JR東日本の冬の名物臨時列車「風っこストーブ列車」の予約方法や切符の取りやすさ、車内の様子やストーブで持ち込み食材を焼けるのかなどについて、乗車して知った実際のトコロを豊富な写真とともにご紹介します!
風っこストーブ列車は、JRの東北地方を中心に各地を走る冬の臨時観光列車で、気動車をリニューアルした「びゅうコースター風っこ」と呼ばれる観光列車用の車両を使用しています。
車内にはだるまストーブがあり、冬場はこの列車の用にストーブ列車として東北各地を走っています。2024~2025年の冬シーズンは、以下のエリアで運行予定[1]です。
ちなみに夏場は窓を取り外し、さながらトロッコ列車のようにしてこちらも観光列車として各地を走ります。
車内は白熱球がレトロな4人掛けのテーブルありのボックスシートが並ぶレイアウトです。
テーブルや座席はトロッコ列車のごとく木製です。足元まである広い窓や骨組みをオープンにしたデザインはユニークです。
ボックス席はこんな感じです。テーブルがあることもあり足元は比較的ゆとりがあります。
ただ座席が木製のベンチタイプのため、長時間座り続けるのは少し疲れるかもしれません。今回の乗車時はあらかじめクッションが敷かれていました。頭上に網棚はありませんが、ベンチ下にカバン程度は収納できるスペースがありました。
風っこストーブ号の醍醐味のひとつが、車内にダルマストーブが設置されている点があります。
編成に1か所設置されていてもちろん暖を取るという目的もありますが、ストーブの上で持ち込んだ食材を温めることできます。今回乗車した「ストーブ五所川原号」では車内販売はないため、各自が持ち込んだ食材をセルフで温めたり焼いたりしていました。かなり火力は強く、すぐに焦げ目までつきます。
ストーブで焼く行事はもはやこの列車の名物にはなりつつも、特段ルールがあるわけではなさそうで、皆さん列車が動き出すとおもむろに焼きの順番待ちをされていました。ただ、持ち込む際はベーコンやウインナーなどそのままでも食べられる食材にすることや、アルミホイルなど下に敷く道具も含めて持参する必要があります。
この列車は全席指定席で運転されることが多く、その場合は乗車区間の乗車券のほかに座席指定券が必要です。
価格は840円とリーズナブルですが、指定席券が取れないと乗車することができないため注意が必要です。
また、ストーブ列車つながりで青森にも有名なストーブ列車が運行されています。こちらも旅の計画にぜひご覧ください。
切符は1か月前の10時から発売されますが、発売開始直後に満席になりました。2両編成で定員は多くなく臨時列車であることもあって、かなり人気の列車のようです。
JRの指定席券は1か月前(同日)の10時に一斉に発売されます。例えば、列車に2月4日に乗る場合、1か月前同日となる1月4日の10時が発売開始日時です。
風っこストーブ号のような人気列車では、発売日、特に発売開始直後に購入することが鉄板の方法です。臨時列車の運転日は数か月前にはJR各社からプレス発表されるため、狙っている列車がある場合は早めの情報収集をお忘れなく。
人気列車の指定席券を取れる確率を高める方法として、「10時打ち」と「えきねっとの事前申込」についてご紹介します。また、一人旅向けの「キャンセル落ち」についても触れておきます。
この方法は、発売日の10時前に窓口に行き「10時発売の切符を取りたい」というと、(駅によりけりですが)専用の列で待ち、10時前にその列の先頭から窓口に案内され、10時の瞬間に予約発信してもらえるというものです。
ただ、全国の駅で同じことをする人がいるので、最後は運に任せるしかありません。また、着いたころには窓口の数以上に並んでいたり、そもそも対応してくれない駅もあるので事前に様子や対応可否は駅に確認しに行くのが安全です。
なお、指定席券売機でも窓口同様に10時ちょうどから購入できるようになりました。とはいえ、窓口で買うことと比較するとタイミング負けしそうなので、えきねっとの事前受付と使い分けるのがよさそうです。
JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」からも予約できますが、えきねっとには「事前申込」なる仕組みが存在します。これは、発売開始の1週間前から事前受付し、発売開始となる1か月前の10時から順番に購入処理される方法です。
結局は10時から順番に処理するため10時打ちにはタイミング負けしそうだと想像していますが、十分早いタイミングで予約を取ってくれます。駅に出向く時間がない場合は手軽でおすすめの方法です。
また、ウェブ予約サービスはで10時打ちのようなことをすることもできますが、10時前後にサーバー落ちすることがよくあるので、事前申込しておくのが無難だと思います。
横並びの席を取りたいとか、まとまった人数で利用する場合は10時打ちや事前申込で取ることをお勧めしますが、一人旅の場合はキャンセル落ちを狙う方法も一つの手です。
人気列車は発売直後に満席になるものの、その後ぽつぽつとキャンセルが出てきます。まとまってキャンセルが出る望みは薄くとも、1席2席と空きが出ることはよくありますので、取り損ねた場合もあきらめずにえきねっとなどでこまめに空席を見てみることもオススメです。
いかがでしたでしょうか。この記事が風っこストーブ列車の旅の一助になれば幸いです。
実際に「ストーブ五所川原号」と津軽鉄道のストーブ列車に乗った旅の旅ログもありますので、旅程の参考にぜひご覧ください!
参考サイト