指宿のたまて箱の外観

指宿のたまて箱で温泉旅!オススメ座席や予約方法は?

竜宮伝説がモチーフの人気観光列車でノスタルジーな列車旅を楽しむコツ!
2024/11/23  2025/1/15

鹿児島と指宿を結ぶ観光列車「指宿のたまて箱」で優雅な温泉旅!車内の様子や海側のオススメ座席、車内販売や予約限定の弁当などの楽しみ方に加え、切符の料金や予約方法を5分でわかる記事で解説!

指宿のたまて箱ってどんな列車?
鹿児島中央と砂蒸し温泉で有名な指宿を結ぶ観光列車
列車の楽しみ方は?
桜島や錦江湾の車窓を楽しむ
車内販売で食旅を楽しむ
車内や座席はどんな感じ?
通常の特急座席と海側カウンター席が中心
車内販売は、飲食・グッズ共にメニュー豊富
事前予約制のお弁当も見逃せない
オススメの座席は?
車窓を楽しむなら海側席!
窓が小さい座席や車端席に注意
予備車運用時の座席と注意点
列車の料金や予約の方法は?
混雑度や人気の切符をとるコツ

指宿のたまて箱ってどんな列車?

  • 運行区間
    鹿児島中央~指宿
  • 乗車に必要なチケット
    指定席特急券(+乗車券)
  • 食事
    特製のお弁当【事前予約制】
  • 車内販売
    あり(ドリンク・軽食・スイーツ・グッズ等)

指宿のたまて箱」は、鹿児島観光の玄関口である鹿児島中央駅と、砂蒸し温泉で有名な指宿温泉を片道約1時間で結ぶ観光列車です。
指宿のたまて箱の外観
竜宮伝説をモチーフにした列車では、ドアが開くと玉手箱の煙を模したミストが出てきて旅のスタートを盛り上げてくれます。道中では錦江湾の景色や豊富な車内販売も楽しく快適な旅を演出します。
この記事ではそんな「指宿のたまて箱(いぶたま)」に実際に乗車した経験をもとに、この列車の楽しみ方やオススメ座席、予約方法などの”実際のトコロ”をご紹介します!

指宿のたまて箱の運行ダイヤ
特急 指宿のたまて箱(いぶたま)は、基本的に平日を含む毎日運行されています。
1日3往復運転されており、朝10時前に鹿児島中央を発車する1号から始まり、15時過ぎに指宿を発車する6号まで概ね2時間に1本ペースです。

列車の楽しみ方は?

この列車の醍醐味は、錦江湾や桜島を眺める車窓に加え、飲食もグッズも豊富な車内販売の2つが大きいと感じました。この項ではこれらのエッセンスをご紹介します。

桜島や錦江湾の車窓を楽しむ

列車が走る指宿枕崎線は、薩摩半島を錦江湾沿いに走る路線です。そのため、車窓からは何度も錦江湾の景色に加え、鹿児島のシンボル桜島を臨むことができます。
指宿のたまて箱から見える桜島の絶景
車窓を楽しめるオススメ座席は後半でご紹介します。

車内販売で食旅を楽しむ

いぶたまは車内販売も豊富で、乗ってからの楽しみも目が離せません。
走るエリアにちなんだ軽食やスイーツや、地ビールやサイダーといったドリンク類、さらにオリジナルグッズも数多く取り揃えていました。
いぶたまプリンとキーホルダー
加えて、この列車には車内で受けとれる事前予約限定のお弁当もあるのですが、当日車内放送で存在を知って後悔することも…。お弁当と併せて車内販売についても後程詳しくご紹介します!

車内や座席はどんな感じ?

