グランクラスの座席を倒した写真。

グランクラスを満喫!座席やサービス、予約方法は?

新幹線の最上位「グランクラス」の座席や軽食・飲料のサービス内容、予約方法をご紹介!
2024/3/16  2024/5/6

北陸・東北・北海道新幹線(かがやき・はやぶさ)等の最上位「グランクラス」の座席や車内設備、気になる軽食や飲み物のサービス内容、車内の過ごし方や予約方法・料金や割引などを豊富な写真とともにご紹介します!

グランクラスとは?グリーン車との違いは?
グリーン車より上位、18席の最上位クラス
グランクラスにも軽食の有無の違いがある
グランクラス(飲料・軽食あり)の設備やサービス
グランクラス専属のアテンダントが応対
座席は極上のプライベート空間
選べる軽食付きで、ドリンクは飲み放題
グランクラスの料金や予約方法
軽食ありでは、グリーン料金+5000円強
予約はいつもと同じ方法で可能
割引1:東日本エリアは、ポイント利用が選択肢
割引2:株主優待券で運賃を割り引く選択肢も

グランクラスとは?グリーン車との違いは?

1車両に18席の最上位クラス

「グランクラス」は、東北・北海道・北陸・上越新幹線の車両に設定される最上位の座席クラスです。エリアでいうと、東京~仙台~盛岡~新函館北斗、東京~新潟、東京~長野~金沢~敦賀を結ぶ新幹線に設定されています。
特急や新幹線では、普通席と比較した上位クラスとして「グリーン席」が有名ですが、グランクラスは更にその上位のクラスです。
グランクラスの車両外観。先頭車両がグランクラスです。

1編成に18席だけの贅沢な車両では、ゆったりとした座席やキャビン、専属のアテンダントによる列車としては珍しい軽食や飲料のサービスに至るまで、旅行を彩る格別なサービスを堪能できます。この記事では実際にグランクラスを体験した経験をもとに、サービスやおすすめポイントをご紹介します!
グランクラスの扉の写真。

グランクラスにも軽食の有無の違いがある

同じ「グランクラス」でも2種類あり、「飲料・軽食あり」と記載されるグランクラスAと、「飲料・軽食なし」と記載されるグランクラスBに分かれています。東北・北海道新幹線の「はやぶさ」と北陸新幹線の「かがやき」、すなわち最速達列車は基本的にはグランクラスA、上越新幹線の各列車や東北新幹線「やまびこ」、北陸新幹線「はくたか」などはグランクラスBが基本です。なお、早朝の「はやぶさ」ではグランクラスBとなるなどの例外もありますので、事前に時刻表などで確認してください。
グランクラスで受けられる軽食の写真小腹を満たすにちょうどよいセットです。
グランクラスA,Bの違いは次の項からご紹介しますが、この記事で詳しくご紹介するアテンダントによる軽食・飲料のサービスが受けられるのは、グランクラスAのみです。

グランクラス(飲料・軽食あり)の設備やサービス

東北・北海道新幹線の「はやぶさ」や北陸新幹線「かがやき」に設定されるグランクラス(飲料・軽食あり)の設備やサービスを実際に乗った際の写真とともにご紹介します。

グランクラス専属のアテンダントが応対

駅に到着し、列車のドアが開くとグランクラス車両専属アテンダントの方が出迎えてくれ、列車に乗った瞬間から特別な時間が始まります。エントランスで一人一人に声をかけていただけるのは、さながら飛行機に乗る時のような感覚です。
グランクラスの車両外観。先頭車両がグランクラスです。

座席に座ってほどなく、アテンダントさんが「ウェルカムセット」を持ってきてくれます。中には水とおしぼり、おつまみ(チョコ)と飲料・軽食のメニューが入っています。
グランクラスのウェルカムセットの写真。水とおしぼり、おつまみ(チョコ)と飲料・軽食のメニューが入っています。
上位クラスだけあって、車内は静かで落ち着いた雰囲気です。

座席は極上のプライベート空間

座席は2+1の3列構成のシート配置で、1車両18席だけということもあり、前後のシートピッチもかなり余裕があります。
座席周りの写真はこちらです。座席は本革の高級シートでレッグレスト付きです。リクライニングしたときは、シート全体が体を包み込むように動きます。普通席と比較するのもおこがましいですが、長時間乗っても全く苦痛ではなく、一瞬で寝れるくらいには快適です。また、バックシェル型の座席はリクライニングしても後ろの座席の方に気を使うことはありません。
グランクラスの座席写真。上部の荷物入れは飛行機のようにカバーがついています
もう一つ面白い点が、頭上の荷物入れです。飛行機のようにカバーがついているため、あれこれ荷物を入れても車内が整然としており気持ちがいいです。この他に読書灯やテーブルももちろん、スリッパや靴ベラ、ブランケットも準備されています

