しまかぜの車両全景

特急しまかぜの座席や車内販売、カフェや予約方法は?

近鉄の観光特急「しまかぜ」で便利に、快適に伊勢志摩へ向かうコツをご紹介!
2024/8/13  2024/8/24

近鉄の観光特急「しまかせ」で快適に伊勢志摩の旅を! 座席や個室など車内の様子、カフェ車両や車内販売のメニューや食事など列車の楽しみ方、料金や予約方法、オススメの座席や人気の座席を取るコツをご紹介!

「しまかぜ」ってどんな列車?
大阪難波・名古屋・京都と伊勢志摩を結ぶ観光特急
最高級のくつろぎ空間で、移動時間も楽しめる列車
列車の特徴や楽しみ方は?
人数にあわせた最上級に快適な空間
カフェ車両や車内販売もゆったり楽しめる
座席や個室はどんな感じ?オススメ座席は?
座席は1+2列のゆったり3列配置
グループ向けの個室や半個室もある
コンセントやWi-Fi事情は?
カフェ車両や車内販売はどんな感じ?
カフェ車両で食事を楽しめる
弁当やグッズはワゴン販売でも買える
料金や予約方法は?
乗車券&特急券が必要
いつから予約できる?

「しまかぜ」ってどんな列車?

しまかぜ」は、大阪難波・名古屋・京都のそれぞれと伊勢・志摩エリアを結ぶ近鉄の観光特急です。
しまかぜの車両全景
「最高級のくつろぎ」がキーワードのこの列車は、旅先との移動時間そのものを旅の目的の一つでにできるほど、移動時間を快適に、贅沢に、楽しく過ごせる設備や工夫がちりばめられた列車です。この記事では、そんな観光特急「しまかぜ」の楽しみ方や気になる予約方法などの”実際のトコロ”を実体験をもとにご紹介します!

列車の特徴や楽しみ方は?

人数にあわせた最上級に快適な空間

この列車の座席は、ゆったりした2+1列配置の「プレミアムシート」、3~4人用の「個室」、4~6人「半個室(サロン席)」の大きく3種類の座席タイプがあります。
しまかぜの展望車両全景
つまり、一人旅にもグループ旅にもジャストフィットする座席タイプが用意されており、人数にあわせた水入らずの快適な時間を楽しむことができます

カフェ車両や車内販売もゆったり楽しめる

また、この列車の大きな特徴の一つに、カフェ車両や充実した車内販売が存在することがあります。
しまかぜのカフェスペースの車窓
往路はどの便もお昼ごろに伊勢・志摩エリアに到着するため、車内で早めのお昼ご飯を楽しむもよし、夕方の復路ではアフタヌーンティーを楽しむもよし、限定グッズを楽しむもよし、もちろんゆったりと車窓を楽しむもよし、それぞれの旅のスタイルに合った楽しみ方ができる点が何よりの利点だと感じました。

座席や個室はどんな感じ?オススメ座席は?

「しまかぜ」は6両編成の列車で、うち4両がプレミアムシート車両、1両が個室・半個室(サロン席)の車両、残り1両がカフェ車両で構成されています。ここでは、気になるしまかぜの座席タイプについてご紹介します。

座席は1+2列のゆったり3列配置

この列車は座席の全席が2+1列配置のプレミアムシート(JRでいうところのグリーン車相当の座席)で、前後も幅もゆったりとした革張りの電動リクライニングシートです。
一人旅はもちろんのこと、2人旅では1人席を向かい合わせてペアシートにしたり、2人席を向かい合わせて4人でボックスシートを作ることも可能です。
しまかぜのプレミアムシート
座席はよくある列車の座席よりも柔らく包み込んでくれるような快適さです。また、背もたれやフットレスト、腰回りのクッションを個別にボタン一つで動かすことができ、次に紹介する展望車両では、窓の日よけも電動スクリーンになっているこだわりようです。
しまかぜの最後部車両>
更に、先頭と最後尾の車両は、車内全体がほかの車両より72cm高くなっている展望車両になっています。運転席もガラス張りになっており、車窓を楽しむにはうってつけの車両です。ちなみに、この手のガラス張りの運転室は夕方以降に客室の映り込み防止のためにカーテンを閉めてしまうことが多いですが、この列車はフロントガラスの角度を調整することで、夕方でも客室からの全面展望を楽しめるよう工夫されています。

グループ向けの個室や半個室もある

また、3人~6人で旅行するときには「個室」や「半個室(サロン席)」を利用することもできます。
「個室」は3~4人での利用時に予約でき、こちらの写真は和風個室です。掘りごたつ風の個室は席周りにもゆったり空間があり、のんびりとくつろぎの時間を過ごすことができます。
しまかぜの4人和風個室
また、ソファタイプの「洋風個室」も設置されていますので、好みに合わせて楽しめます。ただし、1編成に洋風・和風個室が1つずつの設置のため、予約はお早めに。

また、こちらの写真が4~6人での利用時に予約できる半個室「サロン席」です。
しまかぜのサロン席
個室と違いドアで仕切られているわけではありませんが、座席と通路の間には仕切りがあり、まとまった人数で利用するにはもってこいです。こちらは1編成に3か所設置されています。

コンセントやWi-Fi事情は?

始発から乗り通すと2時間~2時間45分ほどかかる道中、コンセントやWi-Fiの状況は気になるところですが、しまかぜにはコンセントやWi-Fiのどちらも完備されていました。
コンセントは座席・個室・半個室それぞれに設置されており、携帯の充電の心配はありません。また車内には無料Wi-Fiもあってインターネットも楽しめるほか、Wi-Fiに接続すると雑誌の読み放題サービスも付属していたのが嬉しいポイントでした。

また、各車両にはスーツケースも入れられる無料ロッカーが設置されており、荷物の心配をすることなくこの後紹介するカフェ車両等の散策も楽しめます。
しまかぜのロッカー

カフェ車両や車内販売はどんな感じ?

