JAL国内線クラスJで快適に旅行するコツを解説! 座席や飲み物、値段の違い、ラウンジ利用や当日アップグレード、優先搭乗の可否に加え、ビジネスクラスシートを利用できる国際線機材のクラスJシートもご紹介!
JAL国内線の「クラスJ」は、日本航空の国内線各航空便に設定される普通席より一段上位の座席クラスです。
気軽にくつろぎ空間を利用できることがコンセプトのクラスJについて、この記事では賢く使ってより旅行を快適にするコツを解説します!
この項では、普通席と比較した座席や機内サービス、その他のサービスの違いをご紹介します。
クラスJは、座っている時間が長くなる飛行機旅でも快適に過ごせる広々とした座席が特徴です。
写真はB767のクラスJシートで、機材によってデザインは異なりますが、普通席と比較すると以下の点でかなり快適な空間を利用できます。
この他にもひじ掛けが広く隣の席と干渉しなかったり、機材によってはテーブルが大きかったりと細かな点でも座席の快適度は良好です。また、コンセントやUSB電源も設置されている便がほとんどです(最近は普通席でも設置されている便が多いです)。
機内サービスについては、基本的には普通席と同様です。
例えば、JALでは離陸後にドリンクサービスがありますが、メニューはコーヒーやお茶、ジュースなどで普通席と同様です。
ただし、細かな違いとしては普通席より早めに回ってきてくれるため、待ち時間は短くなります。
飛行機に乗るまでのサービスにおいても、普通席との違いは特にありません。
具体的には、国内線ファーストでは優先搭乗(先に乗れる)や優先的に手荷物が返却されたり、専用のカウンターでのチェックインや航空会社ラウンジが利用できたりしますが、クラスJ利用時には特にこのような特典はありません。そのため、サクララウンジ等の航空会社ラウンジを利用したい場合は、別の方法で利用する必要があります。サクララウンジの代表的な利用資格や、誰でも使える利用ケースなどは、以下の参考記事もぜひご覧ください。
細かな違いとしては、座席が機体前方に配置されるため早めに降機できる利点はありますが、基本的には、座席が快適な点が普通席との違いです。
JALのマイルを貯めている場合、マイルは普通席より貯まりやすくなっています。具体的には、同じ運賃で普通席に乗った場合の積算率に+10%したマイルがたまります。
例えば、スペシャルセイバー運賃で購入した場合は、区間マイルの85%(普通席は75%)が積算されます。なお、普通席をクラスJに当日アップグレード※した場合は、普通席購入時の運賃でのマイル積算率に+10%したマイルが貯まります。
※詳細は後半でご紹介していますが、当日空きがあれば、1100円~3300円の差額を支払ってアップグレードできます。
基本的には座席が快適な点が特徴のクラスJですが、実は同じクラスJシートの中でも「乗り得」な機材が存在します! それは、国際線機材で運行される場合のクラスJシートで、中にはフルフラットシートを利用できる場合も!
この項ではそんな乗り得な国際線機材のクラスJシートについて解説します。
JALの国内線は、基本的に国内線専用の機材で運行されているものの、時々機材繰りの都合などで国際線に利用される機材で運行される場合があります。この国際線機材での運行時には、国際線のビジネスクラスシートがクラスJシートとして充当されますので、海外旅行ではなかなか手が出ない快適なビジネスクラスを格安で体験できます!
写真はB767-300(763)の国際線機材運航時のクラスJシートですが、なんとこのシートはフルフラットにして横になることも可能です。
他にも、比較的短距離の国際線に利用されるB737-800(738/73H)のシートはこちらです。フルフラットではないですが、リクライニングが深かったり、レッグレストがしっかりしていたりと、こちらも快適です。
特に、当日アップグレードの場合は2~3千円の差額でここまで快適なシートを利用できるため、機会があれば積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
なお、国際線機材での運航時では、時々機内Wi-Fiや映画などの映像コンテンツが利用できない場合があり、普段の国内線でこれらを利用される方にとってはデメリットです(国際線機材でも、Wi-Fiなどが使える機材は増えているようです)。
そんな乗り得な国際線機材で運行される便は、公式サイトでの航空券予約ページで確認できます。具体的には、使用機材欄に「国際線仕様機材」の記載があることが目印です。
なお機材によって座席タイプが異なるため、同じく使用機材欄から機材の座席を確認できるので、希望の座席か確認してからの予約がオススメです。
最後に、気になるクラスJシートの料金についても解説します。
クラスJシートは、有償運賃でもマイルの特典航空券でも、事前に予約することができます。普通席とは独立して運賃(マイル額)が設定されており、基本的に「早い方が安い」という原則は普通席と同様ですが、クラスJならではの特徴を知っているとお得に予約できることも!
それは、有償・マイルのいずれの場合も、普通席とは独立して空席連動しているという特徴です。要は、普通席がどれだけ予約で埋まっていて高い運賃しか残っていなくとも、クラスJが空いていれば、クラスJは安い運賃で購入できるということです。
また、予約は普通席で取っている場合でも、当日クラスJに空席があれば、路線によって決まっている1100円~3300円の差額を支払うことで、クラスJにアップグレードできます。比較的リーズナブルな価格でより快適な座席で移動できるため、ちょっと疲れているときや朝早く出てぐっすりしたい場合などは狙ってみてはいかがでしょうか。
また、出発3時間前からウェブサイトからアップグレードの申し込みができるようになったので、興味があれば、空港に着く前から空き状況を覗いてみるのがオススメです。
※当日予約となるスカイメイトや当日シニア割引運賃は当日アップグレードの対象外ですが、ほぼ同等の差額でのクラスJ運賃が設定されています。
いかがでしたでしょうか?
この記事が、いつもの移動時間をより快適に変える一助になれば幸いです。
※料金やルール・サービスは変更される場合がありますので、利用時には必ずJALの公式サイトなどでご確認ください! JAL公式サイトの案内やアップグレード申込ページはこちらです。