新潟や長岡などを走る地酒や食がテーマの観光列車「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら)」の車内の様子や楽しみ方、車内販売、オススメ座席、指定席と旅行商品の違いや料金、予約方法の実際のトコロをご紹介!
越乃Shu*Kuraは、地酒王国新潟の「酒」がコンセプトの人気観光列車です。さながら走る日本酒バーのような車内では、新潟の美味しい地酒に美食、さらには日本海や山々の絶景まで一度に堪能できるオススメの列車です! Shu*Kuraに何度も乗っている管理人(とっち)がこの列車の実際のトコロやオススメをご紹介します!
Shu*Kuraは週末を中心に運行され、新潟県の上越妙高駅〜長岡駅〜十日町駅・新潟駅・越後湯沢駅間を1日1往復しています。
Shu*Kuraの運行ルートマップは以下の通りです。
日によって経由地が異なり、それぞれの経由地にちなんで十日町発着の「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら・地図の青色線)」、新潟発着の「柳都Shu*Kura(りゅうとしゅくら・地図のオレンジ線)」、越後湯沢発着の「ゆざわShu*Kura(ゆざわしゅくら・地図の赤色線)」と列車名が付けられています。
地図右上のメニューからルートのラインを切り替えられます。また、ピンをタップすると代表的な停車駅や見どころを確認できます。
車内販売では、地酒のきき酒に加えて、おつまみや上越の有名な駅弁なども販売されており、お腹も心も大満足になれること間違いなしです。
このほかにも、限定のお猪口やキーホルダーなどのグッズも販売されており、お土産もバッチリです。
この列車のもう一つの醍醐味が絶景を楽しめる点にあります。各座席の窓が大きくとられている他、2号車はまるまる車内販売カウンターとフリースペースとなっているため、どの席からも車窓を存分に楽しめるようになっています。山や田んぼの緑あふれる区間に加え、日本海が最も近いといわれる青海川駅では長時間停車して雄大な日本海の景色を車内外から堪能できます。
列車は3両編成で、1号車が後半で触れる”旅行商品”専用の車両、2号車がフリースペースと車内販売カウンターの車両、そして3号車が指定席車両です。
3号車には、2人掛けのリクライニングシートが36席あります。座席表は以下の図の通りです。
3号車車内の全景は以下の通りです。上記の座席表で、ソファ(フリー)側から撮影しています。
通常の列車より窓が大きく座席間隔も広いため、ほろ酔いでもゆったりとくつろぐことができます。なお、各列独立した窓割りなので、どの席でも窓枠に車窓が邪魔されることはありません。
また、車端部にはソファースペースもあり、乗車中は自由に利用することができます。
1号車は後述の旅行商品(ツアー)専用の車両で、4人掛けのボックスや海側を向いたペアシートなどが設定されています。
この列車は各座席の窓が大きく車窓も存分に楽しめるのですが、中でも青海川駅の周辺(柏崎駅~潟町駅間など)で日本海の絶景を楽しむなら、C-D席が海側でおすすめです(全列車共通)!
なお、他の席でもソファスペースや2号車のフリースペースに行けば広々と車窓を楽しめますし、青海川駅では列車の外に出ることもできますので、その他の席でもしっかりと車窓や景色を楽しめます!
この列車の2号車には車内販売のカウンター「蔵守」があり、この車内販売がとても充実しています!
