やくもの外観写真。最後の国鉄型車両です。

一筆書ききっぷで九州から北陸の駅弁と特産を巡る旅②

鹿児島から山陽・山陰を寄り道しながら飛騨、北陸を目指す駅弁&乗り鉄旅【鹿児島~姫路編】
2024/5/10  2024/5/29

一筆書き切符と割引特急券を活用した旅ログの前編。一筆書き切符の活用法・モデルコースとしてご笑覧ください。鹿児島発山口→出雲→姫路→京都→飛騨→富山→金沢と寄り道しながら駅弁や特産品、観光地を巡ります。

Day 1
11:00
鹿児島中央〜小倉:九州ネットきっぷがお得
11:50
~14:02
鹿児島中央駅:①えびめし(特急きりしま)
14:36
~19:03
宮崎駅:②椎茸めし(特急にちりん&ソニック)
小倉〜新山口:関門トンネルを普通列車で
Day 2
8:00
新山口〜出雲市〜松江〜岡山:一筆書ききっぷとeきっぷがお得
8:33
~11:48
新山口駅:③ふく寿司(特急スーパーおき)
出雲市駅:出雲大社にご挨拶
松江駅:特急やくものグリーン車
岡山〜姫路:普通列車でのんびりと
姫路駅:④有名な「駅そば」をいただく
Day 3
姫路〜(特急はまかぜ)〜和田山〜福知山〜(特急きのさき)〜京都:旅の醍醐味
お土産だけで物産展〜一筆書ききっぷの醍醐味〜
姫路~和田山:特急はまかぜ&⑤出雲美人弁当
福知山~京都:特急きのさき
Day 4
8:00
京都〜米原〜岐阜〜飛騨古川:「乗継割引」で飛騨路の旅
9:22
~12:35
米原駅:⑥湖北のおはなし(特急ひだ)
飛騨古川駅:街並みウォーキング
15:30
飛騨古川〜(特急ひだ)〜富山〜金沢〜小松:北陸の食を満喫してフィニッシュ
15:31
~16:43
富山駅:途中下車して日本酒イベント
金沢駅:⑦金沢三昧弁当(北陸新幹線→特急サンダーバード)

本記事は、九州は鹿児島から北陸の金沢・小松までを結ぶ一筆書き切符旅行の【旅行編 前編」です。(とっち)が一筆書き切符で旅行しながら食べた各地の駅弁(7食!)や特急の車内の様子、割引切符の話、途中下車した寄り道先を中心にご紹介します。
なお、この旅の目的や作った切符、経路については、以下の【切符編】をご覧ください!

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※この旅行は北陸新幹線の開業前のお話です。現在は乗継割引が廃止されていたり、北陸線は新幹線が開業していたりの差異があります。

Day1…鹿児島中央〜小倉:九州ネットきっぷがお得

まずは午前中の便で羽田から鹿児島空港へのフライト。これから1700キロ数泊の鉄路の旅ですが、飛行機だとお昼前には到着です。
鹿児島付近の上空からの写真。山と平地の地形がはっきりしていて面白いです。

鹿児島空港に着くと、空港内の「大空食堂」さんで毎回必ず食べている鶏飯セットをいただきます。バイキング形式で、好きなだけ具材を乗せてお気に入りの鶏飯が作れます。このために朝ご飯を抜いていました。
鹿児島空港内の大空食堂でいつも食べる鶏飯セットの写真
那覇空港の「空港食堂」と並んで、ほぼ毎回訪れているお食事スポットです。

鹿児島中央駅:①えびめし(特急きりしま)

空港からはリムジンバスで鹿児島中央駅へ。
鹿児島中央駅の外観写真。駅ビルと観覧車が特徴的です。

先ほどしっかり食べたところですが駅弁も外せず、松栄軒の看板駅弁「えびめし」を購入。また、事前に予約していた「九州ネットきっぷ」を発券して旅行開始です。
 松栄軒の看板駅弁「えびめし」の写真。中央のエビが乗った炊き込みご飯が鮮やかな逸品。
まずは、鹿児島中央~宮崎駅間の特急「きりしま」。九州の汎用特急車両787系です。冒頭は錦江湾と桜島を横目に、一路宮崎を目指します。
特急きりしまからの車窓の写真。錦江湾越しに桜島が見えます。

宮崎駅:②椎茸めし(特急にちりん&ソニック)

列車は2時間ほどで宮崎駅へ到着です。乗換までいくばくか時間があったので改札外で駅弁を物色。海の幸の次は山の幸ということで「椎茸めし」を購入
ここから3時間かけて特急「にちりん」で大分、さらに特急「ソニック」に乗り換えて1時間半弱で小倉駅へと向かいます。特急にちりんは787系ですが、今や数少ないグリーン個室もついている車両です。
787系の外観写真。JR九州の車両はとがったデザインが多い。

今回は普通車での移動です。座席の背もたれも特徴的なデザインですね。
特急にちりんの普通席の写真

この車両は昔ビュッフェ車両だったようです。天井のライトが特徴的です。
特急にちりんの車内の写真。元ビュッフェ車両のため、ライトがカウンターをほうふつとさせる配置。

