一筆書き切符と割引特急券を活用した旅ログの後編。一筆書き切符の活用法・モデルコースとしてご笑覧ください。鹿児島発山口→出雲→姫路→京都→飛騨→富山→金沢と寄り道しながら駅弁や特産品、観光地を巡ります。
本記事は、九州は鹿児島から北陸の金沢・小松までを結ぶ一筆書き切符旅行の【旅行編 後編】です。一筆書き切符で旅行しながら食べた各地の駅弁(7食!)や特急の車内の様子、割引切符の話、途中下車した寄り道先を中心にご紹介します。
鹿児島中央から宮崎・山口・出雲を経由して姫路までを旅した前編は以下の記事をご覧ください!
この先はあちこちで知人に会ったり観光したりしながらゆっくり進むため、あちこちで途中下車や宿泊を挟んでいます。そのため、実際の日数とは一致しない場合があります。
一筆書き切符の醍醐味の一つに、あちこちで途中下車して観光したり、駅弁やお土産を買ったりきる点があります。今回の一筆書き旅行でも、ここまで鹿児島・宮崎・福岡・山口・島根・岡山とあちこちでお土産を買ってきました。旅行が終わると、一人でさながら日本の物産展が開けます(笑)
お土産の参考にご紹介すると…
この後も京都で八つ橋を買ったり飛騨の酒蔵でで日本酒を増やしたり、金沢では白エビビーバーというスナックを買ったりしています。
姫路から和田山の間は、播但線を走る気動車特急「はまかぜ」に乗り、再び山陰を目指します。
車内はこんな感じです。こちらもJR西日本の特急の標準的な座席です。
時期的には繁忙期でしたが、この列車は空いていました。
昨日買っていた「出雲美人弁当」を食べる機会を逸していたので、ここでいただきました。(日付的には微妙ですが、冷蔵庫に入れていたので…)
名前とは裏腹に結構ボリューミーな幕の内弁当でした。島根のワインを混ぜて炊いたすし飯に野菜や魚、鶏などバランスよくおかずも入っており大変美味でした。ちょっと配置が崩れているのはご容赦を。
福知山でも少し出歩いた後、特急「きのさき」で京都を目指します。
途中で舞鶴方面からの特急と連結したり、嵯峨野線内では保津川の車窓を楽しんだりできますが…完全に寝落ちしていました。
そうこうしていると、列車は京都駅では嵯峨野線(山陰線)のホームに到着します。このホーム近くにある駅弁屋には、明石のタコめしなど近畿各地の駅弁が売っているので、駅弁探しの際にはオススメです。
この日は、京都から飛騨を通って、金沢・小松へ向かう最終日です。
関西から飛騨方面には1日1本だけ直通する気動車特急「ひだ」が走っています。
この列車は京都にも止まるのですが、米原で駅弁を購入したいモチベーションもあり、京都~米原の1駅だけ新幹線で移動し、そこから飛騨に乗り換えるルートを取りました。このルートを取ると米原で新幹線から在来線特急へ乗り換える「乗継割引」が適用され、「ひだ」の特急券が半額になることで通しで「ひだ」に乗るよりも割安で乗車できます(補足:乗継割引制度は2024年3月に廃止されました…)。
普通席の座席はこんな感じで、各席にコンセント付きです。座席の座り心地は、東海道新幹線のN700S車両の座席に近いものがありました。
米原駅では、有名な井筒屋の駅弁「湖北のおはなし」を購入します。
季節によって少しずつ献立が変わるこのお弁当は、鴨のローストをメインに赤かぶやぬたなど滋賀県湖北の名産品が詰まったお弁当です。なかなか降りることがない駅ではありますが…機会があればぜひ。
景色の良い飛騨路を駆け抜けて、米原から3時間ほどで飛騨古川駅に到着です。
飛騨古川駅では途中下車し、3時間ほど飛騨古川の街並みを散策します。駅のこ線橋からの風景は「君の名は」で一時期有名になった光景ですね。
駅から10分ほど歩くと、昔ながらの街並みが続くエリアに到着します。冬場は雪がよく降る地域ということもあり、水路が発達しています。石畳の街並みとマッチしていてとても良い雰囲気です。
水がきれいな場所ゆえ、日本酒の酒蔵も複数あります。
直営の販売店もあり、欲張ってそれぞれの酒蔵でお酒を買ってしまいました。そろそろ荷物が重いです…
この他に、ふらっと立ち寄ったカフェでお店でカレーをいただいたり、温泉に寄ったりとのんびりほろ酔いの素敵な散歩時間でした。
富山行きの特急「ひだ」に乗って飛騨古川を後にし、富山からは新幹線に乗って金沢を目指します。
富山駅で途中下車したところ、エキナカで日本酒フェアをやっていたので、夕方のほろ酔いタイムにとお酒をいただきました。
ワンコインでお酒2杯を試飲でき、色々いただく中でお気に入りのお酒と出会うことができました。既にカバンに3本入っていたため、メモだけ取って購入は次の機会に…。北陸や新潟のお酒はさっぱり辛口系が多く、どれを飲んでも好みなことが多いです。
北陸新幹線で金沢まで向かい、再び途中下車して駅弁やお土産を物色します。先ほどお土産の項でも書きましたが、北陸に来たときは「白えびビーバー」というスナック菓子がお気に入りで必ず購入しています。程よい塩っけとうま味が程よく、お酒が進みます。
また、夕食代わりに高野商店の「金沢三昧」との駅弁を購入しました。
能登牛とのどぐろ、カニがテーマの贅沢なお弁当です。さっぱりしたカニのチラシ寿司に、出汁が効いたおこわやご飯に大満足。
3月の北陸新幹線の延伸で廃止される予定のサンダーバードで20分ほどで小松に到着し、1700キロ近い列車旅は終了です。
駅の中は新幹線開業に向けた準備が進んでいました。一応マスキングされていますが…新幹線の看板がスケスケです(笑)
路線バスで小松空港へ向かい、飛行機で羽田へ帰ります。小松空港にはJALのサクララウンジがあるため、待ち時間も快適です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。この記事が一筆書き切符の旅行計画の何かのヒントになっていれば幸いです。
一筆書き切符そのもののルールや代表的なモデルコースをご紹介した記事もありますので、宜しければそちらもご覧ください!