北海道の網走と知床斜里を結ぶ観光列車「流氷物語号」で厳冬のオホーツク海の景色を楽しむコツ! 車内の様子やオススメ指定席と自由席の違い、車内販売や列車の楽しみ方に加え、人気の切符の予約方法を5分で解説!
「流氷物語号」は、厳冬期の北海道の網走駅と知床斜里駅間で運行される、文字通り”流氷”がテーマのJR北海道の観光列車です。
列車が走る釧網線の区間は、オホーツク海を一望できる海沿い区間を走るため、車窓からオホーツク海の流氷や知床連山を一望することができます。
車内では見どころの案内ガイド放送の他、景色のいい駅での長時間停車もあり、外からオホーツクの絶景を堪能することもできます!
※車内サービスなどは、2024年に乗車した際の体験をもとに記載しており、2025年は変更される場合があります。
列車は2両編成の一部指定席として運行されており、1号車のフリースペースではグッズ等の車内販売ブースがあります。なお、車両は”北海道の恵み”と愛称がついたJR北海道でも数を減らしてきた車両(キハ40)を使用しています。
ここでは、気になる車内の指定席や車内販売の様子、オススメ座席をご紹介します。
車内はボックス席中心の座席配置で、各座席にはミニテーブルが設置されています。
オホーツク海側は網走→知床斜里方面を向いた左手側ですが、海側のボックス席はすべて「指定席」です。ボックス席から流氷を望めるのは海側の座席なので、この列車では指定席がオススメ座席です!
陸側のボックス席や一部のロングシートは自由席なので、乗車券だけで乗ることができます。ボックス席の設備は基本的に指定席と変わらず、違うのは景色だけ、というところです。
自由席の問題は混雑度合いによって座れないことがあることですが…私が2024年に乗車した際には、窓際は早めに埋まりますが座席全体が埋まる程度の混雑でした。ただ、日によって差も大きい(特に団体が乗り込むケースは混む)かと思いますので、こればかりは当日まで何とも言えません。
その意味でも、心に余裕をもって楽しめるので、後ほどご紹介する「指定席券」を押さえておくのがオススメです。
車内ではフリースペースを使用して、キーホルダーやファイルなどのグッズの販売も行われていました。
一方、ドリンクやフード類の販売はありませんでしたので、車内で食事したい場合は事前に準備が必要ですが、駅弁では網走駅の駅弁がオススメです。
この列車はオホーツク海沿岸を走るため、景色の良い区間を何度も通過します。また、どの列車も景色がピカイチの駅では長時間停車があるため、車窓だけでなく外から見る景色(&気温)も全身で味わえます。
知床斜里行きの列車では、駅に展望台がある「北浜駅」で10分ほど止まります。
なお、3号では途中の景色が良い区間での減速運転もあるため、より景色が楽しむことができます。
網走行きの便では、浜小清水駅で20分ほど停車します。私が乗車した際は、北浜では流氷は見れなかったのですが浜小清水では流氷を見ることができました(先ほどご紹介したように運次第です)。
また、ここは隣接して道の駅もあるため、停車時間中にお買い物を楽しむこともできます。
この列車は、流氷や海景色を楽しめるオホーツク海側のボックス席は指定席のため、乗車券のほかに指定席券が必要です。一方で陸側の座席は自由席なのでこちらは乗車券のみで乗ることができます。
代表区間での乗車券や指定席の料金は以下の通りです。
列車 | 区間 | 乗車券 | 指定席券 |
---|---|---|---|
流氷物語 | 網走⇔知床斜里 | ¥970 | ¥840 |
※2025年から指定席料金が変わっています(+300円)。
流氷物語号の指定席券は、乗車日の1か月前の10時から全国で一斉に発売されます。例えば、列車に2月15日に乗る場合、1か月前同日となる1月15日の10時が発売開始日時です。
発売開始後は要は”先着順”となるため、指定席を確保するには早めに予約とることが鉄則です。具体的な予約方法や、希望の指定席券を取れる確率を高める方法として、次の項で「えきねっとの事前申込」と「10時打ち」についてご紹介します。
この列車の指定席券は、発売開始以降にJR東日本のネット予約サービス「えきねっと」から予約できます。
えきねっとには手軽に指定席確保の確度を上げる方法として、「事前申込」なる仕組みが存在します。これは、発売開始の1週間前から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です。
連休などでは処理に時間がかかることがありますが、基本的には十分早いタイミングで予約を取ってくれます。駅に出向く時間がない場合は手軽で、私も重宝しているおすすめの方法です。
また、この列車はえきねっとの「チケットレス事前申込」を利用することもできます。「事前申込」と名前が似ていますがルールが異なっており、こちらはえきねっとアプリ限定かつチケットレス(指定席券の発券が不要)であれば乗車日の2か月前の1日から受付を開始する仕組みです(受付開始が早くなるだけで、有利になるわけではないようです)。指定席券の発券が不要になる点は便利かもしれません。
発売開始以降に全国のJRの駅の窓口や、指定席券売機(みどりの券売機)でも購入できます。
ご紹介する中では最も確度が高い方法として、窓口での10時うちについてもご紹介します。この方法は、発売日の10時前に窓口に行き「10時発売の切符を取りたい」というと(駅によりけりですが)専用の列で待ち、10時前にその列の先頭から窓口に案内され、10時直後に予約発信してもらえるというものです。座席の希望も比較的柔軟に聞いてくれるため、希望の座席がある場合はこちらの方法がオススメです。
ただ、全国の駅で同じことをする人がいるので、最後は運に任せるしかありません。また、最近は窓口が少なくなっていることもあり、駅に着いたころには窓口の数以上に並んでいたり、そもそも対応してくれない駅もあるので事前に様子や対応可否は駅に確認しに行くのが安全です。
なお、指定席券売機でも10時ちょうどから購入できるようになりましたが、窓口で買うことと比較するとタイミング負けしそうなので、手軽さと比べてえきねっとの事前受付と使い分けるのがよさそうです。
いかがでしたでしょうか。この記事が冬の道東旅行の参考になれば幸いです!
また、以下の記事では同じく道東の釧路を走る冬の人気観光列車「SL冬の湿原号」についてご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください!
参考サイト