観光列車「かんぱち・いちろく」で五感を通じて味わう別府・湯布院の旅!気になる食事や車内の様子、車内販売のメニューやグッズ、料金、ツアーにいつから予約できるかの実際のトコロを5分でわかる記事で解説!
「かんぱち・いちろく」は、九州大分の温泉地である別府・湯布院と博多の間を結ぶ観光列車です。毎週月・水・土曜日は博多→由布院→別府方面へ「かんぱち」号が、火・金・日曜日は別府→由布院→博多へ「いちろく」号が1日1便運行されています。
5時間弱ののんびりした旅時間の中で、地モノや旬モノを使った食事をはじめ、各地でのおもてなしのイベントなどで旅の醍醐味を五感を通じて味う贅沢な時間を過ごせます。この記事では、そんな新進気鋭&人気の「かんぱち・いちろく」の楽しみ方や車内の様子、料金や予約方法などを実際に乗車した経験をもとにご紹介します!
まずは、この列車を楽しむ3つのポイントをご紹介します!
この列車の醍醐味の一つは、何よりも地モノや旬モノを使った目にも楽しい豪華な食事です!
曜日によってメニューも監修者も変わるこだわりの食事を心行くまで堪能できます。
道中では、いくつかの途中駅で地元の方によるおもてなしイベントが開催されます!
地元の方のお出迎えや地元グルメの売店など、多彩なイベントが旅を彩ってくれます。
ゆったりと贅沢な空間で過ごす時間も大きな魅力です。
ソファのボックス席や畳の個室、広々としたラウンジスペースなど、長旅を快適に過ごせる空間作りも楽しいポイントです!
ここでは、この列車の醍醐味の一つである豪華な食事についてご紹介します。
この列車は、曜日によって食事のメニューが異なり、和食やイタリアン、フレンチなど幅広いジャンルで異なる料理人が監修しています。
列車は3両編成で、1両目と3両目が座席車両、真ん中の2両目がラウンジ(売店)車両となっています。
座席は大きくボックス席、ソファ席、個室の3種類が設定されており、2人用~6人用まで対象人数が設定されています。以下で各座席の特徴やコンセント、Wi-Fi事情についてもご紹介します。
主に3号車に設定されているのが半個室タイプの「ボックス席」です。
座席のサイズによって2人用から6人用のボックス席がそれぞれ設定されています。
以下は2人用のボックス席です。
以下は4人用のボックス席です。テーブルは折り畳み式になっており、食事の際は手前に開くことでで広々とテーブルを使うことができます。
1号車には、大型テーブルで2~3人用のゆったりした「ソファ席」が設定されています。
横に並ぶ席配置ですが、ゆとりもありゆったりと利用できます。家族やカップルなどにオススメです。
最後は、列車の両端部に2つ設定される畳個室です。
5時間の乗車時間で気になる点の一つがスマホ用の充電設備やWi-Fiの有無ですが、コンセントもWi-Fiもどちらも完備されていました。
2人掛けボックスで1つ、3人掛けソファ席で2つなど、各座席にコンセントの設備がありました。併せて、JR九州のフリーWi-Fiが各車両に飛んでいます。
2号車は全体がラウンジ車両となっており、立派な1枚板のカウンターを挟んで、車内販売や工芸品の展示などが行われています。
開放感のある空間は、気分転換にもぴったりです!
ツアーに付属している食事のほかに、お茶やコーヒー、アルコールなど幅広いドリンク類やおつまみ、スイーツ、オリジナルグッズなどを販売しています。
アルコール類では、ビールや日本酒、焼酎やワインなど、どの曜日のメニューにもフィットするお酒が準備されています。ソフドリでは、お水やお茶、コーヒーやサイダー、ジュースなどが販売されており、コーヒーはコーヒーメーカーで挽きたてのコーヒーをいただくことができます。
その他、ジェラートや和菓子などのスイーツや、アヒージョなどのおつまみ類も楽しめます。
オリジナルグッズでは、キーホルダーなどの小さい物はもちろん、食事に使われたお重まで販売されています!
メニューは各席にも配布されますので、長い旅路で何度か利用するとより楽しいひと時が過ごせるはずです。
ここまで、「かんぱち・いちろく」に乗車した後のご紹介をしてきましたが、ここからは予約についてご紹介します。
この列車は旅行商品専用のため、基本的には旅行商品(ツアー)として5日前までに予約申し込みが必要です。座席は区画ごとに利用可能人数が決まっており、区画ごとで予約を取ります。
料金には料理や運賃などの乗車に必要な費用はすべて含まれており(車内販売は別料金)、2024年春時点では、大人一人当たり、ボックス・ソファ席は18,000円、畳個室は23,000円でした。
冒頭ご紹介した通り、曜日によって列車の方向や料理のメニューが変わりますので、予約の際に必ず確認してください。キャンセルなどのルールも予約サイトに記載があります。
JR九州公式の「かんぱち・いちろく」の予約情報のページはこちらです。この他、日によっては旅行会社でも募集するケースがあるようです。
この列車は、2名用のボックス席を一人旅で利用することもできます。ただし、この場合は13,000円※の追加料金が必要です。
※2024年10月~2025年2月出発分[1]。
かんぱち・いちろくは運行開始から人気の列車で、特に休日やその前後は早々に満席となる場合もあり、2024年下期の発売日には予約サイトがサーバーダウンするほどでした。席や日程に柔軟に対応できる場合は、比較的直前でも予約できることがありますが、希望の席種や日程が決まっているときはできるだけ早めに予約を取ることをお勧めします。
この列車はツアー列車のため、JRの特急券のように1か月前の決まった日に予約が始まるわけではなく、とある時期にまとまって数か月分の予約がオープンする方式です。参考に最近の予約開始日をご紹介します。
実際に関東在住の私がかんぱち号・いちろく号それぞれを利用して旅行計画した経験を踏まえ、この列車を活かしやすい旅プランをいくつかご紹介します。
かんぱち号は博多駅を12時半前に出発するゆったりダイヤです。そのため、9時ごろの便で羽田空港を発ってもゆったり博多駅に到着できます(新大阪発の新幹線でも同様です)。博多からかんぱち号に乗り込めば、宿のチェックイン時間帯にシームレスに由布院駅や別府駅に到着できます。
空路で別府や湯布院に向かう場合は大分空港を利用するケースが多いですが、空港からは少々距離があるのが難点。そこで、あえて往路に福岡空港を利用すると旅時間をより有効活用できます!
一方、いちろく号は宿のチェックアウト時間付近を狙って別府や由布院を発車します。温泉でゆったりした旅の締めにいちろく号で贅沢な旅時間を過ごすのも最高です!
ご紹介は以上です。この記事が「かんぱち・いちろく」や九州旅行の参考になれば幸いです。