くしろ湿原ノロッコ号の車窓と細岡展望台からの絶景をどちらも楽しめる、手軽な半日旅のモデルコースをご紹介! 本数が少ない釧網線でも列車をうまく選び、待たずに有名ポイントを効率よく回り、午後から厚岸に!
今回は春の道東旅行で、風物詩の「くしろ湿原ノロッコ号」と釧路湿原を半日で堪能し、さらに午後からはドライブで年中生牡蠣が食べられる厚岸もエンジョイしました。
今回のルートや見どころを地図にプロットしたのがこちら(ピンをタップするとポイントを表示できます)。
特に、半日でノロッコ号を満喫できるルートは手軽に列車旅を楽しみたい方には必見です!
今回は、釧路駅が旅の起点です。一本目のノロッコ号は釧路駅を11時過ぎに出発します。
私は駅前に前泊してゆっくり朝食を食べてからのスタートですが、特急に乗れば当日朝に札幌を出ても間に合う時間です。
列車は発車の30分ほど前にホームに入線してきました。先頭を機関車が引っ張り、客車4両の後ろ3両が指定席です。
この日は団体の利用もあったようで、ほぼ満席の状態で釧路を出発しました。
この列車は、”ノロノロ走るトロッコ”というコンセプト通り、道中のビューポイントではゆっくり楽しめるよう、放送案内とともに減速して走ってくれます。
こちらは釧路湿原駅手前から見える有名な水門。
もちろん、釧路湿原や釧路川の絶景も楽しめます。こちらは、釧路川が大きく蛇行する有名なビューポイントです。ノロッコ2号に合わせてカヌーで川下りされる方もよくいらっしゃるとか。
往路は、乗車前に購入した釧路駅の有名な駅弁、引田屋の「ほっかぶり寿司」をいただきました。
魚のバリエーションは4種類ほどありますが、今回はサーモンとイワシの2種盛りを。さっぱりしながらも旨味の強い逸品、お昼過ぎには無くなりますので見かけた際はぜひ。
座席のオススメは、釧路→塘路を向いた時の進行左側(6人ボックス席)です。
釧網線が釧路湿原の東端を走っていることもあり、放送で案内される見どころは基本的に左側(西側)にあります。テーブルも大きいので、基本的にはこちら側の座席を取っていれば外れません。
塘路駅では、折り返しまで約25分ほど時間があります。
エキナカや駅の前にカフェやハンバーガーショップで喫茶軽食を楽しんでもよし、歩いてすぐのところに展望台で風景を楽しむもよし、のんびりした時間が過ごせます。
私はお腹は満たされていたので、展望台や駅の風景写真をパシャパシャ撮っていました。
帰りは客車の4号車を先頭に、後ろから機関車が推すかたちで出発します。
今度は20分ほど行った釧路湿原駅で途中下車し、細岡展望台を目指します。
この列車の2号車には車内販売カウンターがあり、プリンやパイなどのスイーツや、サイダーやクラフトビールなどのドリンク、またノロッコのグッズ等が販売されています。
今回はお土産に、マグネットを一つ購入しました。この時は往路で「ミルクプリン」が売り切れてしまったようで…人気のスイーツは早めにいただくのが吉かもしれません。
列車は20分ほどで釧路湿原駅に到着しました。
次の列車までの間に、ここから10分ほど歩いて釧路湿原を見渡せる「細岡展望台」へ向かいます。
駅の目の前にある階段を上り、道なりに進むと舗装された道を挟んでビジターセンターの前に出てきます。ここから右に道なりに5分ほど歩けば、右手に展望台の看板が出てきます。
なお、こちらのビジターセンターの売店では、JR北海道が各地の駅で発売している「北の大地の入場券」の釧路湿原駅バージョンを購入することができます。旅の記念にぜひ!
細岡展望台からは、釧路湿原を一面に見渡すことができます。
私が訪れた時期は春先で緑にはまだ早い時期でしたが、7月~8月にもなれば一面に緑と青の世界を味わえるようです。
この後乗る列車の時間の関係で展望台での滞在時間は10分ほどでしたが、景色を楽しむには十分な時間でした!
同じ道を戻って、ノロッコの35分ほど後ろを追いかけてくる普通列車で釧路駅に戻ります。
11時過ぎに釧路駅を出て、13時過ぎには釧路駅に戻ってこられる、お手軽なノロッコ旅でした。午後はカーシェアで車を借りて、牡蠣の街、厚岸へ向かいます!
釧路から車で1時間弱のドライブで道の駅厚岸コンキリエへ。
厚岸町は年中、生牡蠣が食べられる牡蠣の名所です。
(と言いつつ生牡蠣は苦手なので…)道の駅で蒸し牡蠣をいただきます。美味!! 余談ですが、お土産に牡蠣を買う際は、近くにある漁協の直売所が種類豊富でオススメです。
あわせて、厚岸駅の有名な駅弁「かきめし」も現地調達に。今回は少し奮発して「かきめしスペシャル」を。牡蠣の個数が多いです。
ちなみに、電話で予約すれば出来立ての温かい駅弁を待ち時間なく購入できます。
また、今回は時間の関係で列車旅を断念しましたが、この冬に厚岸駅を含む花咲線の列車旅をしていて、こちらも車窓が綺麗な路線です。列車旅もオススメです。
今回の旅の準備は以下の通りです。
切符の予約については、1つ注意点があります。券売機が釧路駅にしかないため、予約したノロッコ号の指定席券や乗車券は、今回の旅程では遅くとも釧路駅発車までにすべて受け取る必要があります。また、券売機が1台しかなく直前は混雑することもあるため、事前に最寄り駅(東日本や北海道の駅)で受け取るのが無難です。
あわせて、塘路駅や釧路湿原駅では切符が買えないため、乗車券は全区間分あらかじめえきねっとで予約するか、窓口で購入し事前に受け取っておくのがスムーズな旅行のコツです!