四国まんなか千年ものがたりの列車外観

四国まんなか千年ものがたりを楽しむ!座席や食事は?

四国の人気観光列車で「おとなの遊山」へ出かける準備の総まとめ!
2024/9/17  2024/9/12

徳島・香川を走る人気の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」でお洒落な旅時間を楽しむコツ! オススメ座席や車内、食事の楽しみ方、食事なしでも楽しむポイントや、予約方法、人気の切符を取るコツもご紹介!

「四国まんなか千年ものがたり」ってどんな列車?
大歩危~琴平~多度津を結ぶ人気の観光列車
四季を感じる車内で素敵な料理、渓谷美、おもてなしが光る!
車内や座席はどんな感じ?
2~4人掛けのソファ席を中心に、カウンター席もある
車内販売カウンターも楽しめる
コンセントやWi-Fi事情は?
【オススメ】食事はどんな感じ?
地元の食材を生かした、目にも楽しい食事【要予約】
食事なしでも楽しめる?
料金や予約方法は?
四国のフリー切符で乗れる?

「四国まんなか千年ものがたり」ってどんな列車?

四国まんなか千年ものがたり」は、四国は徳島の峡谷美の大歩危峡もほど近い大歩危駅と、香川の琴平~多度津を土讃線経由で結ぶ国内でも人気の観光列車の一つです。JR四国は四国各県で「ものがたり列車」と呼ばれる観光列車のシリーズをこの列車を含めて3本運行しており、この列車は有名な「伊予灘ものがたり」に次いで2番目に登場した列車です。
四国まんなか千年ものがたりの終着駅の風景
四季の移ろいを感じられる落ち着いた車内では、素敵な食、車窓からは渓谷美やのどかな景色を楽しめ、そして何より随所で様々なおもてなしが光るお洒落な旅時間を気軽に体験できます。
この記事では、そんな「四国まんなか千年ものがたり」の車内の様子や予約制の食事・車内販売など旅時間の楽しみ方に加え、気になる予約方法や人気の切符を取るコツを実際に乗車した経験を踏まえてご紹介します!

路線図と運行ダイヤについて

列車が運行する区間を地図にプロットすると以下の通りです。始発・終着駅のほか、見どころの駅にもいくつかピンを入れました(クリックすると説明を表示できます)。

列車の運行ダイヤについて
列車は週末や連休を中心に、以下のダイヤで1日1往復を基本に運行されています。

  • 午前便「そらの郷紀行」:10時過ぎに香川の多度津・琴平を発車し、徳島の大歩危まで
  • 午後便「しあわせの郷紀行」:14時過ぎに大歩危を出発し、琴平・多度津まで

車内や座席はどんな感じ?

この列車は3両編成で運転されおり、それぞれの車両で春夏秋冬のテーマに合わせたカラーリングやインテリアデザインが施されています。
ここでは、車内の様子として各車両の座席や車内設備、オススメの座席をご紹介します。

座席の種類や人数について

この列車の座席は、2・4人掛けのソファ席を中心に、一人旅にも便利なカウンター席も設置されています。各車両の全景を以下にご紹介します(1号車から順にスライドで写真が切り替わります)。

1,3号車は片側に4人掛けのソファ席、もう片側に2人掛けのソファー席が並ぶ構成です。3号車(秋がテーマ)もカラーリングは異なりますがほぼ同様の座席です(2号車は後述します)。
4人掛けシートは以下の写真のように、大きなテーブルを挟んでソファ座席が2つずつ向かい合う配置です。2人利用のケースも多いですが、2人利用どうしで相席になる場合も多いため、横並び(A-B席またはC-D席)で取るのがオススメです。
四国まんなか千年ものがたりの3号車の4人掛けソファ席

2人掛けシートは、同様にテーブルを挟んで対面式のソファが配置されています。2人利用にジャストフィットですが、1人利用の相席というケースも見かけます。
四国まんなか千年ものがたりの1号車の2人掛けソファ席

また、カウンター席は以下の写真のように、窓向きのカウンターテーブルにソファが3つ並ぶ構成です。1人での利用が多いようですが、3人グループで利用する際もジャストフィットでオススメです。
四国まんなか千年ものがたりの3号車の3人掛けカウンターソファー席

ここまでが1,3号車の座席紹介でしたが、2号車(夏・冬がテーマ)では少し毛色が変わります。7mのベンチソファーのカウンター席があり、4人掛けのカウンターが2つ、3人掛けのカウンター席が1つ並びます。以前乗車した際は、8名のグループ横並びで利用されているケースも見かけたことがあり、大人数の利用にもフィットしそうです。
四国まんなか千年ものがたりの2号車のカウンターソファー席
なお、いずれの座席タイプでも「座席ごと」に予約を押さえるため、テーブルの定員未満で利用する場合は相席になる可能性がある点に留意して座席を押さえることがポイントです(人気なので相席のケースが多いです)。

最後に、進行方向左右のオススメ座席ですが、この列車の場合はどちらにも見どころ車窓があるため、左右どちらを取っても十分車窓は楽しめると思います。そのため、人数にフィットする座席を取るのが第一です!
大歩危峡の峡谷美

なお、座席表はJR四国の四国まんなか千年ものがたり公式サイトの「コンセプト」ページ[3]に掲載があります。

車内販売カウンターも楽しめる

この2号車には車内販売のカウンターがあり、ドリンクやスイーツ、おつまみなどの軽食、オリジナルグッズなどが数多くラインナップされています。
四国まんなか千年ものがたりの車内販売カウンター
販売メニューの詳細は後ほどご紹介します。

コンセントやWi-Fi事情は?

