国内線ファーストの座席と搭乗券

JAL国内線運賃の特徴や変更・キャンセル料を総まとめ

JAL国内線をお得に予約!キャンセル等のルールを踏まえ、スタイル別のオススメ運賃を解説!
2024/6/15  2024/9/10

JAL国内線にお得に乗る!運賃別の特徴や最安値の違い、変更・キャンセル料等のルールを踏まえたオススメ運賃を総まとめ!各種セイバー、スカイメイト、株主優待や子供料金等の有力運賃をピックアップして紹介。

結論:オススメの運賃の決め方
ケース1:ほぼ確定の予定(一番多い)
ケース2:キャンセル・変更可能性がある予定
ケース3:直前の予約
早朝便に乗る際のマイルール
変更とキャンセル料
ケーススタディ(往復セイバー、各種セイバー他)
寝坊と往復セイバーで痛い目を見た話

JALの国内線を予約する際には、とりあえず安い運賃を選ぶケースが多いのではないでしょうか。ただ安い運賃を選んでいると、トラブルの際に思わぬ損をすることも…。
この記事では、普段よく使う運賃をピックアップし、旅行スタイルや予約タイミングに合わせたオススメの運賃や注意点を総まとめでご紹介します
※天候不良や機材トラブルなど自己都合以外での取扱い等は別に定めがあり、本記事の取扱いとは異なる場合がありますのでご注意ください。

結論:オススメの運賃の決め方

これからJAL国内線運賃のルールや特徴をご紹介しますが、先に結論として、私が航空券を購入する際の決め方をご紹介します。なお、マイルも含めると他にもお得なケースがありますが、こちらは別の機会にご紹介します。

過去の失敗を踏まえた運賃の決め方
  • 大原則:早い方が安いので、できるだけ早く日程だけは決める(2~3ヶ月前まで)。
  • ルール:予定キャンセル・変更の可能性と手数料とのバランスで運賃を決める

ケース1:ほぼ確定の予定(一番多い)

できるだけ早くスペシャルセイバーで最安値を狙う。休みや出発をずらして安い便を狙う。

ケース2:直前までキャンセル・変更可能性がある予定

できるだけ早くセイバーで予約し、どうしても変更する際はキャンセルして取り直す。
実はセイバーは出発直前でもキャンセル料がリーズナブル。フレックスで取るよりもキャンセル&その時点の最安で取り直しの方が安いケースも多いです。なお、名前が似ている”往復セイバー”で取ってしまうと片道キャンセルができないので要注意

ケース3:直前の予約

セイバー(前日まで)、JALカード割引、株主割引との比較で最も安い運賃を選ぶ。
株主割引は割安度合いによっては、奮発してファーストを取ることも。

早朝便に乗る際のマイルール

寝坊による乗り遅れリスクを最小限にするため、往復セイバーを避ける
往復セイバーにするとキャンセル規定が厳しくなるため、個人的には敬遠しがち。(キャンセル料の項で詳解!)

各種セイバーとフレックス運賃の特徴と注意点の比較

よく使う運賃を横並びで比較し、特徴や注意点をご紹介します。

「スペシャルセイバー」28日前まで取れる最安運賃
実際は75日前までが最安

「セイバー」前日まで取れる最安
出発直前までキャンセル料が安い

「往復セイバー」:その時点での行きと帰りの最安値の合算から5%引き
キャンセル規則が厳しくなるのでリスクと比較

「フレックス」当日まで取れて変更も可能な、いわゆる普通運賃
キャンセルや変更ルールがほとんど同じながら、より安い「JALカード割引」か「株主割引」を使うことが多い。

予約日別の最安値の違い

実は、「スペシャルセイバー」とひとまとめになっている中にも実は値段が4段階あり、~75日前、~55日前、~45日前、~28日前で最安値がそれぞれ設定されています。「セイバー」も同様で、図にまとめるとこんな感じです。
JAL国内線運賃の日別最安値推移。同じ運賃規則内にも何段階か最安値が決められている。
運賃設定を基に考えると、どれだけ座席が空いていても74日前になると、75日前よりは値段が上がってしまうということです。また、”セイバー”の名前がつく運賃は空席連動型ですが、経験則としては、最安値の販売数が売り切れると次の高い価格帯に値段が変わるイメージで動いているようです。
つまり、初めにご紹介した通り、値段だけを考えると「できるだけ早くとれば安い」が大原則の考え方になります。

参考:クラスJやファーストの運賃制度
クラスJや国内線ファーストも同様の考え方です。
なお、席種それぞれ独立して空席連動しているため、羽田~伊丹や伊丹~福岡では、たまに普通席よりクラスJの方が安くなることもあります。予約時はクラスJも要チェック。

搭乗者限定の割引運賃の特徴と注意点の比較

日数以外の条件を満たすことで利用できるようになる割引運賃で、比較的よく使うものがこちらです。
「JALカード割引」:JALカード決済で利用できます。
フレックスとほとんど同様のルールですが、フレックスより若干割引されます。

「株主割引」:株主優待券で利用できます。
フレックスとほとんど同様のルールですが、フレックスの半額です。
半額といえど普通席ではスペシャルセイバーよりは割高になります。一方で、ファーストでは各種セイバーよりも割引率が大きいため、使いどころによってはかなりお得です。
直前に取る場合の保険になるので、株主優待券は1枚持っておくと便利です。

「スカイメイト」・「当日シニア」;12歳~25歳か65歳~ならば利用できます(要事前登録)。
当日空席があれば予約・購入でき、スペシャルセイバーの最安値より安いケースも。
ふと開いた休日に旅行したり、休みをずらして旅行する場合は最適です。