セミコンパートメント(半個室)車両もついており、グリーン個室と合わせてグループでの旅行にもフィットした車両です。JR九州はとがった車両が多く、乗っていても飽きませんね。
特急にちりんのセミコンパートメント席の写真。半個室の仕切りがついており、テーブルもあります。
大分との県境付近は山がちの路線をずんずんと進みます。途中では終電が朝7時前に終わることで有名な宗太郎駅を通過します。

大分駅では対面乗り換えで特急「ソニック」へ。
特急ソニックの外観写真。

そろそろいい時間になってきたので、先ほど宮崎駅で買った「椎茸めし」をいただきます。
宮崎駅の駅弁「椎茸めし」の写真。肉厚な椎茸が乗った鶏めしが絶品。
肉厚の椎茸が乗った鶏めしに、卵焼きや昆布巻きなどあっさりしたおかずが並ぶ素朴なお弁当です。シンプルな分長年愛される魅力が感じられます。

小倉〜新山口:関門トンネルを普通列車で

すっかり夜になり、19時過ぎに小倉駅へ到着しました。息抜きに途中下車して、お土産にめんべいを購入しました。
ここからは「一筆書き切符」で入場し、新山口までは普通列車で移動します。
下関行きの普通列車。交直両用の列車で、切り替え中は照明が消えます。
交直のデッドセクション(切り替え区間)で照明が消えるのは、もうこの区間くらいでしょうか。

新山口駅の夜景
関門トンネルを抜けて一度乗り換えて小一時間で新山口駅に到着です。ほとんど食べて飲んでばかりしていた乗り鉄旅1日目はここまで。

Day 2…新山口〜出雲市〜松江〜岡山:一筆書ききっぷとeきっぷがお得

2日目は山口県の山陽側から山陰へ寄り道し、再び山陽側の岡山・姫路に至る1日です。

新山口駅:③ふく寿司(特急スーパーおき)

本日の1本目は、新山口駅始発の特急「スーパーおき」で4時間近くかけて出雲市を目指します。
特急スーパーおきの外観

座席はJR西日本の標準的な普通席でした。
特急スーパーおきの座席の写真。JR西日本の通常の普通車と同等。

エキナカではフグがテーマの駅弁「ふく寿司」と、一時期大流行した日本酒「獺祭」をお土産に購入し乗り込みます。
新山口駅の駅弁「ふく寿司」の写真。ふぐのから揚げやフグ皮ポン酢など、フグを楽しめる逸品。
朝ごはんはふく寿司にて。ふぐのから揚げやフグ皮ポン酢など、山口下関の名物「フグ」を楽しめる逸品です。

日本海側に出ると海沿いの区間を快走します。
山陰線の車窓。日本海を一望できる区間です。
うとうとしていたら、出雲市駅に到着です。

出雲市駅~松江駅:出雲大社にご挨拶し、松江城へ

出雲市駅で途中下車して、出雲大社にご挨拶に向かいました。
出雲大社の写真。鳥居の奥に社殿がある。

出雲大社の後は、松江まで移動して松江城にも足を延ばします。日本に現存する12天守の一つです。
松江城天守の写真。現存12天守の一つで、石積みが特徴的です。

松江駅:特急やくものグリーン車

松江駅では「出雲美人弁当」と、大好物のお土産「因幡の白うさぎ」を購入し、特急「やくも」で岡山を目指します。(お弁当は後編でいただきます)
やくもの外観写真。最後の国鉄型車両です。

やくもは最後の国鉄型車両で走る特急で、3月のダイヤ改正で新車両が導入されることから、乗り納めの意味で少し奮発してグリーン車を利用しました。
やくものグリーン車内。ゆったりした3列シートは快適です。

ゆったりした3列シートは幅、足元ともに十分広く、JRの特急の中でも1,2の快適性でした。「ゆったりやくも」の名称がついているだけあります。
やくもグリーンの座席写真。リクライニングは深く、幅や足元も広く快適です。

余談ですが、この車両についてる速達性を高めるための振り子装置が酔いを誘うらしく、車内にエチケット袋が備わっていることでも有名です(笑)。「ぐったり吐くも」なんて呼ばれ方をすることもあるとかないとか…
やくもの車内にあるエチケット袋
グリーンに乗っていたためかはわかりませんが、私は特段気になりませんでした。ただ、駅弁を食べるのは念のため控えておきました(笑)。

岡山〜姫路:普通列車でのんびりと

本日の最終目的地の姫路へ向かいます。この区間は在来線では普通列車しか走っていないためのんびり移動です。青春18きっぷの時期は混み合う”難所”の一つですが、一筆書き切符で時期を外しているのでその点でも快適です。

姫路駅:④有名な「駅そば」をいただく

最後に、姫路駅で有名な「まねきの駅そば」をいただきます。
姫路駅の駅そば店舗の写真

ここの駅そばは中華麺を使っているのが特徴。とり天そばをいただきます。
まねきの駅そば「とり天そば」の写真

もりもりになってしまったので、前編はここまで。
後編では、一筆書き切符を利用した旅の醍醐味でもあるお土産の話や、飛騨古川、北陸地方を旅します!

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プロフィール

とっち

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  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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