西九州を走る観光列車「ふたつ星4047」の午前・午後便両方の乗車記&モデルコース! 予約販売のお弁当や車内販売、駅や車内でのイベントなど、素敵な車窓とともにこの列車の魅力を存分に体験しました!
2年半ぶりに佐賀・長崎をぶらりとする旅行を計画しました。前回は西九州新幹線が工事中で、この記事のテーマであるふたつ星4047もまだ存在しませんでした。そんな街の変化を味わうべく、初日は佐賀をブラブラ。
今回の記事のメインテーマは「ふたつ星4047」です。西九州を鉄路の往復でぐるりと一周するルートで、行きと帰りで見られる景色も体験できることも様変わりする西九州を満喫できる観光列車でした。
往路のふたつ星4047の始発駅である武雄温泉駅から乗り込みます。この後、江北駅でスイッチバックするため15分ほどは後ろ向きに進みます。
乗り込んでみると、海外の方がかなり多い印象です。最近は九州もインバウンドに人気なのでしょうか。
座席はこんな感じのリクライニングシートです。
なお、車内の様子はまとめ記事で詳しくご紹介しています!
江北駅では7分ほど停車し、その間地元の方のおもてなし&出店を楽しめます。
江北駅を出発すると車内販売の営業がスタートします。さっそく予約していた「特製ふたつ星弁当」を受け取ります。ふたつ星のオリジナル風呂敷に包まれていますが、季節によって柄が違うこだわりようです。
また、この後の開催される「佐賀海苔の試食体験イベント」の予約もこの場で行いました。受付表に名前を書いて代金を支払えば予約が完了です。先着順ですので予約する際はお早めに。
時刻は11時過ぎで、早めのランチタイムです。お弁当は佐賀牛をふんだんに使用した贅沢な逸品。いいお肉は、冷えていてもおいしいですね。
江北を出発して20分ほど揺られたころに到着する肥前浜駅では15分ほど停車し、こちらでも地元のおもてなし&出店のイベントが開催されていました。
この駅には駅直結の日本酒バーがあるとのことで、お土産の売店のほかに、お酒のお店も出店されていました。
日本酒の飲み比べセットを購入。お酒の種類は複数から選べるので、自然と会話が生まれます。
お弁当の後にさっそく呑み鉄です。
地元の甘味の売店もあり、こちらで復路のデザートにお餅も買ってしまいました。
縁起の良い名前からしあわせの鐘がある「多良駅」でも停車をした後、この列車随一の景観を誇る小長井駅でもしばらく停車します。
ホームのすぐ脇に有明海が広がっており、気持ちのいい景色を味わえます。
ここまで、大体20分に1回ほどの割合で長めの停車を挟みながらの旅路なので、見どころもイベント盛りだくさんです。
多良駅を出発したころから、2号車のラウンジで先ほど予約した佐賀海苔の試食イベントが始まります。
小長井駅に着くまでの15分ほどで、アテンダントさんによる佐賀海苔の紹介プレゼンを拝聴します。どうして有明海でとれる佐賀海苔がおいしいのか?が紐解けるなかなか勉強になる時間です。
小長井駅での停車を挟み、出発するといよいよ海苔の試食体験です。
オススメの試食セットが配られ、海苔そのまま→withごはん→withかまぼこと味わいます。
海苔そのものも甘みがあって大変美味ですが、やはりご飯やかまぼこと食べるとまた格別です。おいしくて勉強にもなるイベント、オススメです。ちなみに、気に入ったら海苔を売店で購入することもできます。お土産にも良いと思います。
そうこうしている間に諫早や大村湾沿いの景色をのんびり楽しみつつ、終点の長崎駅に到着です。
縁あって帰りのふたつ星に乗ることにしたので、長崎駅では1時間半ほどのインターバルです。
新しくできた新幹線を眺めてみたり、
すこし足を伸ばして、有名なめがね橋当たりをブラブラしてみたり。この辺りはお店も多いので散歩し甲斐があります。
写真は以前訪れたときのものですが、当時はコロナの関係もあり人もまばらでしたが、今は観光客でごった返していました。
帰りは15時前に長崎駅を出発します。イベントは往路でかなり満足したので、帰りはお酒をのんびり楽しむ時間に重きを置くことに。
とはいえ、復路での車内イベントの「嬉野茶飲み比べ体験」は、往路の海苔の試食体験が面白かったので予約しておきます(500円)。
前日に乗ることを決めたため、復路での事前予約限定のスフレはいただくことができませんでしたが…車内に甘いいい香りが広がってきて食欲をそそられます(復路に乗られる際はぜひ予約を!!)。
お酒とおつまみを楽しむことで食欲を昇華することに。
佐賀のミカンベースの「みかGINサワー」とともに、売店で異彩を放っていた有明海のエイリアンこと「わらすぼ」の干物をいただきます。
わらすぼの見た目は控えめに言ってもエイリアンそのものですが、甘辛い醤油味もついていて、味はとても美味です。せっかくなので試してみるといい思い出になると思います!
わらすぼをいただいていると日本酒が欲しくなったので、佐賀と長崎のお酒飲み比べセットもいただきました。ほろ酔いでいい気分です。
行程の半分ほどを過ぎたころ、復路で随一の景観を誇る千綿駅でしばらく停車します。
ここも大村湾がすぐそばに広がる気持ちのいい駅で、夕焼けの時間帯に訪れると相当フォトジェニックです(冬場だとこの列車がいい時間に到着するかも?)。
余談ですが、海が近い駅というと四国の下灘駅が有名ですが、九州にも小長井駅や千綿駅、島原鉄道の大三東駅などオーシャンビューの駅がたくさんあるので、このような機会に訪れてみるのも面白いですよ。ちなみに大三東駅はホームの列車と反対側が即有明海なので、、、多分一番海に近いです(笑)
千綿を発車したタイミングで、嬉野茶の飲み比べイベントが始まりました。
ここでもアテンダントさんのお茶の小噺を聞きつつ、後半で飲み比べです。お茶の起源や紅茶や緑茶などの違いなど、けっこう聞きごたえがあります。
こちらでも気に入ったお茶の茶葉は売店で買うことができました。
そうして道中、ハウステンボスや有田を通って、18時前に終点の武雄温泉駅に戻ります。
帰りは新大村駅から長崎空港に抜けて、羽田へ帰るルートでしたので、こちらも2年半前にはなかった(工事中だった)西九州新幹線に乗車します。
九州方面の新幹線は、指定席でも4列なのでゆったりしています。
ちなみに前回来た時の駅はこんな感じでした。ここに新幹線が止まっているのは少し感動です。
前回は在来線時代の特急かもめや大村線を乗り継いで長崎空港を目指しましたが、結構苦労した記憶があります。部分開業とはいえ、武雄温泉から30分程度で長崎や新大村まで行けるのは圧倒的に快適でした。新大村でバスに乗り換え、長崎空港からは快適な国際線機材のビジネスクラスシートで旅は終わりです!
今回、旅の前に準備したことは以下の通りです。
この列車の運行マップや車内の様子、楽しみ方をもっと知りたいときや、予約方法についてはふたつ星4047のまとめ記事がございますので、ぜひご覧ください。