北陸・東北・北海道新幹線(かがやき・はやぶさ)等の最上位「グランクラス」の座席や車内設備、気になる軽食や飲み物のサービス内容、車内の過ごし方や予約方法・料金や割引などを豊富な写真とともにご紹介します!
「グランクラス」は、東北・北海道・北陸・上越新幹線の車両に設定される最上位の座席クラスです。エリアでいうと、東京~仙台~盛岡~新函館北斗、東京~新潟、東京~長野~金沢~敦賀を結ぶ新幹線に設定されています。
特急や新幹線では、普通席と比較した上位クラスとして「グリーン席」が有名ですが、グランクラスは更にその上位のクラスです。
1編成に18席だけの贅沢な車両では、ゆったりとした座席やキャビン、専属のアテンダントによる列車としては珍しい軽食や飲料のサービスに至るまで、旅行を彩る格別なサービスを堪能できます。この記事では実際にグランクラスを体験した経験をもとに、サービスやおすすめポイントをご紹介します!
同じ「グランクラス」でも2種類あり、「飲料・軽食あり」と記載されるグランクラスAと、「飲料・軽食なし」と記載されるグランクラスBに分かれています。東北・北海道新幹線の「はやぶさ」と北陸新幹線の「かがやき」、すなわち最速達列車は基本的にはグランクラスA、上越新幹線の各列車や東北新幹線「やまびこ」、北陸新幹線「はくたか」などはグランクラスBが基本です。なお、早朝の「はやぶさ」ではグランクラスBとなるなどの例外もありますので、事前に時刻表などで確認してください。
グランクラスA,Bの違いは次の項からご紹介しますが、この記事で詳しくご紹介するアテンダントによる軽食・飲料のサービスが受けられるのは、グランクラスAのみです。
東北・北海道新幹線の「はやぶさ」や北陸新幹線「かがやき」に設定されるグランクラスA(飲料・軽食あり)の設備やサービスを実際に乗った際の写真とともにご紹介します。
駅に到着し、列車のドアが開くとグランクラス車両専属アテンダントの方が出迎えてくれ、列車に乗った瞬間から特別な時間が始まります。エントランスで一人一人に声をかけていただけるのは、さながら飛行機に乗る時のような感覚です。
座席に座ってほどなく、アテンダントさんが「ウェルカムセット」を持ってきてくれます。中には水とおしぼり、おつまみ(チョコ)と飲料・軽食のメニューが入っています。
上位クラスだけあって、車内は静かで落ち着いた雰囲気です。
座席は2+1の3列構成のシート配置で、1車両18席だけということもあり、前後のシートピッチもかなり余裕があります。
座席周りの写真はこちらです。座席は本革の高級シートでレッグレスト付きです。リクライニングしたときは、シート全体が体を包み込むように動きます。普通席と比較するのもおこがましいですが、長時間乗っても全く苦痛ではなく、一瞬で寝れるくらいには快適です。また、バックシェル型の座席はリクライニングしても後ろの座席の方に気を使うことはありません。
もう一つ面白い点が、頭上の荷物入れです。飛行機のようにカバーがついているため、あれこれ荷物を入れても車内が整然としており気持ちがいいです。この他に読書灯やテーブルももちろん、スリッパや靴ベラ、ブランケットも準備されています。
座席のリクライニングを起こすとこんな感じです。完全に起こしたときにも全然腰回りの負担感はありません。
この座席のリクライニングを司る操作ボタンがこちら。ざっくり起こす・倒す、レッグレストの長さ以外にも、細かく座席の角度を調整できます。
さらに、飛行機と同様にアテンダントの呼び出しボタンまで。時々車内を回ってきてくれますが、思い立った時にリクエストできるのはありがたかったです。
ここから、グランクラスの醍醐味(?)の軽食と飲み物の話題です。
軽食(リフレッシュメント)は、ちょっとつまめる一口サイズの料理が4皿ほど並んだセットです。洋食か和食かを選べ、ウェルカムセットを貰ってしばらくするとアテンダントさんが飲み物の注文と合わせて聞きに来てくれます。季節ごとにメニューが変わるため、これも楽しみの一つになりそうです。
今回は和食メニューととりあえずビールをお願いしました。
飲料は乗車中飲み放題で、アルコールもノンアルコールも種類は豊富です。
具体的には、ノンアルコールではお茶やコーヒーに加え、水や炭酸、ストレートのリンゴジュース、アルコールではビールやワイン(赤・白)、日本酒やブランデー(割り方は選べます)まで好みに合わせて選ぶことができます。
基本的に飲み物とグラスが一緒に提供されます。
次にいただいたワインは甲州ワインで、グランクラスのラベルが張られた特別なボトルでした。
とりビーに始まり、気づいたら一通りの飲み物をいただいていました。
甘味として、パウンドケーキもメニューに載っていたのでいただきます。
〆はブランデーのロック。ここまで飲めるとかなりいい気分です。
降車駅が近づくとアテンダントの方が声をかけてくれます。最後まで至れり尽くせりの贅沢で極上のひと時でした。
ここまでは、専属アテンダントが乗務している(飲料・軽食あり)でのサービスでしたが、グランクラスB(飲料・軽食なし)では以下の点が異なります。
サービス面ではグリーン席に近いと捉えるとわかりやすいかと思います。グリーン車同様に普通車と比べると人数が少ないこともあり、静かで過ごしやすい環境です。
正確な価格はルート検索アプリ等でご確認いただくとしつつ、目安としてはグリーン料金+5000~8000円程度です。幅がありますが、上越妙高駅・新青森駅を挟むとJR間で会社が変わり、会社間で料金が合算となるため割高になります。
普通車指定 | グリーン | グランクラスA | |
---|---|---|---|
東京~金沢 | ¥14,380 | ¥20,840 | ¥29,220 |
東京~盛岡 | ¥15,010 | ¥19,880 | ¥25,120 |
グランクラスの予約は、基本的に普段新幹線の切符を取るときと同じ方法です。
具体的には、駅の券売機や窓口で買ったり、えきねっとなどのウェブ予約サービスで予約する方法がありますが、いつも通りに取れるため気軽に予約できますね。
普通席にはトクだ値等の割引が用意されることが多い一方、グランクラス料金には基本的にあまり大きな割引はありません。
ただし、東京~長野や東京~仙台・盛岡・新青森などのJR東日本区間では、えきねっとの新幹線eチケットにJREポイントの特典で座席をアップグレードすることで、1ポイント1円換算で通常料金より1,000円程度安くなる場合があります。「アップグレード特典」とは、JREポイントを消費することで指定席の値段の支払いでグランクラスに座席をアップグレードできます。(飲食・軽食あり)の場合、東北新幹線の場合は一律8500ポイント、北陸新幹線の場合は一律8000ポイントが必要です。
※北陸新幹線は上越妙高駅、東北新幹線は新青森駅を境にJR西日本・JR北海道と会社が分かれるため、「かがやき」や「はやぶさ」が直通していても、金沢や新函館北斗を含む区間ではこの特典は利用できません。
また、各社の株主優待券を利用することで運賃部分に割引が効きます(料金は所定額が必要)。東京~新青森間の長距離利用であれば数千円違ってきますが、こちらも上越妙高駅や新青森駅で会社が分かれる場合は越境部分に跨っては利用できません。境界駅等で別々にきっぷを作る必要があり、結果割高になる場合もあるため注意が必要です。
グランクラスのご紹介は以上です。
特別な旅行の際やちょっと贅沢な旅行をしたいときに、少し奮発して格別の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
※料金やルールは変更される場合がありますので、必ずご自身でも駅などでご確認ください。