観光列車で南東北の旅行時間を楽しく快適に! だてSATONOなどSATONOの楽しみ方、必見の限定弁当や車内販売、グリーン席等の座席、料金や人気の切符を予約するコツを解説!
「SATONO」は、福島や山形、宮城の観光エリアを走る観光列車で、2024年冬シーズンからは仙台~女川を結ぶ「だてSATONO」が運行を開始し、これまでは郡山~会津若松~喜多方を結ぶ「あいづSATONO」や仙台~作並温泉~山形を結ぶ「いろどりSATONO」など様々な区間で運行されています。
いずれも新幹線のターミナル駅から観光地を結ぶローカル線を走っており、快適で開放感のある車内でのひと時は、単なる”移動時間”をゆったり”楽しめる時間”に変えてくれる列車です。この記事では、そんな「SATONO」の楽しみ方や車内の様子、料金や人気の切符を取るコツの実際のトコロを、乗車した経験をもとにご紹介します!
初めに、この列車の楽しみ方のポイントをご紹介します。
この列車の魅力の一つは、リクライニングシートやソファシートからゆったりしながら車窓を楽しめる点です。
過去に「あいづSATONO」が走る郡山~会津若松の区間は、一部の快速列車にリクライニングの指定席があるものの、基本的にはボックスシート付の通勤電車が走る区間で土日も混雑気味のため、旅行で利用するには若干窮屈に感じるのが実際のトコロです。ほかの路線も時間帯によっては学生の利用があったり、本数が少ないなどの理由で混みがちだったりします。
その混雑&若干窮屈区間を快適に悠々と移動できる点だけでも、かなりの利点だと感じました。
この列車のもう一つの楽しみが、事前予約制でお弁当やスイーツ、地酒などのグルメを楽しめる点です。
事前にウェブから予約することで、列車限定のお弁当などを車内で受け取ってそのまま車内でいただくことができます。地元の有名なメーカーが作る弁当やスイーツは必見です。
SATONOは2両編成で、2号車がリクライニングシート普通車指定席で、1号車がソファシートのグリーン車指定席です。ここでは、移動の快適さに直結する座席の様子を指定席・グリーン席それぞれでご紹介します!
まず、列車の座席表は以下の通りです。次の項でご紹介する座席の写真・紹介と見比べつつご覧ください。
指定席は2+2列配置のリクライニングシートで、34席設定されています。
特急の座席と同様に足元のスペースはゆったり余裕があり、テーブルも完備されています。前後の座席を回転させてボックスシートを作ることも可能です。
また、窓も大型のため車窓もばっちり楽しめます。
グリーン車は、ソファシートの大型テーブルを完備したボックス席です。一つ一つの区画が区切られているため、プライベート感も感じられる空間です。
また、1人向け、2人向け、4人向けと3つのボックスタイプが設定されているのも大きな特徴です。
1人向けの座席は3席設定されており、窓際を向いたカウンタータイプの座席です。
2人向けの座席は5ボックス(10席)、4人向けの座席は3ボックス(12席)設定されており、それぞれ大型テーブルを挟んで向かい合う座席配置です。
こちらが2人向けのボックスシートです。
こちらが4人向けのボックスシートです。それぞれの人数に合ったシートが設定されているのはうれしいポイントです。
もちろんグリーン車も大型の窓で車窓はばっちりです。
ここでは、この列車の大きな楽しみポイントでもある食事について詳しくご紹介します。特に予約限定のグルメは必見です!
先ほどの「列車の楽しみ方は?」でご紹介したように、この列車では限定のグルメなどを事前予約制で注文し、乗車後の車内で受け取ることができます。
メニューは運行される区間にちなんだもので、2024年冬に運行予定の仙台・女川間を走るだてSATONOでは仙台発では牛タン弁当などで有名なこばやしの駅弁、女川始発では石巻にちなんだ限定のお弁当、そのほか一ノ蔵などの地酒や地元のスイーツなどいずれもその地域を感じられるものが揃っているようです。せっかく乗車する際は、何か予約してみてはいかがでしょうか?
こちらは「うけとりっぷ」というサービスで、注文したいメニューと列車の乗車日、席番を入れて事前決済で予約するシステムで、JR東日本のSATONO紹介ページからリンクがあります。
なお、予約締切が乗車の4日~10日程度前で設定されているものもあり、事前に座席の予約を取れていない注文できないため、列車の予約もお早めに!
この列車には先ほどの予約商品の受け取りと合わせて、車内販売も設定されていました。
お弁当などの限定商品は予約専用で当日買うことはできませんが、ソフトドリンクやお菓子、おつまみやビールなどの”よくある”商品は当日車内でも買うことができます。もちろん、ターミナル駅発の時は、駅弁などを買うなどして車内で持ち込みの食事を楽しむことも全然問題ありません。
また、キーホルダーなどの列車オリジナルグッズも車内販売にて買うことができました。
以上が列車のご紹介で、ここからはこの列車の料金や予約方法についてご紹介します。
この列車は全車指定席の快速列車の扱いのため、「乗車券」のほかに「指定席券」または「普通列車グリーン券(指定席)」で座席の指定(予約)が必要で、価格は以下の表のとおりです。
乗車券 | 仙台~女川の例 | ¥1,170 |
---|---|---|
指定席券 | 乗車区間に依らず一定額 | ¥840 |
グリーン券 | 乗車区間に依らず一定額 | ¥2,000 |
切符は駅の窓口や指定席券売機、またはえきねっと等のネット予約サービスから乗車日1か月前(同日)の10時に全国一斉に発売されます。例えば、列車に2月15日に乗る場合、1か月前同日となる1月15日の10時が発売開始日時です。
なお、SATONOの中でもグリーン席は実質11組分のボックスシートしかないため、特に早く予約が埋まりがちです。最後に、そんな人気の切符を取るコツをご紹介します。
先ほど切符は1か月前の10時から発売とご紹介しましたが、図にすると以下の通りです。
特に人気座席のグリーン席の予約は発売日、特に発売開始直後に購入することが鉄板の方法です。
希望の指定席券を取れる確率を高める方法として、「10時打ち」と「えきねっとの事前申込」についてご紹介します。
この方法は、発売日の10時前に窓口に行き「10時発売の切符を取りたい」というと、(駅によりけりですが)専用の列で待ち、10時前にその列の先頭から窓口に案内され、10時の瞬間に予約発信してもらえるというものです。
ただ、全国の駅で同じことをする人がいるので、最後は運に任せるしかありません。また、着いたころには窓口の数以上に並んでいたり、そもそも対応してくれない駅もあるので事前に様子や対応可否は駅に確認しに行くのが安全です。
また、指定席券売機でも、窓口と同じく1か月前の10時ちょうどから購入できるようになりました。窓口で買う場合と比較するとタイミング負けしそうですが、次にご紹介するえきねっとの事前受付とうまく使い分けるとよさそうです。
JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」からも予約できますが、えきねっとには「事前申込」なる仕組みが存在します。これは、発売開始の1週間前から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です。
結局は10時から順番に処理されるものの、十分早いタイミングで予約を取ってくれます。駅に出向く時間がない場合は手軽でおすすめの方法です。
この他、ウェブ予約サービスも10時発売開始なので「10時打ち」のようなこともできますが、10時前後にサーバー落ちすることがよくあるので、事前申込しておくのが無難です。
いかがでしたでしょうか? この記事が南東北旅行の計画の一助になれば幸いです!
※料金やルールは変更される場合がありますので、必ずご自身でも駅などでご確認ください。