JR四国のフリー切符「四国グリーン紀行」で、人気の伊予灘ものがたり等の全ものがたり列車を3日で堪能するモデルコースを実体験を元にご紹介!バースデイきっぷのグリーン用でも楽しめます!
今回の旅は、3連休に鉄道を使って四国を満喫する旅行です。JRの特急グリーン車も乗り放題になる破格の切符を利用し、さぬきうどんや道後温泉などの見どころに加えて、JR四国の豪華観光列車である「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の3列車をすべて堪能することも目的の一つです。
初日はサンライズで四国入りし、香川と徳島を味わいます。2日目は高知で土佐のおもてなしを堪能し、最終日は愛媛で道後温泉やオーシャンビューを楽しむ3日間です。
今回、旅のスタートとなる四国へのアクセスには、寝台特急「サンライズ瀬戸」を利用しました。
単純に寝台列車で始まる旅がしたかったという理由もありますが、「朝うどん」を頂いてから午前発の「四国まんなか千年ものがたり」に乗るには、飛行機では到着がギリギリになってしまうため、ゆったりできるこのルートをあえて利用したという目論見があります。
というわけで、サンライズは瀬戸大橋を渡ってすぐの坂出駅で下車し、カーシェアを借りてうどん屋さんを目指します。坂出付近にはうどん屋さんが数多くありますが、今回は有名な「山越うどん」をいただきます。
休日のお昼に行けば大行列ですが、朝一はゆったり快適にいただけました。
※サンライズは四国のフリー切符では乗れないため、別で切符を購入します。
坂出から四国グリーン切符の旅が始まります。10時過ぎに早速ものがたり列車の1本目「四国まんなか千年ものがたり」に乗車し、山の景色とともに少し早めのランチをいただきます。
全席グリーンだけあって、豪華で快適な車内でゆったりとした旅時間を過ごします。
なお、四国まんなか千年ものがたりの食事や列車の楽しみ方については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
大歩危から阿波池田駅まで特急南風のグリーンで折り返し、阿波池田駅では本日の宿となるリノベーションした広々した町屋に泊まります。
こちら、4S STAY「貸切旅宿 阿波池田本町通り」というJR四国が始めた施設で、かねてから特急の車内などで宣伝されていて気になっていたお宿です。
建物自体は築120年を超える歴史を感じる佇まいですが、フルリノベーションされていて快適かつ広々ゆったりとした間取りのため、個人的にはトップクラスにまた泊まりたい宿の一つになりました。駅からも近く、1日2組限定なので予約はお早めに…
なお、午前便でまっすぐ向かうと早く着きすぎるため、大歩危駅や阿波池田駅の周りを散策しつつ向かいましょう。阿波池田では宿の系列(兼チェックイン受付)のカフェがあります。
二日目は高知を味わいます。
まずは朝少し早めの特急南風に乗って、高知駅を目指します。
朝の高知は「ひろめ市場」が有名ですが、すでに何度か訪れていたので、今回は桂浜を目指すことにしました。高知駅からは車で20分くらいの好立地です。
桂浜では、かの有名な坂本龍馬の像を横目に、浜辺に面した桂浜水族館は展示がユニークで面白く、おすすめです。
こじんまりとした水族館で、小一時間もあれば一通り観られます。
高知駅に戻り、志国土佐 時代の夜明けのものがたりの始発駅である窪川駅に向かいます。
窪川駅から今きた経路を戻るかたちで、2本目の「時代の夜明けのものがたり」に乗車し、土佐の料理やおもてなしを満喫します。
かつおのたたきをはじめ高知の食材を堪能できる素敵な料理をいただきます。
車窓からは太平洋の景色や仁淀ブルーで有名な仁淀川など自然の景色に加えて、工場の景色も楽しめたりします。列車の食事や楽しみ方は以下の記事でも詳しくご紹介しています。
土佐流のおもてなしを堪能したのち、ここからこの旅で最も長距離移動となる高知から愛媛(松山)へ4時間かけて大移動します。
この区間は高速バスのほうが1時間ほど早いのですが、、、今回はグリーン車に乗り放題なので、遠慮なくグリーン車で甘やかしてもらいましょう。若干疲れが出てくるころでもあるので、私はこの区間で爆睡していました。
この区間では、細かいところですが途中駅での乗り換え待ち時間を短縮するプチ工夫を挟んでいます。
高知から松山でルート検索アプリを使うと、高知→(南風)→多度津 乗換→(しおかぜ)→松山というルートが提案されるかと思います。このルートが一筆書きの合理的ルートではあるのですが、多度津駅で30分ほど待ち時間が生じます。
そこで、下図のようにもう1,2駅先の丸亀駅や宇多津駅で折り返す経路をとることで、乗り換えの待ち時間を短縮できます。通常の切符であれば折り返し乗車になり割高になりますが、フリー切符ではその点を気にする必要はないため、どんどん快適な経路を利用するのがオススメです(ただし南風が遅れた場合は、多度津で乗り換えるのが安心です)。
とはいえ、多度津駅は駅前にSLが展示されていたり当時の給水塔が残っていたりするので、多度津で駅前を散歩するのも大アリです。
4時間しっかり爆睡したのち松山駅に到着し、路面電車で今日の宿がある道後温泉に向かい、2日目はフィニッシュです。
遅めの時間に到着するため、道後温泉は明日楽しむことにしました。
最終日は、観光列車でモーニングをいただき、道後温泉でゆったりしてから飛行機で帰る行程です。
早速、朝8時半前に松山駅を出る「伊予灘ものがたり」で伊予灘の景色を楽しみながらの朝ごはんです。
海が近い駅で有名な下灘駅も楽しみつつ、2時間かけて伊予大洲へ向かいます。
そのまま折り返し便に乗ってもいいですが、せっかくなのでバスやレンタサイクルで城下町大洲の街並みを散策してから特急宇和海で戻るのも楽しいです。
伊予灘ものがたりの食事や楽しみ方は、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
松山に戻ってからは、道後温泉でひとっ風呂浴びたり鯛めしをいただいたりしつつ、最後はバスで松山空港へ戻って今回の旅は終了です!
ちなみに、松山空港には蛇口をひねるとオレンジジュースが出る有名なスポットがあるので、ぜひ。
最後に、今回の旅の切符や宿の予約関係についてまとめてご紹介します。
※記事の記載は2024年11月時点の情報を基に記載しています。また、一部別日の写真を使用している場合がありますのでご容赦ください(撮り忘れたなど…)。