熊本の人気観光列車「A列車で行こう」と天草を結ぶ連絡船「天草宝島ライン」を利用し、天草でイルカウォッチングを楽しむ日帰り旅行の鉄板モデルコースを、実際に体験した経験をもとにご紹介!
今回の旅は、熊本発の人気観光列車と船を乗り継いで天草へ行き、人気のイルカウォッチングを楽しむ日帰り旅です。ジャズが流れる大人な雰囲気の観光列車「A列車で行こう」を楽しみつつ、天草でのクルージングまでシームレスにつながる行程です。列車も船も同じデザイナーがデザインしていることもあり、旅の行程全体の一体感が魅力です。
今回のプランは、天草宝島ラインの公式サイトで紹介されているモデルコース[1]を実際に体験した旅行です。
詳しい経験談はこの後ご紹介しますが、全体を通して過ごしやすい行程で、こちらのサイトではほかにも日帰りや急ぎ足のモデルコースもご紹介されていますので、ご自身のプランに併せてご覧いただくと参考になるかと思います(私も、次は一泊したいです)。
旅の終了後、新幹線に乗れば福岡空港や北九州空港の空便にも間に合いますので、熊本旅の最終日に当てはめてもフィットするプランです。
旅は10時過ぎに熊本駅を出発する「A列車で行こう」1号からスタートします。
列車はの入線から発車までは余裕があるので、列車との記念撮影や車内散策をゆったり楽しめます。
宇土駅からあまくさみすみ線に分岐し、しばらくひた走ると右手に有明海の絶景が広がってきます。車窓から広がる海を肴にハイボールを嗜むのは、旅のハイライトの一つです。
なお、特急「A列車で行こう」については以下の記事で見どころや楽しみ方を詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
三角行きの列車は途中の網田駅(おうだ駅)で30分程度停車時間があり、その間車外へ出ることができます。駅では地元の方によるスムージーの販売やミニライブが開催されており、旅のひと時を彩ってくれます。
ちなみに、網田駅は熊本県内で最古の木造駅舎なので、駅舎の見学もまた一興です。
隈本駅から小一時間で終点三角駅に到着します。
駅を出ると道を挟んだ目の前に三角港があり、続いて船に乗り換えて天草を目指します。
船着き場に受付ブースがあり、予約した名前を伝え支払いを済ませて船に乗り込みます。船に描かれたロゴが先ほどまで乗っていたA列車のロゴと同じ雰囲気を感じますが、どちらも水戸岡鋭治氏のデザインです。
座席は船の中と外どちらもありますが、外のほうがこの後お伝えする”臨場感”を肌で感じられておススメです。
外の席をオススメした理由が、この船の航行速度にあります。30kt(≒55km/h!)で海をかっ飛ばす性能があり、なかなか迫力があります。ぜひ外の席から潮風を感じてください。
室内の席も窓からの景色を楽しめつつ空調が効いていて快適なので、季節やスタイルで選んでみてください。なお、A列車よりも乗車船定員が多いので、座席には比較的余裕があります。
スピードも相まって20分ほどで天草の玄関口、松島港に到着します。
次のイルカウォッチング(クルージング)までは1時間弱ほど時間があるため、先にクルージングの受付を済ませつつ、港に直結した商業施設でランチをいただきます。
A列車でランチを済ませていれば、港の周りにはお店などが多いので散策するのもアリです。
冒頭のクルージングの受付場所(ミオカミーノ天草)は港に上がって右手に見える建物の中です(目の前の商業施設リゾテラス天草ではないので注意)。
フードコートを抜けた先にチケットカウンターがあり、そこで受付します。
なお、食事や軽食が取れるお店は、ミオカミーノやリゾテラスなどにたくさんあります。
お好みに合わせて何でもありますが、ちょうどお昼時で混みがちな時間なので混んでるお店はお早めに…。
先ほど船を降りた同じ桟橋からクルーズ船に乗り込みます。この船も室内の席とデッキの席がありますが、それぞれ以下の特徴を踏まえてお好みというところかと思います※。
私は夏場に屋外席を選んだのですが日焼け対策が不十分だったので…港に戻ったころにはこんがり焼けてしまいました(笑)。
※日によって船の種類が変わることがあります。また、トイレは完備されていました!
港からイルカが生息するエリアまで40分ほどクルージングしたのち、群れに出会うとイルカウォッチングが始まります。
このエリアにイルカが棲み付いているため、90%以上の割合で遭遇できるようで、さらに想像よりもたくさんのイルカに出迎えを受けられます。
水面に跳ねてみたり、バブルリングで遊んでいる姿を見れたりして、なかなか面白い時間です。
日によりますが大体20分ほどこのエリアを周遊したのち、松島港へ戻ります。
松島港からは同様に船便で三角駅に戻り、待っているA列車に乗って熊本へ帰ります。
帰りの列車は途中駅での長時間停車はなく、まっすぐ熊本駅を目指します。
ちょっと疲れてきているころでもあるので、車内販売で一杯やりつつのんびりとした時間を過ごし旅の最後を味わいつつ、今回の日帰り旅は終了です。
最後に、旅の計画で重要な切符などの予約リストと準備した時期をご紹介します。
参考サイト