新潟上越を走る豪華観光列車「トキめきリゾート雪月花」を堪能! 食事や車内の様子、ルート上の見どころや車内販売メニュー、料金、ツアーにいつから予約できるかを実際に乗車した経験を元に解説!
「えちごトキめきリゾート雪月花」は、富山県もほど近い新潟県の糸魚川駅や上越妙高駅を基点に、沿線を周遊しながら豪華な料理や魅力的な車窓・おもてなしを楽しめる人気の観光列車です。
列車が走るえちごトキめき鉄道沿線は、日本海の海景色から高原高原の山の風景まで変化にとんだ車窓が魅力で、景色を存分に楽しめる車内では沿線の名店が監修する豪華なお料理とおもてなしを存分に堪能できます。この記事ではそんな「トキめきリゾート雪月花」に実際に乗車した経験をもとに、この列車の楽しみ方や予約方法などの”実際のトコロ”をご紹介します!
列車は2両編成で、この列車のためにデザインされた和モダン基調の落ち着いたインテリアデザインに、天井近くまで設置されている大型の窓が特徴です。
座席は複数タイプが設定されていますが、いずれもゆったり座れる快適な座席に加えて、テーブルや座席幅、通路などどれをとってもゆとりのあるスペースが確保されており列車名の「リゾート」の名の通り、贅沢な時間を過ごせる車内です。
ここでは、具体的な座席タイプやオススメ座席をご紹介します。
座席タイプはざっくり以下の3タイプあり、1~4人までどの人数の旅行にもフィットする座席タイプが設定されています。
カウンター席は1号車に設置されています。日本海側に1人掛けのカウンター席が7席、左側の山側に2人掛けのカウンター席が4つ(8席)と、3人掛け席が1つ(3席)設置されています。
上の写真が海側のカウンター席で、一人旅の場合は基本的にこちらを利用します。
上の写真は山側のカウンター席で、このように座席が通路側を向いており、車窓の見どころに一つである海の景色も存分に楽しめるようになっています。
続いてボックス席は、主に2号車に設置されています。
2人掛けの座席は4つ(8席)設定されています。大きな車窓をバックにゆったりプライベート感もある座席は、ペアで水入らずの時間を楽しむに最適です。
4人掛け座席は4つ(16席、内1つは車いす対応席で通常は2人掛け利用)設定されています。広々としたテーブルに横にもゆとりのあるソファタイプの座席で、窮屈感は一切ありません。
最後が、コンパートメント席です。2号車の車端部に1つ(4席)だけ設定された特別席。
他の座席より60センチ高い場所に設置されていて、全面の車窓を独り占めできる贅沢な座席です。なお、2号車は直江津方面での先頭車両ですが、午前便・午後便いずれも旅の前半か後半のいずれかで先頭方向になります。
利用時には別料金が必要ですが、贅沢なグループ旅で、思い切って利用してみてはいかがでしょうか。
1号車の運転台後ろは同じく60センチ高くなっていますが、こちらは展望ハイデッキで、フリースペースとなっています。
ここでは、気になる食事について詳しくご紹介します。
この列車では便によって食事メニューが異なり、フレンチや懐石、釜めしなど多彩なコースが用意されています。いずれも沿線の名店が監修した地元の食材を活かしたコースで、味はピカイチです。
旅行を通じて気軽に沿線の絶品を楽しめるのもレストラン列車ならではの魅力の一つです。
私が最近頂いたのは「釜めしコース」ですが、直江津駅で積み込まれる出来立ての釜めしは、肉厚で脂の乗ったウナギとホカホカご飯が相性抜群でした。約2時間半の旅の前半で食事を頂けるようになっており、流れる車窓を背景にゆっくり食事を楽しめるしあわせのひと時です。
どの便でどの料理コースが提供されるかは、後ほどご紹介する予約ページで確認できます。
2号車には「さくらラウンジ」と名付けられたラウンジ・車内販売スペースが設置されています。
車内販売では追加のドリンクとして沿線の地酒やワイン、ビールなどのアルコール類のほか、ソフトドリンクも豊富に準備されていますので好みに合わせて楽しめます。その他オリジナルグッズやお宮家なども販売されていますので、旅行中を通して旅に華を添えてくれます。
なお、ドリンクは座席からも注文できます。
ときめきリゾート雪月花は、基本的にえちごトキめき鉄道が開催する旅行商品(ツアー)として開催されます。そのため、この列車に乗車するためには、事前にツアーの予約が必要です。
ツアーの予約は、えちごトキめき鉄道の公式ページ[1]から行えます。
料金は2024年冬シーズン時点で、料理や運賃(トキめき鉄道の一日乗車券がついています)込みで、大人一人当たり24,800円でした。また、お土産付きの「地域貢献プラン」では29,800円でした。
この列車は、午前便は10時後半に上越妙高駅を出発し13時過ぎに糸魚川駅に到着、午後便は14時ごろに糸魚川駅を出発し17時前に上越妙高駅に到着します(1便の際は午前便のみ)。このダイヤは北陸の泊まり旅行と相性抜群でした。
例えば、関東発で富山・金沢近郊に宿泊する予定があれば、上越妙高駅から雪月花の午前便に乗車したのち、新幹線で富山・金沢へ向かうとちょうど宿のチェックイン頃の時間に到着できます。
又は、宿をゆっくり出たり糸魚川のフォッサマグナミュージアムなどを訪れた後に糸魚川駅から旅の〆に午後便に乗るのも贅沢でオススメです。関西方面にも北陸新幹線で便利につながったため一層プランを組みやすくなりました。
また、隣の富山ではあいの風とやま鉄道が運行するレストラン列車も運行されています。さらに、上越妙高駅からはJR東日本が運行する「日本酒」がテーマの観光列車も走っており、どちらも贅沢な旅時間を楽しめオススメです。ぜひこちらの記事も併せてご覧ください!