一筆書き切符と割引特急券を活用した旅ログの前編。一筆書き切符の活用法・モデルコースとしてご笑覧ください。鹿児島発山口→出雲→姫路→京都→飛騨→富山→金沢と寄り道しながら駅弁や特産品、観光地を巡ります。
本記事は、九州は鹿児島から北陸の金沢・小松までを結ぶ一筆書き切符旅行の【旅行編 前編」です。(とっち)が一筆書き切符で旅行しながら食べた各地の駅弁(7食!)や特急の車内の様子、割引切符の話、途中下車した寄り道先を中心にご紹介します。
なお、この旅の目的や作った切符、経路については、以下の【切符編】をご覧ください!
まずは午前中の便で羽田から鹿児島空港へのフライト。これから1700キロ数泊の鉄路の旅ですが、飛行機だとお昼前には到着です。
鹿児島空港に着くと、空港内の「大空食堂」さんで毎回必ず食べている鶏飯セットをいただきます。バイキング形式で、好きなだけ具材を乗せてお気に入りの鶏飯が作れます。このために朝ご飯を抜いていました。
那覇空港の「空港食堂」と並んで、ほぼ毎回訪れているお食事スポットです。
空港からはリムジンバスで鹿児島中央駅へ。
先ほどしっかり食べたところですが駅弁も外せず、松栄軒の看板駅弁「えびめし」を購入。また、事前に予約していた「九州ネットきっぷ」を発券して旅行開始です。
まずは、鹿児島中央~宮崎駅間の特急「きりしま」。九州の汎用特急車両787系です。冒頭は錦江湾と桜島を横目に、一路宮崎を目指します。
列車は2時間ほどで宮崎駅へ到着です。乗換までいくばくか時間があったので改札外で駅弁を物色。海の幸の次は山の幸ということで「椎茸めし」を購入。
ここから3時間かけて特急「にちりん」で大分、さらに特急「ソニック」に乗り換えて1時間半弱で小倉駅へと向かいます。特急にちりんは787系ですが、今や数少ないグリーン個室もついている車両です。
今回は普通車での移動です。座席の背もたれも特徴的なデザインですね。
この車両は昔ビュッフェ車両だったようです。天井のライトが特徴的です。
セミコンパートメント(半個室)車両もついており、グリーン個室と合わせてグループでの旅行にもフィットした車両です。JR九州はとがった車両が多く、乗っていても飽きませんね。
大分との県境付近は山がちの路線をずんずんと進みます。途中では終電が朝7時前に終わることで有名な宗太郎駅を通過します。
大分駅では対面乗り換えで特急「ソニック」へ。
そろそろいい時間になってきたので、先ほど宮崎駅で買った「椎茸めし」をいただきます。
肉厚の椎茸が乗った鶏めしに、卵焼きや昆布巻きなどあっさりしたおかずが並ぶ素朴なお弁当です。シンプルな分長年愛される魅力が感じられます。
すっかり夜になり、19時過ぎに小倉駅へ到着しました。息抜きに途中下車して、お土産にめんべいを購入しました。
ここからは「一筆書き切符」で入場し、新山口までは普通列車で移動します。
交直のデッドセクション(切り替え区間)で照明が消えるのは、もうこの区間くらいでしょうか。
関門トンネルを抜けて一度乗り換えて小一時間で新山口駅に到着です。ほとんど食べて飲んでばかりしていた乗り鉄旅1日目はここまで。
2日目は山口県の山陽側から山陰へ寄り道し、再び山陽側の岡山・姫路に至る1日です。
本日の1本目は、新山口駅始発の特急「スーパーおき」で4時間近くかけて出雲市を目指します。
座席はJR西日本の標準的な普通席でした。
エキナカではフグがテーマの駅弁「ふく寿司」と、一時期大流行した日本酒「獺祭」をお土産に購入し乗り込みます。
朝ごはんはふく寿司にて。ふぐのから揚げやフグ皮ポン酢など、山口下関の名物「フグ」を楽しめる逸品です。
日本海側に出ると海沿いの区間を快走します。
うとうとしていたら、出雲市駅に到着です。
出雲市駅で途中下車して、出雲大社にご挨拶に向かいました。
出雲大社の後は、松江まで移動して松江城にも足を延ばします。日本に現存する12天守の一つです。
松江駅では「出雲美人弁当」と、大好物のお土産「因幡の白うさぎ」を購入し、特急「やくも」で岡山を目指します。(お弁当は後編でいただきます)
やくもは最後の国鉄型車両で走る特急で、3月のダイヤ改正で新車両が導入されることから、乗り納めの意味で少し奮発してグリーン車を利用しました。
ゆったりした3列シートは幅、足元ともに十分広く、JRの特急の中でも1,2の快適性でした。「ゆったりやくも」の名称がついているだけあります。
余談ですが、この車両についてる速達性を高めるための振り子装置が酔いを誘うらしく、車内にエチケット袋が備わっていることでも有名です(笑)。「ぐったり吐くも」なんて呼ばれ方をすることもあるとかないとか…
グリーンに乗っていたためかはわかりませんが、私は特段気になりませんでした。ただ、駅弁を食べるのは念のため控えておきました(笑)。
本日の最終目的地の姫路へ向かいます。この区間は在来線では普通列車しか走っていないためのんびり移動です。青春18きっぷの時期は混み合う”難所”の一つですが、一筆書き切符で時期を外しているのでその点でも快適です。
最後に、姫路駅で有名な「まねきの駅そば」をいただきます。
ここの駅そばは中華麺を使っているのが特徴。とり天そばをいただきます。
もりもりになってしまったので、前編はここまで。
後編では、一筆書き切符を利用した旅の醍醐味でもあるお土産の話や、飛騨古川、北陸地方を旅します!