熊本を走る観光列車「特急 A列車で行こう」で非日常な大人旅を楽しむコツ!車内の様子やオススメ座席、車内販売など列車の楽しみ方に加え、天草への観光プラン、切符の料金や予約方法を5分でわかる記事で解説!
「A列車で行こう」は、熊本駅と天草への玄関口である三角駅(みすみ駅)を結ぶJR九州の観光列車です。
「大人の旅」のコンセプト通り、ジャズの名曲が流れるオシャレな車内にはバーカウンターもあり、ハイボールなどのドリンクや軽食を楽しみつつ非日常なひと時を楽しめる列車です。この記事では、そんな「A列車で行こう」に何度も乗車した経験をもとに、この列車の楽しみ方や予約方法などの”実際のトコロ”をご紹介します!
この列車の醍醐味は有明海を臨む風光明媚な車窓、車内のバーカウンターで楽しむ飲食が大きなポイントです。さらに、三角駅からの船旅も併せて旅のエッセンスをご紹介します。
列車が走るあまくさみすみ線(三角線)は有明海のそばを走り、車窓が楽しめる区間があちこちにあるのが特徴です。後でご紹介する”海側の座席”をとれば、オーシャンビューの車窓が旅を盛り上げてくれます。
また、三角行の列車は途中の「網田駅(おうだ駅)」で30分程度の停車時間があってその間は車外に出ることもでき、駅では地元の方によるミニライブやスムージーの販売などが行われます。
車窓に加えて、車内の楽しみも外せません。
車内にはバーカウンターのような車内販売ブースがあり、A列車特製のハイボールやサイダー、燻製やゼリーなどのおつまみや軽食、さらにキーホルダーなどのオリジナルグッズなど様々なメニューが販売されており車内の旅時間を一層豊かな時間にしてくれます。
特に、熊本行きの復路便は三角駅を出るとノンストップで熊本駅まで向かいますので、ゆったり車内販売を楽しむこ都ができます。
特急 A列車で行こうは2両編成で各車両に指定席があり、1号車にはバーカウンター(車内販売)やソファなどのフリースペースがあります。
この項では車内の座席や、気になる車内販売の様子やメニューをご紹介します。
列車は全車指定席でリクライニングシートを中心に、4人掛けのボックス席が4ボックス(16席)設定されています。各々の座席の様子をご紹介します。
まず、リクライニングシートは以下の写真のような席で、通常の特急列車の座席のようなリクライニングシートです。
前の座席にはね上げ式のテーブルがあります。また、座席は転回できるため、4人での旅行であれば前後で4席押さえれば片方の座席を回して向かい合わせにすることもできます。
続いて、3~4人旅行に最適なボックス席をご紹介します。2号車に以下のようなボックス座席が4ボックス16席設定されています。
3~4人利用時専用ですが、広々テーブルがあることでリクライニングシートよりもゆったり過ごせること間違いなしです。
1号車後方のバーカウンター(車内販売カウンター)では、飲食やグッズなど多様な品そろえで当日の旅を盛り上げてくれます。
まずドリンクで、アルコールメニューでは車内でもおススメされる特製のデコポン(柑橘)や季節のハイボールをはじめ、焼酎やビールなどがあり、ソフトドリンクでは特製サイダーやジュース、お茶などがラインナップされています。
おつまみ・軽食系では燻製やポップコーン、ゼリーやアイスなど。一方でお弁当などしっかり系の食事はありませんので、車内でしっかり食べたい場合は熊本駅で駅弁を購入するのがオススメです。
そのほか、A列車をデザインしたキーホルダーやファイルなどのグッズも数多く取り揃えていますので、お土産にも困りません。
なお、車内販売のメニューはJR九州のA列車で行こうのウェブサイト[2]に掲載されていますので、旅行前に品定めすることも可能です。
特別な旅時間では、せっかくなので”良い席”に座りたいもの。この項では、A列車のオススメ座席をご紹介します。
結論から言うと、オススメは海側の座席です! 主な車窓は海側に集中しているため、オーシャンビューを楽しみながら旅行できる点がポイントです。具体的には、三角行では進行右側(熊本行は左側)に当たるリクライニングシートのC,D席、ボックスシートの2,4番席がオススメの海側に当たる座席です。