カフェ車両で食事を楽しめる

「しまかぜ」は中ほどの1両が丸ごとカフェ車両となっており、車窓を楽しめるカウンター席で食事や喫茶を楽しむことができます。
しまかぜのカフェ車両の座席
シーフードピラフや松阪牛のカレーといったしっかりした食事のメニューから、スイーツ等の軽食まで取り揃えられており、ドリンクもソフトドリンクからアルコール類まで幅広いラインナップでした。
車内販売のメニューは各座席にリーフレットがあるほか、近鉄公式のしまかぜのウェブサイトにも掲載されています。
なお、決済では現金のほか、交通系電子マネーなどのキャッシュレス決済も利用できました

弁当やグッズはワゴン販売でも買える

また、カフェ車両の営業とは別に各車両にワゴン販売も回ってきてくれて、お弁当や軽食、ドリンク類、グッズなどはカフェ車両のほかこちらのワゴン販売でも購入できます。
しまかぜ弁当
カフェ車両は開店直後からしばらくの間は混雑するため、ワゴン販売はその意味でも重宝しました。

始めて乗車した際は、「しまかぜ弁当」はいかがでしょうか。
しまかぜ弁当の写真
バリエーション豊かなメニューが少しずつちりばめられている幕の内弁当で、贅沢気分を味わえます。

料金や予約方法は?

最後に、この列車を利用する際の料金や必要な切符についてご紹介します。

乗車券&特急券(&個室券)が必要

この列車の利用には、「乗車券」(紙の切符やICOCAなどのICも可)に加えて「特急券」が必要です。また、この列車は全席指定席のため、事前の特急券購入時に座席を指定します。近鉄の「週末フリーパス」を利用する際は、「特急券」のみ購入すればOKです。
個室を利用する際は、これらに加えてルームチャージにあたる「個室券」も必要です。

この列車の特急券は、特急料金に加えて特別車両料金が必要で、一例として各始発駅から伊勢市駅まででは、下表の通りの金額です。

しまかぜ利用時の大人1人当たりの運賃や料金[1]
大阪難波~伊勢市 乗車券 ¥2,170 切符やICOCAなどの交通系IC等
特急券 ¥2,180 特急料金¥1,340+特別車両料金¥840
名古屋~伊勢市 乗車券 ¥1,740 切符やICOCAなどの交通系IC等
特急券 ¥2,180 特急料金¥1,340+特別車両料金¥840
京都~伊勢市 乗車券 ¥2,430 切符やICOCAなどの交通系IC等
特急券 ¥2,690 特急料金¥1,640+特別車両料金¥1,050
個室利用時 個室券 +¥1,050 1室あたりのルームチャージ

いつから予約できる?

近鉄の特急券は、1か月前同日の10:30に発売(予約)開始となります。また、この列車は普段から比較的混雑していますので、予定が決まったタイミングで早め予約することが肝要です。特に、個室やサロン席、展望車両の座席はすぐに埋まるため、発売直後の予約が必須です。
特急券発売日(近鉄):1か月前の10:30に発売開始
特急券は駅で購入(予約)できるほか、近鉄の特急券ウェブ予約サービスからも発売開始時刻から予約・購入することも可能です。私は近鉄沿線ではないため、決済までウェブで完結し発券不要なチケットレスで乗車できるウェブ予約が便利でした。ウェブ予約でも、シートマップを見ながら予約できます。
なお、会員登録してウェブ予約サービスを利用すると10%がポイント還元されたため、何度も乗る機会があればウェブ予約から予約するのがお得です。
しまかぜの乗車券

いかがでしたでしょうか? この記事が、伊勢志摩エリアでの旅の計画の一助になれば幸いです!
なお、しまかぜと同じ区間を走る特急「伊勢志摩ライナー」については以下の記事で詳しくご紹介していますので、旅の計画のご参考に、こちらもぜひご覧ください。

関連記事を読む

参考:大阪や新大阪から難波や鶴橋へのアクセスは?

あまり大阪を訪れない方は、キタのターミナル駅である大阪駅(梅田駅)や新大阪駅から、大阪方面のしまかぜが発着する難波駅や鶴橋駅へのアクセスで迷う方もいらっしゃるかもしれません。参考に、これらの駅からの迷いにくいアクセスルートをご紹介します。
新大阪・大阪・梅田から鶴橋・難波・上本町へのルート。新大阪・大阪(梅田)から難波や阿部野橋(天王寺)へは地下鉄御堂筋線に乗れば1本です。鶴橋や阿部野橋(天王寺)は大阪駅から環状線が便利です。
まずは大阪方面しまかぜの始発・終着駅の近鉄大阪難波駅へは、新大阪駅・大阪駅・梅田駅ともに地下鉄の御堂筋線(赤色の線)に乗れば乗り換えなし(なんば駅で下車)です。なお、大阪駅と梅田駅は歩いてすぐの位置関係です。
続いて、鶴橋駅の場合は、JR大阪駅から大阪環状線(外回り)が便利です。鶴橋駅には、降りたホームにJRと近鉄の乗換改札があります。
他にもアクセスルートはいくつもありますが、迷ったらこのルートを利用しておけば分かりやすく、間違いがないと思います!

※料金やルールは変更される場合がありますので、必ずご自身でも駅などでご確認ください。

  1. 料金の出典:近鉄ホームページ(2024年6月現在の情報を基に算出)

プロフィール

とっち

管理人(とっち)のプロフィール画像
  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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