訛りが軽快なアテンダントさんの案内でも「リゾートしらかみから大勢乗ってくるから譲り合って!」とのことでしたが、案の定到着とともに大勢の方が乗ってこられて、座席は満席に。
そうして活気と熱気を乗せて、津軽五所川原駅を出発します。

この写真はある程度人が掃けた途中駅で撮りましたが、それでも座席はほぼ埋まっている状況です。活気があって楽しいですね。
ストーブ列車の車内。座席がほぼ埋まりました。

更に進んだちょうど中間地点あたりの金木駅では半分以上の方が降りられて、車内にもかなり余裕が出てきました。
せっかくなのでだるまストーブの近くの席へ移りました。
車内のだるまストーブの写真
石炭をくべながらのだるまストーブを見る機会自体がレアな気がしますね。

ストーブで火照った体には車窓からの少しひんやりした風が心地よく、お酒が進みますし、何より次に書くスルメが沁みました!
車窓は雪景色です。

スルメを買うとストーブで焼いてもらえる(呑み鉄)

車内販売が充実していまして、ワゴンで席まで回ってきてくれまして、スルメや日本酒、その他お酒やお茶さらにはお土産の「石炭クッキー」など色々なものを販売しています。
ここでは「スルメ」(1つ800円)は外せません。ここでスルメを買うと、なんとアテンダントさんが順番にストーブの上で焼いてくれます!
ストーブの上でアテンダントさんがスルメを焼いてくれます
すぐにスルメに火が通るほどのアツアツストーブですが、アテンダントさんは慣れた手つきでスルメをさばいていきます。この手さばきを見るだけでも見る価値あります(笑)。

終点の津軽中里が近づいたころ、最後にアテンダントさんお手製デザインのクリアファイルを売りに回ってきてくれます。せっかくなので一部いただきました。実は、先ほどきっぷを写した背景がそれです。
折り返しの津軽中里駅では30分ほど時間があり、食事できるお店が出店していたのでそばをいただきました。ほかにも、津鉄のマスコットキャラが来ていました。かわいいですね。
津軽鉄道のマスコットキャラクター
帰りもストーブ列車に乗って五所川原に戻ります。

JRの風っこストーブ五所川原号へ乗り継ぎ

今日は、五所川原駅からもストーブ列車です! ここからは五所川原から秋田までを3時間強かけて結ぶJRの臨時列車「ストーブ五所川原号」に乗り、秋田を目指します
ビューコースター車両

「びゅうコースター」車両は予約開始即完売の人気列車!

「ストーブ五所川原号」も車内にだるまストーブを備えた観光用車両で、冬の東北各地を臨時列車として走っています。
ストーブ五所川原号の車内。奥にだるまストーブがあり、手前にはボックス席とテーブルがあります。

ボックス座席はこんな感じです。木の椅子のボックスシートにテーブルがある構成です。
ストーブ五所川原号のボックス席の写真。木の椅子にテーブルのトロッコ列車のような仕様。
椅子にはクッションがあるとはいえ、3時間以上乗るには少し心もとない感じでしたが…自然と車内を歩くきっかけにはなりました(笑)

こちらは全席が指定席で、事前に指定席を予約しなければ乗車できません。今回はまとまった人数で乗ることもあって、えきねっとの「事前申込」で発売開始直後に予約できるよう手配しましたが、蓋を開けると10時の販売直後には全席が売り切れていました
実はとても人気の車両だったようで…運が良かったです。

ダルマストーブでは、持ち込み食材を焼ける(呑み鉄)

この列車にも1台ですがだるまストーブの設備があります。
津軽鉄道では車内販売のスルメを焼いてくれましたが、こちらは車内販売等はありません。その代わりに、持ち込んだ食材をセルフでストーブで焼けるようでした
車内のだるまストーブで焼く持ち込み食材
アルミホイルを含めてすべて持参する必要がありますが、譲り合いつつベーコンやスルメ、ウインナーなどを思い思いに焼いている光景は、なかなか面白かったです。
乗車する際はぜひご検討を(笑)

秋田から特急いなほで帰宅

ストーブで焼いた食材を食べたりお酒を飲んだり談笑したりしていると、3時間強もあっという間でした。
ここから関東方面へは新幹線で帰るのが定番ですが、時間があったので新潟に寄ってから帰ることに。この区間を走る特急「いなほ」のグリーンは、かなり豪華な空間なのでおすすめです。
特急いなほのグリーン車内

3列シートかつ専有面積が広く、さらに前の席との間にパーテーションがあるため気兼ねなく椅子を倒すことができます。
いなほグリーンの座席

参考:事前の準備

今回、旅の前に準備したことは以下の通りです。

  1. ストーブ五所川原号の予約:1か月+1週間前にえきねっとにて事前予約。発売直後に満席でした。
  2. 宿の予約:1か月前にOTA(楽天トラベル)から
  3. 新幹線・いなほの予約:1か月前にえきねっとから
  4. (津軽鉄道のストーブ列車は予約不可のため当日購入)

今回は、東北でストーブ列車乗り継ぎの旅でした!
なお、津鉄のストーブ列車・風っこストーブ号それぞれの切符の取り方は以下の参考記事で詳しくご紹介しています!

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プロフィール

とっち

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  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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