座席のリクライニングを起こすとこんな感じです。完全に起こしたときにも全然腰回りの負担感はありません。
グランクラスのシートのリクライニングを戻した写真

この座席のリクライニングを司る操作ボタンがこちら。ざっくり起こす・倒す、レッグレストの長さ以外にも、細かく座席の角度を調整できます。
さらに、飛行機と同様にアテンダントの呼び出しボタンまで。時々車内を回ってきてくれますが、思い立った時にリクエストできるのはありがたかったです。
リクライニングのボタンの写真。アテンダントの呼び出しボタンもあります。

選べる軽食付きで、ドリンクは飲み放題

ここから、グランクラスの醍醐味(?)の軽食と飲み物の話題です。

軽食(リフレッシュメント)は、ちょっとつまめる一口サイズの料理が4皿ほど並んだセットです。洋食か和食かを選べ、ウェルカムセットを貰ってしばらくするとアテンダントさんが飲み物の注文と合わせて聞きに来てくれます。季節ごとにメニューが変わるため、これも楽しみの一つになりそうです。
今回は和食メニューととりあえずビールをお願いしました。
グランクラスで受けられる軽食の写真小腹を満たすにちょうどよいセットです。

飲料は乗車中飲み放題で、アルコールもノンアルコールも種類は豊富です
具体的には、ノンアルコールではお茶やコーヒーに加え、水や炭酸、ストレートのリンゴジュース、アルコールではビールやワイン(赤・白)、日本酒やブランデー(割り方は選べます)まで好みに合わせて選ぶことができます。
基本的に飲み物とグラスが一緒に提供されます。

次にいただいたワインは甲州ワインで、グランクラスのラベルが張られた特別なボトルでした。
白ワインの写真。甲州ワインで、グランクラスのラベルです。

とりビーに始まり、気づいたら一通りの飲み物をいただいていました。
赤ワインと日本酒の写真。仙台の銘柄でした。
甘味として、パウンドケーキもメニューに載っていたのでいただきます。

〆はブランデーのロック。ここまで飲めるとかなりいい気分です。
〆のブランデーはロックで。
降車駅が近づくとアテンダントの方が声をかけてくれます。最後まで至れり尽くせりの贅沢で極上のひと時でした。

グランクラス(飲料・軽食なし)との違い

ここまでは、専属アテンダントが乗務している(飲料・軽食あり)でのサービスでしたが、グランクラス(飲料・軽食なし)では以下の点が異なります。

  • 座席は写真の通りですが、他のサービスはありません
  • 専属アテンダントはおらず、ウェルカムセット・飲料・軽食もありません
  • 料金は2000円程度安い

グランクラスの料金や予約方法

グランクラス料金はどれくらい?

正確な価格はルート検索アプリ等でご確認いただくとしつつ、目安としてはグリーン料金+5000~8000円程度です。幅がありますが、上越妙高駅・新青森駅を挟むとJR間で会社が変わり、会社間で料金が合算となるため割高になります。

グランクラスAとグリーン・指定席の料金比較(通常期の一例)[1]
普通車指定 グリーン グランクラスA
東京~金沢 ¥14,380 ¥20,840 ¥29,220
東京~盛岡 ¥15,010 ¥19,880 ¥25,120

予約はいつもと同じ方法で可能

グランクラスの予約は、基本的に普段新幹線の切符を取るときと同じ方法です。
具体的には、駅の券売機や窓口で買ったり、えきねっとなどのウェブ予約サービスで予約する方法がありますが、いつも通りに取れるため気軽に予約できますね。

割引1:東日本エリアは、ポイント利用が選択肢

普通席にはトクだ値等の割引が用意されることが多い一方、グランクラス料金には基本的にあまり大きな割引はありません。
ただし、東京~長野や東京~仙台・盛岡・新青森などのJR東日本区間では、えきねっとの新幹線eチケットにJREポイントの特典で座席をアップグレードすることで、1ポイント1円換算で通常料金より1,000円程度安くなる場合があります。「アップグレード特典」とは、JREポイントを消費することで指定席の値段の支払いでグランクラスに座席をアップグレードできます。(飲食・軽食あり)の場合、東北新幹線の場合は一律8500ポイント、北陸新幹線の場合は一律8000ポイントが必要です。
※北陸新幹線は上越妙高駅、東北新幹線は新青森駅を境にJR西日本・JR北海道と会社が分かれるため、「かがやき」や「はやぶさ」が直通していても、金沢や新函館北斗を含む区間ではこの特典は利用できません

割引2:株主優待券で運賃を割り引く選択肢も

また、各社の株主優待券を利用することで運賃部分に割引が効きます(料金は所定額が必要)。東京~新青森間の長距離利用であれば数千円違ってきますが、こちらも上越妙高駅や新青森駅で会社が分かれる場合は越境部分に跨っては利用できません。境界駅等で別々にきっぷを作る必要があり、結果割高になる場合もあるため注意が必要です。

グランクラスのご紹介は以上です。
特別な旅行の際やちょっと贅沢な旅行をしたいときに、少し奮発して格別の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

※料金やルールは変更される場合がありますので、必ずご自身でも駅などでご確認ください。

  1. 料金の出典:JR東日本旅客営業規則(2024年3月現在の情報を基に算出)

プロフィール

とっち

管理人(とっち)のプロフィール画像
  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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