観光列車「べるもんた」で富山湾の寿司や美食を堪能! 座席や車内の様子、車内販売や予約推奨の食事などの列車の楽しみ方に加え、座席指定券の予約や空席の確認方法、人気の切符を取るコツを5分で解説!
「べるもんた」は、海の幸豊かな富山湾に面する氷見や、合掌造りが有名な五箇山の入り口、城端を走るJR西日本の観光列車です。
列車では海や山の風光明媚な景色に加え、なんと寿司職人が乗車し、車内でお寿司をいただくこともできるユニークな列車です。この記事では、そんな北陸は富山の魅力を気軽に感じて味わえる観光列車の楽しみ方やオススメの座席などの”実際のトコロ”をご紹介します!
初めに、この列車を楽しむポイントをまとめてご紹介します。
氷見線では雨晴駅周辺の雨晴海岸が有名な景勝地で、列車は海岸の脇を走るため車窓から日本海の絶景に加えて、天気が良ければその背景に能登半島や立山連峰を望むことができます。
特に、冬に雪をまとった山々は一見の価値ありです。
城端線コースでは田畑の景色を前景に、遠くに山々を望むことができます。冬の雪景色もさることながら、春先に水を張った田んぼに反射する景色は絶景です。
もう一つ外せない魅力が、車内でいただけるきときとの富山グルメです。
特に、後程ご紹介する「ぷち富山湾鮨と富山の逸品セット」は富山の海の幸を味わえる本格的な握り寿司をメインにした食事で、ぜひ味わいたい逸品です。
べるもんたは1両編成のこじんまりとした気動車で、車内に座席と鮨(と物販)カウンターが同居しています。
ここでは、気になる車内の様子やオススメの座席、車内販売についてご紹介します。
車内はカウンター席と4人掛けのボックス席が中心の席配置です。それぞれの座席の特徴をご紹介します。
まずは、カウンター席です。
氷見線では海側を向く方向にカウンター席が13席設定されており、雄大な車窓と食事を存分に楽しむことができます。一人旅はもちろん、2~3人の旅行でも使いやすい座席でした。
続いて、4人掛けのボックス席です。
カウンター席とは反対側に6ボックス設定されており、広々としたテーブルで食事を広げてワイワイするに最適です。
そのほか、2人掛けのボックス席が1つ設定されています。
この席もテーブルは設置されていますが、目の前が隣のボックス席の背面になるため、ともすれば少し圧迫感を感じるかもしれません。
ここでは、車窓の面でのオススメ座席をご紹介します。
城端線コースでは、左右どちらの座席でも田園風景を楽しめます。氷見線コースではカウンター席側が海側になるため、座席からの車窓はカウンター席に軍配が上がります。
とはいえ車両全体で窓が大きく、4人で旅行する場合はボックス席のほうがゆったりワイワイできますし、どちらのコースでも人数に合わせた座席をとるのが総合的には満足できると思います。
ただし、カウンター席の12A,12B席と2人用ボックス席の14A,14B席は、車両構造の関係で若干窓が小さめでした。
座席表はJR西日本のべるもんた公式ページ[1]に記載がありますので、予約の際は手元に準備しておくと安心です。
なお、車内に荷物を置けるスペースが少ない(カウンター席には網棚もない)ため、スーツケースなどの大きい荷物は可能であれば駅のロッカーなどに預けておくのがおすすめです。
この列車には、観光列車の中でも珍しく鮨カウンターが設置されています。
予約販売の鮨の準備のほか、キーホルダーなどのグッズや富山のお土産のほか、当日販売の食事やドリンク類も購入できます。
投稿日時点ではクレジットカードや交通系ICカードは使用できませんが、PayPayが利用できました。ただ、一部現金のみの商品もあったため、現金を準備しておくと安心です。
この列車では、先ほどご紹介した寿司のセットに限らず海鮮丼やお造り、さらには地酒の飲み比べなどのメニューも準備されています。
注意点として、いずれの食事メニューも予約推奨です。余裕があれば当日販売されることもありますが、乗車時間が短めで予約者向けの案内でバタついていることもあるので、次にご紹介する切符(指定席)の予約と併せて食事も早めの予約がおすすめです。
なお、予約時に席番の入力が必要ですので指定席券の購入後に予約しましょう。予約した食事は、当日座席まで持ってきてもらえます。
メニューや予約方法はJR西日本のべるもんた公式ページ[1]に記載がありますので、乗車時は要チェックです。
べるもんたは全車指定席の列車として運転されていますので、乗車の際には乗車券のほかに指定席券が必要です。主な区間の運賃と指定席料金は以下の通りです。
列車 | 区間 | 乗車券 | 指定席券 |
---|---|---|---|
べるもんた(氷見) | 新高岡⇔氷見 | ¥330 | ¥530 |
べるもんた(城端) | 新高岡⇔城端 | ¥590 | ¥530 |
指定席券は、1か月前の10時から全国のJR駅やJR西日本のウェブ予約サイトe5489等で一斉に発売されます。例えば、列車に2月15日に乗る場合、1か月前同日となる1月15日の10時が発売開始日時です。
発売開始後は要は”先着順”となるため、席を確保するには早めに予約とることが鉄則です。次の項で空席の確認方法や具体的な予約方法に加え、希望の指定席券を取れる確率を高める方法として「e5489の事前申し込み」についてご紹介します。
列車の空席確認や予約は、通常の特急列車や新幹線等と同様にJR駅の指定席券売機(みどりの券売機)やみどりの窓口で行えます。そのほか、JR西日本のウェブ予約サイト「e5489」からも手軽に確認・予約できます。
なお、e5489からは座席位置の指定ができない(概ね人数に合わせて自動で選ばれる様子)ので、希望がある場合はみどりの窓口を利用する必要があります。
べるもんたは座席数が少ないこともあり、発売開始早々に予約で埋まることも多い列車です。とはいえ、発売開始に合わせて駅やe5489に張り付くのは大変ですよね。
そんな方に向けて、e5489には手軽に指定席確保の確度を上げる方法として「事前申し込み」なる仕組みが存在します。これは、発売開始の1週間前の5:30から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です。
結局は順番に処理するため、取れないことや連休などでは時間がかかることもありますが、基本的には十分早いタイミングで予約を取ってくれます。駅に出向く時間がない場合は手軽で、私も重宝しているおすすめの方法です。
いかがでしたでしょうか。
この記事が、富山旅の計画の一助になれば幸いです!
参考サイト