この列車はもともと特急用の車両をリニューアルしたこともあり、JR九州の観光列車に時々ある”眺望の悪い席”は見受けられませんでしたので、車窓はどの座席もしっかり確保されています。
指定席と併せて、車内にはキッズチェアやソファなどのフリースペースがあり海側の車窓を楽しめますので、山側の座席をとった場合も席ではのんびり飲食を楽しみつつ、見どころではそこから景色を楽しむこともできます。
なお、座席表もJR九州のA列車で行こうのウェブサイト[2]に掲載されていますので、列車の予約の際は手元に準備しておくとスムーズです。
最後に、列車の料金や予約方法をご紹介します。この列車は全車指定席の特急列車の扱いのため、列車に乗るには乗車券と指定席特急券の2枚が必要です。特急「A列車で行こう」のの運賃・料金は以下の通りです。
列車 | 区間 | 乗車券 | 特急券 |
---|---|---|---|
A列車で行こう | 熊本⇔三角 | ¥760 | ¥1980 |
また、予約に関しては基本的には特急取る場合と同じ方法で予約ができ、乗車日1か月前の朝10時から全国で一斉に発売されます。
ここでは、ウェブ予約と駅での予約の2つの方法をご紹介します。
こちらが手軽な方法で、JR九州のウェブ予約サービスから予約ができます。座席表を表示してピンポイントで席を選んで予約することもできるため、海側の座席など希望がある際にも活用できます。
また、1ヶ月前のさらに1週間前から「事前申込」をすることもできます。これは、発売開始の1週間前から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です。事前申込したから優先されるということではないものの、連休などの混雑が予想される日の列車を予約したい場合は選択肢です。
なお、いずれの場合も予約した切符は乗車前にJR九州の駅の指定席券売機などで切符を発券する必要がありますのでご注意ください。
ウェブ予約つながりでは、JR西日本のe5489でも同様に予約することができます。e5489の場合、事前申し込みの開始時刻は5:30スタートの点が相違点です(上記と同様の理由で、早く始まるから有利というわけではないです)。
九州に限らず、全国の駅の窓口や指定席券売機でも購入できます。
駅の窓口で予約する場合は、備え付けの申込用紙か口頭で、乗車日と区間、列車名(A列車で行こうX号)と時刻・人数を伝えれば予約できます。また指定席券売機の場合は、通常の特急同様に「乗継案内」などの画面から乗車区間や時刻を入力することで予約できます。
1点注意点として、ボックス席はウェブや券売機から予約できず、駅の窓口のみで予約を受け付けているため、これらの席を予約する際は注意が必要です。
観光列車を活用した旅でよくある悩みの一つが「列車を降りた後、何をするか」というもの。実はこの列車、列車を降りた後の旅プランも充実しています。
三角駅の目の前にある三角港は、天草の玄関口の前島(松島)港との船便「天草宝島ライン[1]」が運行されています。なんとこの船便、A列車の運転日は、A列車の到着(発車)接続するダイヤで運行されています。
せっかくなので三角駅で列車を降りて天草まで足を延ばして天草観光や、天草から出るクルージング船で「イルカウォッチング」に出かけてみるのも面白いです。
実際に、このモデルコースを基にA列車で行こうと天草のイルカウォッチングを楽しんだ記事もご紹介しています。旅の計画の参考にぜひご覧ください!
熊本からは、今回の天草方面のほか、阿蘇方面にも観光列車が運行されています。阿蘇方面へ向かう観光列車「かわせみ やませみ」についても以下の記事でご紹介しています。
いかがでしたでしょうか。この記事が特急「A列車で行こう」や、熊本・天草旅行の計画の一助になれば幸いです!
※料金やルールは変更される場合がありますので、必ずご自身でも駅などでご確認ください。