ビューコースター車両

風っこストーブ号の予約方法、車内でスルメを焼ける?

JRの冬の風物詩「風っこストーブ号」の乗り方や車内の過ごし方をご紹介!
2024/2/10  2024/5/6

JR東日本の冬の名物臨時列車「風っこストーブ列車」の予約方法や切符の取りやすさ、車内の様子やストーブで持ち込み食材を焼けるのかなどについて、乗車して知った実際のトコロを豊富な写真とともにご紹介します!

風っこストーブ号とは?
レトロな「びゅうコースター風っこ」が走る冬の臨時観光列車
冬場はストーブ列車として東北各地で運行
車内の様子は?
車内にダルマストーブがあり、持ち込み食材を焼ける!
風っこストーブ列車の乗り方
全車指定席の場合、指定席券が必須!
切符は取りやすい? ストーブ五所川原号の場合
予約を取るコツは?
発売日に購入することが鉄板
「10時打ち」とえきねっとの「事前申込」
一人旅ならキャンセル落ちを狙う手も

風っこストーブ号とは?

レトロな「びゅうコースター風っこ」で冬の東北をストーブ列車として運行する臨時列車

風っこストーブ列車は、JRの東北地方を中心に各地を走る冬の臨時観光列車で、気動車をリニューアルした「びゅうコースター風っこ」と呼ばれる観光列車用の車両を使用しています。
ビューコースター車両
車内にはだるまストーブがあり、冬場はこの列車の用にストーブ列車として東北各地を走っています。2023~2024年の冬シーズンは、以下のエリアで運行されていました。

  • 風っこストーブ遠野号:盛岡~釜石線~遠野
  • 風っこストーブ湯けむり号:仙台~東北・陸羽東線~鳴子温泉
  • 風っこストーブ喜多方号:郡山~磐越西線~喜多方
  • 風っこストーブ女川号:仙台~東北・石巻線~女川
  • ストーブ五所川原号:秋田~奥羽・五能線~五所川原
  • SNOW YOKOTE:秋田~奥羽線~横手

ちなみに夏場は窓を取り外し、さながらトロッコ列車のようにしてこちらも観光列車として各地を走ります。

車内の様子は?

車内は白熱球がレトロな4人掛けのテーブルありのボックスシートが並ぶレイアウトです。
ストーブ五所川原号の車内。奥にだるまストーブがあり、手前にはボックス席とテーブルがあります。
テーブルや座席はトロッコ列車のごとく木製です。足元まである広い窓や骨組みをオープンにしたデザインはユニークです。

ボックス席はこんな感じです。テーブルがあることもあり足元は比較的ゆとりがあります。
ストーブ五所川原号のボックス席の写真。木の椅子にテーブルのトロッコ列車のような仕様。
ただ座席が木製のベンチタイプのため、長時間座り続けるのは少し疲れるかもしれません。今回の乗車時はあらかじめクッションが敷かれていました。頭上に網棚はありませんが、ベンチ下にカバン程度は収納できるスペースがありました。

車内にダルマストーブがあり、持ち込み食材を焼ける!

風っこストーブ号の醍醐味のひとつが、車内にダルマストーブが設置されている点があります。
風っこストーブ号のだるまストーブ
編成に1か所設置されていてもちろん暖を取るという目的もありますが、ストーブの上で持ち込んだ食材を温めることできます。今回乗車した「ストーブ五所川原号」では車内販売はないため、各自が持ち込んだ食材をセルフで温めたり焼いたりしていました。かなり火力は強く、すぐに焦げ目までつきます。
車内のだるまストーブで焼く持ち込み食材
ストーブで焼く行事はもはやこの列車の名物にはなりつつも、特段ルールがあるわけではなさそうで、皆さん列車が動き出すとおもむろに焼きの順番待ちをされていました。ただ、持ち込む際はベーコンやウインナーなどそのままでも食べられる食材にすることや、アルミホイルなど下に敷く道具も含めて持参する必要があります

風っこストーブ列車の乗り方

全車指定席の場合、指定席券が必須!

この列車は全席指定席で運転されることが多く、その場合は乗車区間の乗車券のほかに座席指定券が必要です。
ストーブ五所川原号の指定席券
価格は840円とリーズナブルですが、指定席券が取れないと乗車することができないため注意が必要です。

切符は取りやすい? ストーブ五所川原号の場合

切符は1か月前の10時から発売されますが、発売開始直後に満席になりました。2両編成で定員は多くなく臨時列車であることもあって、かなり人気の列車のようです。

予約を取るコツは?

発売日に購入することが鉄板

JRの指定席券は1か月前(同日)の10時に一斉に発売されます。例えば、列車に2月4日に乗る場合、1か月前同日となる1月4日の10時が発売開始日時です。
風っこストーブ号のような人気列車では、発売日、特に発売開始直後に購入することが鉄板の方法です。臨時列車の運転日は数か月前にはJR各社からプレス発表されるため、狙っている列車がある場合は早めの情報収集をお忘れなく。

人気列車の指定席券を取れる確率を高める方法として、「10時打ち」と「えきねっとの事前申込」についてご紹介します。また、一人旅向けの「キャンセル落ち」についても触れておきます。

駅の窓口での10時打ち

この方法は、発売日の10時前に窓口に行き「10時発売の切符を取りたい」というと、(駅によりけりですが)専用の列で待ち、10時前にその列の先頭から窓口に案内され、10時の瞬間に予約発信してもらえるというものです。
ただ、全国の駅で同じことをする人がいるので、最後は運に任せるしかありません。また、着いたころには窓口の数以上に並んでいたり、そもそも対応してくれない駅もあるので事前に様子や対応可否は駅に確認しに行くのが安全です。

なお、指定席券売機での発売開始は1ヶ月前の10:10が基本でしたが、JR東日本・JR西日本管内の指定席券売機では窓口と同じく、10時ちょうどから購入できるようになりました。とはいえ、窓口で買うことと比較するとタイミング負けしそうなので、えきねっとの事前受付と使い分けるのがよさそうです。

座席:えきねっとの事前受付

JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」からも予約できますが、えきねっとには「事前申込」なる仕組みが存在します。これは、発売開始の1週間前から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です
結局は10時から順番に処理するため10時打ちにはタイミング負けしそうだと想像していますが、十分早いタイミングで予約を取ってくれます。駅に出向く時間がない場合は手軽でおすすめの方法です
また、ウェブ予約サービスはで10時打ちのようなことをすることもできますが、10時前後にサーバー落ちすることがよくあるので、事前申込しておくのが無難だと思います。

一人旅ならキャンセル落ちを狙う手も

横並びの席を取りたいとか、まとまった人数で利用する場合は10時打ちや事前申込で取ることをお勧めしますが、一人旅の場合はキャンセル落ちを狙う方法も一つの手です。
人気列車は発売直後に満席になるものの、その後ぽつぽつとキャンセルが出てきます。まとまってキャンセルが出る望みは薄くとも、1席2席と空きが出ることはよくありますので、取り損ねた場合もあきらめずにえきねっとなどでこまめに空席を見てみることもオススメです。

いかがでしたでしょうか。この記事が風っこストーブ列車の旅の一助になれば幸いです。
実際に「ストーブ五所川原号」と津軽鉄道のストーブ列車に乗った旅の旅ログもありますので、旅程の参考にぜひご覧ください!

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プロフィール

とっち

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  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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