SL冬の湿原号の全景

SL冬の湿原号のオススメ座席や過ごし方、予約方法は?

道東の雪原を走るSLでのノスタルジックな旅の過ごし方や切符の予約方法をご紹介!
2024/3/1  2024/5/6

釧路の冬の風物詩「SL冬の湿原号」の車内の様子や景色がオススメの座席、車内販売やだるまストーブで焼くスルメの話など車内の過ごし方に加え、切符の料金や予約方法、人気の切符を取るコツを5分でわかる記事で解説!

SL冬の湿原号とは?
冬の釧路湿原を走る人気のSL観光列車
車窓からタンチョウが見られることも!
車内はどんな感じ? 過ごし方は?
4人掛けのボックス席と、2人掛けのカウンター座席
オススメは釧路川側の座席!
だるまストーブで車内販売のスルメや鮭とばを焼ける!
車内販売はメニューが豊富
人気の予約を取るコツは?
人気の座席はすぐに埋まる
えきねっとの事前受付
駅の窓口で10時打ち
キャンセル落ちを狙う手も

SL冬の湿原号とは?

冬の釧路湿原を走る人気のSL観光列車

SL冬の湿原号」は冬の北海道の釧路湿原を走る、JR北海道の人気のSL観光列車です。具体的には道東の釧路駅と標茶駅間で片道1時間半程度で結び、往路はお昼前に釧路→標茶、復路はお昼過ぎに標茶→釧路と1日1往復運転されています。
SL冬の湿原号の入線

車窓からタンチョウが見られることも!

列車は途中、雄大な自然が広がる釧路湿原の中を走るため、景色を楽しめることは言うまでもないですが、さらにシカやキツネ、時にはワシやタンチョウと出会えることもあります。
車窓から見たタンチョウ
このスケールの大きさは、北海道ならではの魅力の一つです。

車内はどんな感じ?過ごし方は?

SL冬の湿原号はC11蒸気機関車とDLの間に客車を5両連結しています。座席は4人掛けのボックス席を中心に、たんちょうカーと名付けられた1,5号車には2人掛けのカウンター座席も配置されています。
たんちょうカーの車内はこんな感じです。
タンチョウカーの車内

メインとなる4人掛け座席は、号車によって色が違いますが基本的にはこんな感じで、机を挟んだボックスタイプです。
4人掛けボックス座席の写真

また、カウンター席はこんな感じで、車窓を存分に楽しめる配置になっています。なお、カウンター席にもテーブルは完備です。
カウンター席の写真

2,3,4号車にはそれぞれ1台ずつだるまストーブも設置されており、この周りはストーブの暖かさも感じられます。
だるまストーブに炭をくべるシーン

オススメは釧路川側の座席!

SL冬の湿原号は、その名の通り冬の釧路湿原を走る列車です。そのため眺望も目玉の一つですが、その際に気なるのがどの座席が眺望がいいのか問題ですよね。この列車の場合は、釧路川側の座席がオススメです!

標茶を向いた時の進行左側、釧路を向いたときには進行右側で、具体的な座席でいうと、1,5号車は2人掛けのカウンター席、2~4号車は奇数番号のボックス席がオススメの座席です。おススメの側からは時折釧路川がすぐ近くまで迫ったり、川沿いに広い景観が広がったりと景色の表情が豊かです。また、途中の茅沼駅でタンチョウがよく見られるのも釧路川側です。
釧路川の車窓
なお、1,5号車のボックス席側は若干高床になっているので、反対側の中では次点でオススメです。
とはいえ北海道の原野を走る路線ですので、反対側でも十分非日常な景色を楽しめます!

だるまストーブで車内販売のスルメや鮭とばを焼ける!

この列車の2~4号車にはだるまストーブが設置されていますが、ストーブの上には網が敷かれており、次にご紹介する車内販売で売っているスルメや鮭とばをストーブの上で焼くことができます
だるまストーブで焼く鮭とば
売店でこれらのおつまみを買う際に「ストーブで焼きたい」と伝えると、アルミホイルをつけてくれます。ストーブで焼いたおつまみをかじりながらレトロな客車で自洗を眺める時間は至福です。

車内販売はメニューが豊富

この列車の2号車には車内販売のカウンターがあり、先ほどのストーブで温められるおつまみだけでなく、アルコールやソフトドリンクのほかアイス等の甘味、お土産になる各種グッズなどが幅広く販売されています。
車内販売のカウンターの写真。品ぞろえ豊富です。
カフェメニューはJR北海道の特設ページ にも掲載されているので、事前に目星をつけておくのもオススメです。また、発車して5~10分頃からかなり並び始めるため、売店を利用する際は発車してすぐか、後半の混雑が空いたころに並ぶのが空いていてオススメです。

SL冬の湿原号の料金は?