列車は基本的に2両編成で、多客期などには予備車をつないで3両編成になることがあります。
指宿のたまて箱の車内全景
ここでは、座席や車内販売などの車内の様子をご紹介します。

通常の特急座席と海側カウンター席が中心

座席は複数のタイプがあり、通常の特急座席のようなリクライニングシートと海側を向いたカウンター席を中心に、4人掛けのボックス席が数か所と、ベンチ席も設定されています。
以下でそれぞれの座席をご紹介します。
まず、通常のリクライニングシート席ですが、以下の写真のように2人掛けの座席が並ぶよくある座席配置です。
指宿のたまて箱のリクライニング席。ひじ掛けにミニテーブルが内蔵されている。
各座席のひじ掛けに内蔵のミニテーブルがあるほか、座席は回転させることもできますので4人グループで向かい合わせにすることは可能です。

次に多いのがカウンター席です。16席すべてが錦江湾側を向いており、車窓を楽しむにはうってつけの座席です。
指宿のたまて箱のカウンター席

続いて、3~4人グループにうってつけなのがボックス席です。1号車の先頭に2か所(8席分)設定されています。中央に大きなテーブルがあるため、お弁当やドリンクを広々と広げることができます。数が少ないのが難点ですが人数次第では狙いたい席です。
指宿のたまて箱のボックス席

最後が、4席設定されるソファ席です。一人用が2席と、2人用の並んだ席が1つ(2席)あり、山側(湾と反対側)にあって海側を向いたソファにサイドテーブルがついた構成です。
指宿のたまて箱のソファ席

そのほか、車内にはフリースペースとしてソファやキッズチェアなども設置されています。
指宿のたまて箱のキッズチェアなどがあるフリースペース

車内販売は、飲食・グッズ共にメニュー豊富

続いて乗車中の目玉の車内販売です。
ワゴン販売で各座席まで回ってきてくれるほか、1号車のカウンターでも購入することができます。
指宿のたまて箱の販売カウンター
食べ物では、クリームと黒ゴマ2層の「いぶたまプリン」や玉手箱パッケージがおしゃれなたまごサンド「いぶたまサンド」などが人気です。ドリンクでは指宿温泉サイダーやクラフトビール、お茶やコーヒーも販売されていました。
指宿のたまて箱の車内販売
また、オリジナルグッズも数多くラインナップされており、いぶたまのキーホルダーやファイル、タオルなど旅の記念にもちょうどよいです。

事前予約制のお弁当も見逃せない

鹿児島中央駅では、「えびめし」や「灰干し弁当」など有名な駅弁もありますが、数営業日前までの事前予約限定で「指宿のたまて箱弁当」と呼ばれる鹿児島の”うまいもの”を詰めた限定のお弁当があります。
JR九州のいぶたま公式ページににお弁当の紹介や予約ページ[1]にリンクがありますので、要チェックです!

オススメの座席は?

ここでは、せっかくの旅行でより車窓を楽しむために、実際に乗ってわかったオススメ座席をご紹介します。

車窓を楽しむなら海側席!

結論から言うと、錦江湾側の座席がオススメです。具体的には、カウンター席かリクライニング席のA-B席、ボックス席は1番席が海側に当たります。
指宿のたまて箱の海側席から見える景色と車内販売のドリンク・フード
列車は海沿いの路線を走るため、しばしば錦江湾や桜島、薩摩半島を臨めるスポットを通ります。これらの見どころは常に指宿を向いた時の進行左側に当たるため、車窓を楽しむにはこちら側の席を押さえるのがベストで、実際こちら側の座席から埋まる傾向があります(ここまで掲載している車窓の写真はすべて海側から撮影しています)。
次にご紹介する注意する席や予備車を併せて、座席配置イメージを以下の図にまとめました。座席指定時の参考にどうぞ。
指宿のたまて箱の座席表

窓が小さい座席や車端席に注意

座席をとるときに若干気を付けたほうが良い席がありますのでご紹介します。
まず、ドア横の座席は戸袋にかかるため若干窓が小さくなります。以下の写真が当該の座席です(特に座席が反対だと戸袋の窓が中心になります)。気にしすぎるほどではありませんが、ほかの席に空きがあれば動かしておくのもアリです。
指宿のたまて箱の窓が小さめの席
もう一つは、車端部の座席が…かなり跳ねます(笑)。具体的には、2号車カウンター席の11A-13A、リクライニングシートの1~3のCD席が当たります。これらの席は台車よりも外側にある関係で、線路の継ぎ目などで想像の倍くらい揺れます。それはそれでむしろ面白いのですが、酔いやすい方は避けたほうがいいかもしれません。