2時間以上の旅時間、コンセントやWi-Fiがあるかは気になるところ。
コンセントは座席の近くに設置があり、適宜利用可能です(場所が分かりにくい際は、アテンダントの方に聞いてみてください)。また、車内にはフリーWi-Fiも整備されています。ただし、大歩危~小歩危駅など山あいの区間は通信状況が悪い場合があります。

【オススメ】食事はどんな感じ?

地元の食材を生かした、目にも楽しい食事【要予約】

JR四国の「ものがたり列車」の醍醐味の一つが、豪華で目にも楽しい食事です。
四国まんなか千年ものがたりの食事
午前便、午後便でそれぞれ監修者もメニューも異なっていますが、どちらも地元の食材を生かした本格的な料理が楽しめます。
食後にはコーヒーも付いていました。メニューは、公式サイトや以下でご紹介するWESTERから確認できます。
四国まんなか千年ものがたりの〆のコーヒー
注意点として、こちらの食事は列車の座席とは別に事前予約する必要があります。まずは列車の座席(特急券)を予約し、その後以下いずれかの手段から食事の予約を行う流れです。優良な予約方法について、ポイントや注意点を併せてご紹介します。

事前予約制の食事の予約方法とポイント
  • JR四国のみどりの窓口:事前に四国エリアで行動できる場合は、列車の予約と合わせて食事も予約出来てオススメです。
  • tabiwa by WESTER:JR西日本のサービスで、手軽に予約できるオススメの方法です。
  • 主な旅行会社:別に手配手数料がかかる場合があります。
  • JR四国ツアー・JR四国の予約センター:ウェブや電話から予約できますが、別途送料等がかかります。また、予約締め切りが早めです。

食事なしでも楽しめる?

ここまでオススメの事前予約制の食事についてご紹介しましたが、一方で直前で列車を予約した場合など、食事なしでも楽しめるのか気になる方もいらっしゃると思います。
結論としては、食事なしでも十分楽しめます! というのも、先ほどご紹介したようにこの列車ではかなりバリエーションの多い車内販売があり、軽食を食べたり、お酒を飲み比べたり、はたまたスイーツとアフターヌーンティ―を楽しんだりと、好みに合わせた楽しみ方も幅広く選べます。
四国まんなか千年ものがたりのスイーツ
旅の当日や直前に空き状況を見て、空いていたから予定を変えて観光列車の旅、というのも十分に成り立つ列車です

車内販売はどんな感じ?メニューは?

車内販売カウンターでは、ドリンクやスイーツ、おつまみなどの軽食、オリジナルグッズなどが数多くラインナップされています。カウンターでの購入のほか、座席から注文できるものもあります。
ドリンク類では、ビールやレモンサワーワインなどに加え、ウイスキーや地酒の取扱いもありました。ノンアルコールもコーヒーや紅茶、緑茶のほかジュースやサイダーなども豊富に取り揃えられています。
四国まんなか千年ものがたりのオリジナルビール
ちなみにお酒好きには、選べる地酒とおつまみがセットになった3種のみ比べセットはいかがでしょうか?
四国まんなか千年ものがたりの地酒の飲み比べセット
軽食としては、徳島で有名なフィッシュカツを使ったバーガーやアヒージョなどの軽食やケーキなどのスイーツ、グッズはキーホルダーやグラスなど様々です。
メニューはJR四国の四国まんなか千年ものがたりの公式ページ[1]にも掲載されていますので、乗車前に確認したい方はそちらをご覧ください。

料金や予約方法は?

最後に、この列車の料金と予約方法についてご紹介します。
この列車は全車グリーン車指定席の特急列車の扱いのため、列車に乗るには乗車券と指定席グリーン特急券の2枚が必要です。また、予約に関しては基本的には特急取る場合と同じルールで、乗車日1か月前の朝10時から全国で一斉に発売されます。
ただし、他の特急券と違いe5489などのウェブ予約サービスや指定席券売機(みどりの券売機)からは購入できないため、基本的に切符は窓口購入限定となる点に注意が必要です。
指定席券の発売日(JR)

乗車料金は?