参考:当日アップグレード
ここで紹介した運賃は、当日上位クラスに空きがあれば、区間ごとに所定の追加料金の支払うことでアップグレードできます(当日予約のスカイメイト・当日シニアを除く)。マイル積算率も上がるため、お得な場合も多いです。

東京~札幌・伊丹・福岡の例での追加料金は以下の通りです[3]

  • 普通→クラスJ 2200円
  • 普通→ファースト 11000円
  • クラスJ→ファースト 8800円

※羽田~沖縄など遠い場合は高くなり、羽田~山形など近い場合は安くなります。

子供料金(ディスカウント)

JALは「小児料金」として、満3歳~12歳までの子供が利用する際には、大人用の各種運賃から定率の割引率を適用して割引になります。
他の航空会社は、子供の運賃は普通運賃に対しての定率割引が多く、大人の割引運賃より高いことも多いのですが、JALはこの点スペシャルセイバーの価格等にも割引を適用できるためお得です。
今回紹介した運賃の中での対象と割引率は以下の通りです[2]

  • 各種セイバー・フレックス:25%引き
  • 株主割引:50%引き

また、たまに開催されるセール運賃(プロモーション)も割引の対象になるようです。

発売開始日と支払期限

JALの航空券は、原則330日前から発売開始となります。つまり、ほとんど1年前から予約ができます。とはいえ、よっぼどハイシーズンの安い航空券を狙わない限り1年前から取るケースは少ない気がします。
※JALカード会員やステータス会員はもう数日早いです。

また、予約した航空券の購入(決済)期限は原則以下の通りです。

  • 出発120時間より前:予約後72時間以内
  • ~出発72時間より前:予約後48時間以内
  • ~20分より前まで:予約後24時間以内

ただし、予約期限、出発時間の方が短い場合は短い方が適用されます。細かい注意点としては、スペシャルセイバーの中でも先ほどご紹介した75日前までの最安運賃で買う場合は、75日前が購入期限になります。

変更とキャンセル料

ピックアップした運賃と変更可否・キャンセル料[4]
運賃名 変更可否 キャンセル料 コメント
~55日前 出発前 出発後
スペシャルセイバー × 5% 50% 100% 55日前まではキャンセル料が安い
往復セイバー × 5% 50% 100% 片道キャンセル不可
往路のみ不要な場合も往復でキャンセルが必要
往路使用(出発)後の復路キャンセルも不可
(正確には、手数料100%)。
セイバー × 5% 100% 出発前までキャンセル料が安い
変更可能性がある予定にはコレ
スカイメイト
当日シニア
× 50% 100%
フレックス
JALカード割引
株主割引
無料 20% 出発前はいつでも変更可能(差額精算)

※パーセンテージは運賃部分に対しての割合

ケーススタディ

ケース1:旅行出発前日に予定が変わってキャンセル・便を変えたい場合のキャンセル料の例

  • 【セイバー】運賃20,000円のケース:キャンセル料は5%で1,000円で済む。
  • 【スペシャルセイバー】運賃18,000円のケース:キャンセル料は50%で9,000円。
  • 【往復セイバー】運賃往路18,000円、復路17,000円のケース:往路同時キャンセルとなり、キャンセル料は50%で17,500円
    →片道キャンセル不可で、往復で取り直し。
  • 【JALカード割引】運賃25,000円のケース:キャンセル時は全額返金。便変更も可能。

ケース2:目的地で帰りの便を変えたい場合(=往路出発後)のキャンセル料の例

  • 【セイバー・スペシャルセイバー・JALカード割引】:復路についてケース1と同様の考え方
  • 【往復セイバー】:往路使用(出発)済のためキャンセル料100%となり、返金無し。

※いずれも消費税や旅客施設使用料等は考慮していません。

参考:正確なキャンセル料について
予約時に支払う金額は、「運賃」と「消費税」と「旅客施設使用料」の合算となります。キャンセル料の計算では「運賃」部分に対して所定のパーセンテージをかけた金額を引いた残りの金額が返金されるので、払戻額は下図の例のように、50%の場合でも支払総額の半額よりは多くなります。
航空券購入時の支払総額内訳のイメージ。運賃と消費税と施設使用料の総額で、キャンセル料は運賃にのみかかる。
ちなみに、「旅客施設使用料」とは一部の空港を離発着する際に空港に支払う料金で、航空会社は空港会社に代わって代理徴収しています。

寝坊と往復セイバーで痛い目を見た話

とある旅行の日の朝、本来だともう空港に居るべき時間に目が覚めたことがありました。
飛行機の出発には間に合わない時間だったため往路をキャンセルしようとしたところ…往復セイバーで予約しており、往復同時キャンセルしかできないことに気づき、さらにテンションが下がった思い出があります。
それ以来、5%は保険代と思って早朝便が入る旅程では往復セイバーを避けています(笑)自分のスタイルに合わせて予約を取る大切さを学んだ一コマでした。
ちなみに、この時は、株主割引でファーストクラスを取って機嫌を取りました。

※料金やルール・サービスは執筆当時の情報を基に記載しています。また、天候不良や機材トラブルなど自己都合以外での取扱いは別に定めがあります。利用時には必ず公式サイトなどでご確認ください!
出典(2024年4月現在の情報を基に算出)

  1. 国内線運賃の一覧:JALのウェブサイト-運賃一覧
  2. ディスカウント(小児割引など):JALのウェブサイト-ディスカウントご利用案内
  3. 当日アップグレード:JALのウェブサイト-当日アップグレード
  4. 取消手数料:JALのウェブサイト-航空券を払戻す際の手数料

プロフィール

とっち

管理人(とっち)のプロフィール画像
  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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