JAL国内線にお得に乗る!運賃別の特徴や最安値の違い、変更・キャンセル料等のルールを踏まえたオススメ運賃を総まとめ!各種セイバー、スカイメイト、株主優待や子供料金等の有力運賃をピックアップして紹介。
JALの国内線を予約する際には、とりあえず安い運賃を選ぶケースが多いのではないでしょうか。ただ安い運賃を選んでいると、トラブルの際に思わぬ損をすることも…。
この記事では、普段よく使う運賃をピックアップし、旅行スタイルや予約タイミングに合わせたオススメの運賃や注意点を総まとめでご紹介します!
※天候不良や機材トラブルなど自己都合以外での取扱い等は別に定めがあり、本記事の取扱いとは異なる場合がありますのでご注意ください。
これからJAL国内線運賃のルールや特徴をご紹介しますが、先に結論として、私が航空券を購入する際の決め方をご紹介します。なお、マイルも含めると他にもお得なケースがありますが、こちらは別の機会にご紹介します。
できるだけ早くスペシャルセイバーで最安値を狙う。休みや出発をずらして安い便を狙う。
できるだけ早くセイバーで予約し、どうしても変更する際はキャンセルして取り直す。
実はセイバーは出発直前でもキャンセル料がリーズナブル。フレックスで取るよりもキャンセル&その時点の最安で取り直しの方が安いケースも多いです。なお、名前が似ている”往復セイバー”で取ってしまうと片道キャンセルができないので要注意!
セイバー(前日まで)、JALカード割引、株主割引との比較で最も安い運賃を選ぶ。
株主割引は割安度合いによっては、奮発してファーストを取ることも。
寝坊による乗り遅れリスクを最小限にするため、往復セイバーを避ける。
往復セイバーにするとキャンセル規定が厳しくなるため、個人的には敬遠しがち。(キャンセル料の項で詳解!)
よく使う運賃を横並びで比較し、特徴や注意点をご紹介します。
「スペシャルセイバー」:28日前まで取れる最安運賃
実際は75日前までが最安
「セイバー」:前日まで取れる最安
出発直前までキャンセル料が安い
「往復セイバー」:その時点での行きと帰りの最安値の合算から5%引き
キャンセル規則が厳しくなるのでリスクと比較
「フレックス」:当日まで取れて変更も可能な、いわゆる普通運賃
キャンセルや変更ルールがほとんど同じながら、より安い「JALカード割引」か「株主割引」を使うことが多い。
実は、「スペシャルセイバー」とひとまとめになっている中にも実は値段が4段階あり、~75日前、~55日前、~45日前、~28日前で最安値がそれぞれ設定されています。「セイバー」も同様で、図にまとめるとこんな感じです。
運賃設定を基に考えると、どれだけ座席が空いていても74日前になると、75日前よりは値段が上がってしまうということです。また、”セイバー”の名前がつく運賃は空席連動型ですが、経験則としては、最安値の販売数が売り切れると次の高い価格帯に値段が変わるイメージで動いているようです。
つまり、初めにご紹介した通り、値段だけを考えると「できるだけ早くとれば安い」が大原則の考え方になります。
日数以外の条件を満たすことで利用できるようになる割引運賃で、比較的よく使うものがこちらです。
「JALカード割引」:JALカード決済で利用できます。
フレックスとほとんど同様のルールですが、フレックスより若干割引されます。
「株主割引」:株主優待券で利用できます。
フレックスとほとんど同様のルールですが、フレックスの半額です。
半額といえど普通席ではスペシャルセイバーよりは割高になります。一方で、ファーストでは各種セイバーよりも割引率が大きいため、使いどころによってはかなりお得です。
直前に取る場合の保険になるので、株主優待券は1枚持っておくと便利です。
「スカイメイト」・「当日シニア」;12歳~25歳か65歳~ならば利用できます(要事前登録)。
当日空席があれば予約・購入でき、スペシャルセイバーの最安値より安いケースも。
ふと開いた休日に旅行したり、休みをずらして旅行する場合は最適です。
東京~札幌・伊丹・福岡の例での追加料金は以下の通りです[3]。
※羽田~沖縄など遠い場合は高くなり、羽田~山形など近い場合は安くなります。
JALは「小児料金」として、満3歳~12歳までの子供が利用する際には、大人用の各種運賃から定率の割引率を適用して割引になります。
他の航空会社は、子供の運賃は普通運賃に対しての定率割引が多く、大人の割引運賃より高いことも多いのですが、JALはこの点スペシャルセイバーの価格等にも割引を適用できるためお得です。
今回紹介した運賃の中での対象と割引率は以下の通りです[2]。
また、たまに開催されるセール運賃(プロモーション)も割引の対象になるようです。
JALの航空券は、原則330日前から発売開始となります。つまり、ほとんど1年前から予約ができます。とはいえ、よっぼどハイシーズンの安い航空券を狙わない限り1年前から取るケースは少ない気がします。
※JALカード会員やステータス会員はもう数日早いです。
また、予約した航空券の購入(決済)期限は原則以下の通りです。
ただし、予約期限、出発時間の方が短い場合は短い方が適用されます。細かい注意点としては、スペシャルセイバーの中でも先ほどご紹介した75日前までの最安運賃で買う場合は、75日前が購入期限になります。
運賃名 | 変更可否 | キャンセル料 | コメント | ||
---|---|---|---|---|---|
~55日前 | 出発前 | 出発後 | |||
スペシャルセイバー | × | 5% | 50% | 100% | 55日前まではキャンセル料が安い。 |
往復セイバー | × | 5% | 50% | 100% | 片道キャンセル不可 往路のみ不要な場合も往復でキャンセルが必要 往路使用(出発)後の復路キャンセルも不可(正確には、手数料100%)。 |
セイバー | × | 5% | 100% | 出発前までキャンセル料が安い。 変更可能性がある予定にはコレ |
|
スカイメイト 当日シニア |
× | ― | 50% | 100% | ― |
フレックス JALカード割引 株主割引 |
〇 | 無料 | 20% | 出発前はいつでも変更可能(差額精算) |
※パーセンテージは運賃部分に対しての割合
ケース1:旅行出発前日に予定が変わってキャンセル・便を変えたい場合のキャンセル料の例
ケース2:目的地で帰りの便を変えたい場合(=往路出発後)のキャンセル料の例
※いずれも消費税や旅客施設使用料等は考慮していません。
とある旅行の日の朝、本来だともう空港に居るべき時間に目が覚めたことがありました。
飛行機の出発には間に合わない時間だったため往路をキャンセルしようとしたところ…往復セイバーで予約しており、往復同時キャンセルしかできないことに気づき、さらにテンションが下がった思い出があります。
それ以来、5%は保険代と思って早朝便が入る旅程では往復セイバーを避けています(笑)自分のスタイルに合わせて予約を取る大切さを学んだ一コマでした。
ちなみに、この時は、株主割引でファーストクラスを取って機嫌を取りました。
※料金やルール・サービスは執筆当時の情報を基に記載しています。また、天候不良や機材トラブルなど自己都合以外での取扱いは別に定めがあります。利用時には必ず公式サイトなどでご確認ください!
出典(2024年4月現在の情報を基に算出)