飲食メニューでは、地酒やソフトドリンク、おつまみやお菓子、駅弁などが販売されています。特に、この列車のコンセプトでもある地酒は、常に5種類以上は準備されており、1杯から利酒(きき酒)を楽しむことができます。また、おつまみや駅弁も数多く取り揃えられており、どれを選ぶか迷ってしまうほどです。
ほかにも、Shu*kura限定のお猪口やキーホルダー、盃などのグッズも販売されており、お土産にも困らない充実ぶりです。
この列車に何度も乗っていて、新潟にも何度も旅行している私のおすすめをご紹介します。
この列車に乗った際は、まず何より日本酒の利酒をぜひ。銘柄は不定期に変わるため、フィーリングでも、カウンターで会話しながらでも、ビビッときたものを。
お酒に合わせるおつまみとしては「鮭の焼き漬け」が断然オススメです! 新潟の郷土料理の一つですが、程よく脂が乗った鮭にベストマッチの味付けが病みつきになります。
また、お腹に余裕があれば「ホテルハイマートの駅弁」もオススメです。こちらは直江津駅の有名な駅弁で、どれも駅弁ランキングの常連になる人気のお弁当です。
数が少なく売り切れ必至ですが、「鱈めし」や「さけめし」などが残っていたらぜひ。
この列車は全車指定席の快速列車として運行されており、「指定席」を予約するか「旅行商品」を予約するかのいずれかで乗車できます。
指定席の場合は、「指定席券」と乗車区間を含む「乗車券」で乗車できます。
指定席料金は1席あたり840円で、乗車券代と合わせてもかなりリーズナブルです。
人気の列車のため、指定席は発売直後に売り切れることも多いことから、早めに予約することが先決です。人気の切符を取るコツは次の項でご紹介します。
指定席券は座席だけの予約に対して、旅行商品は座席に加えてお酒や料理なども全てコミコミのパッケージとして発売されます。1号車が旅行商品専用の車両となっており、4人用のボックスシートや2人向けのペアシートが設定されています。
旅行プランの内容や予約方法は、JR東日本の乗って楽しい列車のウェブサイトから確認できます。
少し値段は張りますが、ちょっぴり贅沢な旅行にはピッタリです。
指定席券は1か月前(同日)の10時に全国一斉に発売されます。例えば、列車に2月15日に乗る場合、1か月前同日となる1月15日の10時が発売開始日時です。
Shu*Kuraは人気列車のため、発売日、特に発売開始直後に購入することが鉄板の方法です。
希望の指定席券を取れる確率を高める方法として、「えきねっとの事前申込」と「10時打ち」についてご紹介します。また、キャンセル落ちについても触れておきます。
この列車はJR東日本のネット予約サービス「えきねっと」からも予約でき、えきねっとには「事前申込」なる仕組みが存在します。これは、発売開始の1週間前から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です。
結局は10時から順番に処理するため次に紹介する10時打ちにはタイミング負けしそうだと想像していますが、十分早いタイミングで予約を取ってくれます。駅に出向く時間がない場合は手軽で、私も重宝しているおすすめの方法です。
この方法は、発売日の10時前に窓口に行き「10時発売の切符を取りたい」というと、(駅によりけりですが)専用の列で待ち、10時前にその列の先頭から窓口に案内され、10時の瞬間に予約発信してもらえるというものです。座席の希望も比較的柔軟に聞いてくれるため、希望の座席がある場合はこちらの方法がオススメです。
ただ、全国の駅で同じことをする人がいるので、最後は運に任せるしかありません。また、最近は窓口が少なくなっていることもあり、駅に着いたころには窓口の数以上に並んでいたり、そもそも対応してくれない駅もあるので事前に様子や対応可否は駅に確認しに行くのが安全です。
なお、JR東日本・JR西日本管内の指定席券売機では窓口と同じく、10時ちょうどから購入できるようになりました。とはいえ、窓口で買うことと比較するとタイミング負けしそうなので、えきねっとの事前受付と使い分けるのがよさそうです。
この列車は途中駅の長岡での乗降が多いため、全区間では予約が取れない場合でも、長岡駅から(まで)に区切ることで予約が取れることがあります。例えば、「越乃Shu*Kura」の場合は十日町〜長岡間は比較的空いていることが多く、狙い目です。
また、キャンセル落ちを狙う方法も一つの手です。発売直後に満席になった時でも、その後ぽつぽつとキャンセルが出ることがあります。取り損ねた場合もあきらめずにえきねっとなどでこまめに空席を見てみることもオススメです。加えて、えきねっとで予約した場合、きっぷの発券までは座席の変更がウェブから何回でも行えるため、より車窓が楽しめる座席が空いたら座席変更することも有力な方法です!
新潟観光の際には、ぜひ旅の目的の一つに加えて新潟の旅がより楽しいものになれば幸いです!
また、柳都Shu*Kuraの途中駅である新津駅からは、人気のSL観光列車も運行されています。新潟旅行の計画にこちらもぜひご覧ください!