四国まんなか千年ものがたりの乗車料金は、ざっくりとは、運賃、特急料金、グリーン料金の3要素の合算となります。食事を予約する場合は、これに食事の料金が別途必要です。
ものがたり列車の座席料金の模式図。乗車券と特急券、グリーン券の合算額が総費用となる。
主要区間の通常期の運賃・料金の参考は以下の通りです。

四国まんなか千年ものがたりの運賃・料金(大人)[1]
区間 運賃 特急&グリーン料金
大歩危~多度津 ¥1,430 ¥2,900

※詳細や正確な価格は必ず駅やルート検索アプリなどでご確認ください。

全国のJRの窓口で予約

切符は発売日以降、JR四国内に限らず全国の最寄りのJR駅のみどり窓口でも購入できます。
駅の窓口で予約する場合は、備え付けの申込用紙か口頭で乗車日と区間、列車名(四国まんなか千年ものがたり/そらの郷紀行(午前)又はしあわせの郷紀行(午後))と時刻・人数を伝えれば予約できます。希望の座席タイプがある場合は、公式サイトの座席表[3]を手元に準備しておくとスムーズです。なお、列車の空き状況はリアルタイムではないものの、JR四国のウェブサイト[4]から確認できます
予約後は、必要に応じて食事の予約もお忘れなく!
四国まんなか千年ものがたりの切符

JR四国ツアーから、旅行商品(ツアー)として予約

JR四国ツアーでは「駅長推薦 あじな散歩道 ものがたり列車きっぷ[2]」という旅行商品(ツアー)が企画されており、四国内発着の往復切符(又は四国内フリー切符)、この列車の切符及び事前予約制の食事がセットになったプランをウェブからも申し込み可能です。

こちらのポイントとして、1か月以上前から予約申し込みができる点があります。e5489などの「事前申込」と同様に切符の手配は1か月前の10時からで、早く申し込んだからと言って座席が保証されているわけではないですが、1か月前以前に申し込めば基本的に発売日に手配してくれるため、タイミングよく駅の窓口に行けない場合などはこのツアーをうまく活用しましょう。食事も含まれているため、予約が1回で完結する点も便利です。
私も何度かこちらから申し込んだことがありますが、私のケースでは毎回希望列車の予約を取っていただけました。

四国のフリー切符で乗れる?

JR四国には誕生月に使える「バースデイ切符」を始めとして、特急にも乗車できるフリー切符が数多くあります。この列車でもフリー切符が使えるのかが気になるところですが、先述の通り全席グリーン車指定席の特急の扱いのため、グリーン席が有効な以下の切符であれば追加料金なしで予約できます。

  • 四国グリーン紀行:特急グリーン車にも有効なフリー切符
  • グリーン車用バースデイきっぷ:誕生日月に利用できる特急グリーン車にも有効なフリー切符(グリーン紀行より割安)

余談ですが、グリーン車まで乗り放題になるフリー切符は全国探してもほとんどないため…旅行好きとしてはとても助かっています(笑)。たまの贅沢にぜひいかがでしょうか。
四国グリーン紀行の切符
なお、特急自由席が乗り放題になる「四国フリーきっぷ」や「(通常の)バースデイきっぷ」の場合、運賃のみ有効です。

人気の切符を取るコツは?

みどりの窓口で10時打ちを依頼する

この方法は、発売日の10時前に窓口に行き「10時発売の切符を取りたい」というと、(駅によりけりですが)専用の列で待ち、10時前にその列の先頭から窓口に案内され、10時の瞬間に予約発信してもらえるというものです。
ただ、全国の駅で同じことをする人がいるので、最後は運に任せるしかありません。また、最近は窓口が少なくなっていることもあり、駅に着いたころには窓口の数以上に並んでいたり、そもそも対応してくれない駅もあるので事前に様子や対応可否は駅に確認しに行くのが安全です。

ツアーとして手配依頼する

もう一つは、先ほどご紹介した旅行商品(ツアー)として申し込む方法です。先述のJR四国ツアーに限らず各旅行会社がツアーとして企画する場合もありますので、こちらで予約するのも手軽でおすすめな方法の一つです。

四国まんなか千年ものがたりの途中駅でのおもてなし
この列車では他にも、各地の途中駅では地元の方などによるおもてなしイベントが開催されることも。料理や車窓に加えて、一期一会を楽しんで見るのもまた一興です。

いかがでしたでしょうか?この記事が、素敵な四国旅行の一助になれば幸いです!

  1. JR四国の四国まんなか千年ものがたりの公式サイト「旅のご案内」ページ
  2. JR四国ツアーの駅長推薦 あじな散歩道ものがたり列車きっぷインターネット予約のご案内
  3. JR四国の四国まんなか千年ものがたりの公式サイト「コンセプト」ページ
  4. JR四国のものがたり列車の空席情報ページ

プロフィール

とっち

管理人(とっち)のプロフィール画像
  • 関東在住のIT関係の会社員男
  • 総合旅行業務取扱管理者資格所持
  • 休み、ワーケーション、仕事帰り…隙あらば、ふらっと出かけます
  • 旅の信条は、リーズナブルに快適・満足な旅にすること
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