予備車運用時の座席と注意点

多客期には”予備車”を増結して3両編成で運転するときや、車両メンテナンスの都合で2両編成の時でも片方の編成が予備車になる場合があります。
予備車の指定席はリクライニングシートのみで海側のカウンター席はありません。

特急券の購入時に座席表で確認することができます。また、列車の車両編成(予備車の有無など)スケジュールはJR九州のいぶたま公式ページ[1]で公開されていますので、座席表が見られない事前申込時(事前申込は最後にご紹介します)には確認しておくと安心です。

列車の料金や予約の方法は?

最後に、この列車の料金と予約方法についてご紹介します。この列車は全車指定席の特急列車の扱いのため、列車に乗るには乗車券と指定席特急券の2枚が必要です。運賃・料金の例は以下の通りです。

いぶたまの運賃と料金例(通常期)[1]
列車 区間 乗車券 特急券
指宿のたまて箱 鹿児島中央⇔指宿 ¥1020 ¥1980

予約に関しては基本的には特急を取る場合と同じ方法で予約ができ、乗車日1か月前の朝10時から全国で一斉に発売されます。
特急券発売日は乗車の1か月前10時で、ウェブからは更に1週間前から事前申込できる。
ここでは、ウェブ予約と駅での予約の2つの方法をご紹介します。

JR九州のウェブ予約サービスから予約

こちらが手軽な方法で、JR九州のウェブ予約サービスから予約ができます。座席表を表示してピンポイントで席を選んで予約することもできるため、海側の座席など希望がある際にも活用できます。

また、1ヶ月前の発売からさらに1週間前から「事前申込」をすることもできます。これは、発売開始の1週間前から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です。事前申込したから優先されるということではないものの、連休などの混雑が予想される日の列車を予約したい場合は選択肢です。
なお、いずれの場合も予約した切符は乗車前にJR九州の駅の指定席券売機などで切符を発券する必要がありますのでご注意ください(指宿・鹿児島中央はどちらも発券可能)。

全国のJRの指定席券売機や窓口で予約

九州に限らず、全国の駅の窓口や指定席券売機でも購入できます。
駅の窓口で予約する場合は、乗車日と区間、列車名(特急 指宿のたまて箱X号)と時刻・人数を伝えれば予約できます。また指定席券売機の場合は、「乗継案内」などの画面から乗車区間や時刻を入力することでいぶたまを選択して予約することができます。
なお、ボックス席はウェブ予約できず、窓口での購入が必要です。

混雑度について

いぶたまは基本的に平日も含めて毎日運転していますが、混雑度は列車や曜日で傾向があります。予約時の参考に、何度も乗って分かったざっくりとした混雑傾向と理由をご紹介します。

  • 鹿児島中央→指宿方面:週末の5号が混みがち(宿のチェックイン時間に当たる列車)
  • 指宿→鹿児島中央方面:週末の2号が混みがち(宿のチェックアウト時間に当たる列車)

逆に、鹿児島中央からの1号はや指宿からの4号は空いていたりするので、早めに向かって砂蒸し風呂に入ったり、逆にチェックアウト後に砂蒸し風呂や街歩きをして一本ずらすと希望の席で予約を取りやすくなるかと思います。

列車を活かす旅プラン

この列車を利用した旅としては、何といっても指宿温泉は外せません。
加えて、実際に関東在住の私が何度も鹿児島に赴いた経験を元に、「指宿のたまて箱」を活用した鹿児島旅のプランを以下の記事でご紹介していますので、計画の参考に是非ご覧ください!

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いかがでしたでしょうか。この記事が指宿旅行計画の一助になれば幸いです!

参考サイト

  1. JR九州の指宿のたまて箱公式サイト

プロフィール

とっち

管理人(とっち)のプロフィール画像
  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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