この列車は全車指定席の普通列車として運転されるため、乗車には乗車券のほかに指定席券が必要です。
2024年1月時点では、指定席券は大人1枚1,680円です。乗車券は釧路~標茶だけを片道で買うと1,290円ですので、乗車券の区間によりけりですが、ざっくりとは片道の乗車に2,970円かかります。

人気の予約を取るコツは?

人気の座席はすぐに埋まる

この列車は北海道の道東を走っており本州から見ると少しアクセスが不便に感じられるところですが、列車はかなりの人気で座席は発売開始からほどなく、ほとんど満席になることが多いです。特に、2人掛けのカウンター席や釧路川側の座席は人気で、他にもまとまった人数の席を押さえたい場合は発売開始のタイミングで席を確保することが必要です。

発売日に購入することが鉄板

JRの指定席券は1か月前(同日)の10時に全国一斉に発売されます。例えば、列車に2月15日に乗る場合、1か月前同日となる1月15日の10時が発売開始日時です。
指定席券の発売日まとめ。乗車日の1か月前10時が基本で、さらに1週間前からはえきねっとの事前申し込みができる。
SL冬の湿原号のような人気列車では、発売日、特に発売開始直後に購入することが鉄板の方法です。
SL冬の湿原号のチケット

希望の指定席券を取れる確率を高める方法として、「えきねっとの事前申込」と「10時打ち」についてご紹介します。また、キャンセル落ちについても触れておきます。

えきねっとの事前受付

この列車はJR東日本のネット予約サービス「えきねっと」からも予約でき、えきねっとには「事前申込」なる仕組みが存在します。これは、発売開始の1週間前から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です
結局は10時から順番に処理するため次に紹介する10時打ちにはタイミング負けしそうだと想像していますが、十分早いタイミングで予約を取ってくれます。駅に出向く時間がない場合は手軽で、私も重宝しているおすすめの方法です。ただ、カウンターやボックスなどの細かい希望までは入力できないため、希望通りの座席が取れるかは運次第です。なお、予約できた切符の発券は、釧路駅や標茶駅でも可能です。

また、この列車はえきねっとの「チケットレス事前申込」を利用することもできます。「事前申込」と名前が似ていますがルールが異なっており、こちらはえきねっとアプリ限定かつチケットレス(指定席券の発券が不要)であれば乗車日の2か月前の1日から受付を開始する仕組みです。購入処理は「事前申込」と同様なので早く申し込んだとて確度が上がるわけではなさそうですが、発券が不要になるため釧路湿原駅など無人駅から乗車する場合は重宝するかもしれません。

窓口での10時打ち

この方法は、発売日の10時前に窓口に行き「10時発売の切符を取りたい」というと、(駅によりけりですが)専用の列で待ち、10時前にその列の先頭から窓口に案内され、10時の瞬間に予約発信してもらえるというものです。座席の希望も比較的柔軟に聞いてくれるため、希望の座席がある場合はこちらの方法がオススメです。
ただ、全国の駅で同じことをする人がいるので、最後は運に任せるしかありません。また、最近は窓口が少なくなっていることもあり、駅に着いたころには窓口の数以上に並んでいたり、そもそも対応してくれない駅もあるので事前に様子や対応可否は駅に確認しに行くのが安全です。

なお、指定席券売機での発売開始は1ヶ月前の10:10が基本でしたが、JR東日本・JR西日本管内の指定席券売機では窓口と同じく、10時ちょうどから購入できるようになりました。とはいえ、窓口で買うことと比較するとタイミング負けしそうなので、えきねっとの事前受付と使い分けるのがよさそうです。

キャンセル落ちを狙う手も

キャンセル落ちを狙う方法も一つの手です。人気列車のため発売直後にほとんど満席近くになるものの、その後ぽつぽつとキャンセルが出てきます。特に、キャンセル料が変わる2日前にはボックス席がごっそり開くことも。そうでなくとも1席2席と空きが出ることはよくありますので、取り損ねた場合もあきらめずにえきねっとなどでこまめに空席を見てみることもオススメです。
また、えきねっとで予約した場合、きっぷの発券までは座席の変更がウェブから何回でも行えるため、より車窓が楽しめる座席が空いたら座席変更することも有力な方法です!

いかがでしたでしょうか? この記事が、SLの旅や道東旅行の一助になっていれば幸いです!
SLの先頭車両から。絵になります。

プロフィール

とっち

管理人(とっち)のプロフィール画像
  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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