一筆書き切符と割引特急券を活用した旅ログの切符編。旅の経路や切符の買い方、途中下車等のルールもご紹介。鹿児島発山口→出雲→姫路→京都→飛騨→富山→金沢と寄り道しながら駅弁や特産品、観光地を巡ります。
ざっくり言うと「駅弁」「お土産」がキーワードです。
これまでも全国あちこち旅行はしているのですが、乗ったことがない鉄道路線はまだいくつもあって、そんな路線に乗って車窓をゆったりのんびり眺めながら旅したいとのモチベーションのもと、その場所の駅弁だったり、特産品だったり、時々観光もしながら回れると面白いかなと、まとまった休みに実行したという経緯です。
九州から東海・北陸地方まで特急も使ってわがままな経路で旅行するとなると「一筆書ききっぷ」がお得な選択肢になります。
今回の記事は2部構成で、前編(この記事)では今回作った一筆書き切符の紹介や買い方や利用した割引特急券をご紹介します。後編では道中の駅弁や乗車した特急の車内を中心にご紹介します。こんな旅行の仕方もあるんだと参考(?)になれば。
今回の旅程を日本地図にプロットするとこんな感じです。列車の総移動距離は1694キロで、東京~大阪の3倍以上の距離です。
東京発で鹿児島までJALの飛行機で移動したのち、九州・中国・近畿・東海・北陸と列車でこれでもかと寄り道をしながら移動します。列車旅ではのんびり飲み鉄をするために、できるだけ特急を利用できる経路を選んでルートを決めました。赤・青線が特急と新幹線ですが…ほとんどですね(笑)
最後は小松で列車旅を終えて、飛行機で東京に帰るルートです。この旅行は北陸新幹線の開業前に行った旅行ですが、金沢~小松は3月に北陸新幹線が延伸開業し、今回乗った特急サンダーバードは廃止された区間なので乗り納めの目的も少しばかり。
ちなみに、飛行機は貯まっていたマイルを利用した特典航空券なので数百円程度。JALの特典航空券では必要なマイル数が空席に応じた可変制になりましたが、鹿児島や小松は底値で乗れることが多いので時々利用します。
まず、移動に必要となる「乗車券」はこんな感じです。経路が長いため、普段より横長の120ミリ券と呼ばれるサイズになりました。
先ほど地図でプロットしたうち、福岡の小倉から山口・島根・岡山・兵庫・京都・滋賀・岐阜・富山を経由して金沢の小松までの乗車券です。
鹿児島中央から小倉の間は、乗車券込みの割引特急券が安かったので別に購入しました。
この一筆書き切符は流石に券売機では買えないと思い窓口で作ってもらいましたが、申し込みの時には以下のように路線の分岐点を紙に書いて購入しました。
小倉→(山陽線)→新山口→(山口線)→益田→(山陰線)→伯耆大山→(伯備線)→倉敷→(山陽線)→姫路→(播但線)→和田山→(山陰線)→京都→(東海道線)→岐阜→(高山線)→富山→(新幹線・北陸線)→小松
長距離の切符では乗る経路(路線)を指定して切符を作る必要があります。そのため、分岐駅や路線名が正しく伝わらないときっぷの発券に苦労することになるので、乗車経路や路線名は事前に押さえておきたいところです。JRのウェブサイトにも各社の路線図は載っていますが、これだけ大移動する時は手元に紙の路線図があると便利です。
書店に売っている紙の分厚い時刻表を買うと、冒頭に路線図のページがあります。私の場合、昔買った時の路線図カラーページだけ切り取った冊子を今でも手元に残して使っています(時刻はルート検索アプリが便利なので使いません(笑))。
大阪〜東京の1往復半を超える距離ですが、仮に全区間通しで一筆書き切符を買っても東京〜大阪の往復+1000円程度です。距離が長いほど距離に対して割安になる一筆書ききっぷの特徴が生きています。
最近はEX予約などのネット予約も増えてきて、目的地まで乗りっぱなし前提の切符が増えたこともあり「途中下車」する機会が減っていますが、実はJRの普通乗車券は原則として、後戻りしない限り何回でも途中下車(改札の外に出ること)できます。有効期間内なら泊まって翌日以降に再開してもかまいません。一筆書き切符は、このルールを活用して割安になる長い切符のあちこちで途中下車(観光)しながら目的地を目指す切符です。
私のように、あちこちで寄り道しながら旅行したい人にはうってつけなのです。
なお、一筆書き切符のいろはは以下の記事でご紹介していますので、併せてご覧ください!
続いて「特急券」は、以下の11枚を発券しました。
基本的に各社のウェブ予約専用の割引特急券等を活用し、定価よりは安く購入しています。上記のそれぞれの特急券で利用した割引とポイントは以下の通りです。
ここまでが旅の準備にあたる「きっぷ」のご紹介でした。次回の記事で、一筆書き切符の旅行の様子をご紹介します!