ラストラン間近の観光列車「フルーティアふくしま」と、会津若松を起点にスイーツや福島グルメを楽しみ、磐梯熱海温泉で途中下車してゆったりする週末旅。往路は知る人ぞ知る東武のリバティ会津で行くルートで。
鉄道で遠出をする場合は、都市間移動に新幹線を使うルートが多いですが、関東から会津若松へ向かう際には新幹線で郡山まで行き、在来線に乗り換える王道ルートのほかに、私鉄で浅草・北千住・春日部から東武の特急リバティ会津で会津田島、そこから快速に乗り換えて会津若松に入るルートも存在します。今回はせっかくなので趣向を変えて、往路は私鉄、復路は新幹線と手段を分けてみました。
比較すると、私鉄ルートは新幹線ルートより1時間程度余計に時間がかかり4時間ほどかかりますが、料金は2000円程度安いです。朝からのんびり車窓を眺めたり寝ながら向かうにはいい選択でした。
まずは、朝一、6時台発の東武特急、リバティ会津で北千住駅から南会津の会津田島駅まで3時間の特急移動。
休日でしたが、席は半分くらいの窓側が埋まる程度でゆったりできました。
ところで、東武はホームページの座席表に「窓枠の位置」が記載されているので、事前に確認すると窓枠の位置を避けて座席を指定できます。車窓を楽しみたい私にとってはとても好感度が高いです(笑)。普段から窓枠の位置を気にして調べてから指定席を取っているのですが、公式サイトに載っているとすぐに見つかるのでありがたいです。以下の写真のように同じ座席でも開放感がかなり変わってくるので…。
ちなみに、リバティの座席はこんな感じです。スタンダードな特急の座席ですね。各座席のひじ掛け下にはコンセントもあって便利ですが、座席の内側を向いているので大きいACアダプタだとちょっと窮屈になります。
北千住から3時間で会津田島駅に到着し、ここから接続する快速に乗り換えて、約1時間かけて会津若松を目指します。
リバティが3両編成で、ここから一気に1両編成の気動車です。ボックスシートの後ろ向きになることはあっても、立つことはありませんでした。うとうとしていたら会津若松駅に到着です。
会津若松にお昼前に早々来たのは、フルーティアの前に会津若松で腹ごしらえと温泉につかるためでした。駅前にカーシェアができましたので、こちらで車を調達して行動開始です。
まずは、駅から1.5キロ弱の場所にある釜めしのお店「山葵」さんへ。結論から言うと、大満足の釜めしでした。
せっかくなのでちょっと奮発して特選釜めし+そばセットを頼みました。注文が入ってから炊き始めるこだわりの釜めしなので、出てくるまで30分程度かかりますが、これがまたおいしさのエッセンスになります…。
11時にオープンしてすぐに飛び込んだので予約なし入れましたが、炊き上がりを待っている間に早々に札止めしてしまったので、行かれる際は事前予約した方が良いと思います。
冒頭にも書きましたが、めちゃくちゃ美味です。タケノコやシイタケといった釜めしの王道具材に加え、カニやエビ、イクラやホタテなどの魚介具材もたっぷり入っていて、どれもいい出汁を出してくれます。
セットの天ぷらに、そばは十割そばで香りを感じる絶品。心も胃袋も大満足な贅沢ランチになりました。ごちそうさまでした。
東山温泉は、駅から5キロくらいのところにある温泉街で、川沿いに旅館が並ぶとても雰囲気のいいところです。このあたりの旅館は、川のせせらぎを聞きながら入れる露天風呂がどこも格別でオススメです。13時ごろから日帰り入浴を受け入れている宿がぽつぽつあり、今回は腹ごなしの後、原瀧の日帰り温泉にてひとっ風呂浴びます。ご飯を食べたその足でちょうどオープンのタイミングでした。
風呂上がりの牛乳は欠かせません。さすが会津、「べこ乳」!
温泉でさっぱりしたところで車を返し、いよいよ「フルーティアふくしま」の時間です。フルーティアは会津若松からも乗れますが、車内でゆっくりしたがために、始発駅の喜多方まで移動しました。
会津若松駅で喜多方へ向かう列車に乗る直前に、フルーティアの車両が入線していました。
いよいよ列車が到着し、ウェブの乗車票を見せて乗り込みます。
12月末で引退を迎える車両ですので、あちこち写真を撮りました(笑)。車両は2両編成で定員が少ないため、満席でもゆったりしています。
2号車が座席の車両で、1人、2人、4人の座席があり、どれもソファです。
1号車がカフェスペースになっており、発車前はスイーツの準備が進んでいました。スイーツが掃けた後は、物販コーナーになります。
カフェスペースには冷たいドリンクサーバがあってセルフで飲み放題です。温かい飲み物も飲み放題ですが、アテンダントの方に注文して席まで持ってきてもらえます。
喜多方発のルートでは、国産いちごのパンケーキパフェと国産いちごのジュレぷりん、そしてストレートの桃ジュースがセットになっていました。
パフェというと重たいイメージがあったのですがそんなことはなく、お昼にあれだけ贅沢をしてもペロッと食べられました。
スイーツとコーヒー・紅茶を堪能し、車内を散策しているとあっという間に今日のお宿がある磐梯熱海駅に到着です。Sweet travel with sweets! 文字通りの旅になっていて、素敵なキャッチフレーズです。
磐梯熱海は郡山から近いため、時々日帰り入浴に寄ったりしますが、泊まるのは2回目です。今回は「ゆとりろ」さんにお世話になります。
が、ここまでの旅で満足しすぎて、写真をことごとく撮り忘れました。
軽めのお料理コースをお願いしていましたが、ここまでの食べてばかりの旅程を踏まえると大正解でした。
日本酒飲み比べセットを見つけ、ついつい頼んでしまいました。
そうこうしている間に夜も更け、グルメと温泉密度の高い今回の旅行は終了です。
翌日の帰りは新幹線でビューンと帰ります。
今回、旅の前に準備したことは以下の通りです。